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院長ブログ

過去最高

覚悟はしていましたが、これほどまでとは。

今朝は一日中コロナ陽性者の対応をしていました。保健所に陽性者として届け出たのは43人分。過去最高になりました。

コロナになっても子どもたちは軽く済んでいるようです。まずは対象療法の薬を処方し、休んでいてもらいます。

でも、今日はちょっと事情が違いました。幼い乳児の陽性者が複数いました。生後4ヶ月前後。

発熱、咳などの感冒症状があるものの、哺乳はできているようですし、活発なので今日のところは大丈夫なのですが。でも心配です。

使える薬も限られています。生後半年くらいまでは解熱剤を使うことはありません。咳止めと言われている中枢性鎮咳剤も、鼻水の薬である抗ヒスタミン剤もまだ使える月齢ではありません。適応のある薬は限られています。

親御さんには、クーリングのことも含めて乳児の家庭看護について詳しく話しました。コロナ患者である赤ちゃんの診察が十分にできないこともあり、その分、親御さんにはケアをしっかり知っておいていただく必要があります。

このところ、大人のコロナ患者の対応をすることも多くなっていましたが、赤ちゃんのケアについて話をしている時にふと、私は小児科医なんだと実感したものです。

お盆休みで医療機関にお休みが多く、さらに「民族大移動」が加わり、医院はこんな混沌とした状況でした。職員にもずいぶん苦労をかけました。

来院される方々も、長い待ち時間になりましたが、心穏やかに過ごしていただいたものと思います。ご協力いただき、ありがとうございました。

医療の逼迫した状態はしばらく続くものと思います。もしかして、さらにひどくなるのかも。

まだしばらくは気をつけてお過ごしください。