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院長ブログ

2020年8月

 現在、感染症の大きな流行はおきていません。例年はこの季節に手足口病やヘルパンギーナといったいわゆる「夏かぜ」が流行しているのですが、今年はまったく発生がありません。新型コロナウイルス感染症の予防のために手洗い、マスク着用などの衛生行動を徹底していることが、ほかの感染症の予防にも役立っているものと思います。

  発生数は少ないのですが、溶連菌感染症とアデノウイルス性咽頭炎の発生があります。どちらも咽頭痛と発熱が特徴で、登園(登校)停止になる感染症です。溶連菌感染症は抗菌薬の治療が必要です。

 感染性胃腸炎も若干の発生があります。小児は脱水や低血糖になりやすく、ぐったりとしている場合はすぐに受診して下さい。夏場は食中毒による細菌性腸炎も発生がしやすくなります。食品の衛生管理に十分注意していてください。

 風疹や麻疹の発生は当地ではありません。

 新型コロナウイルス感染症は、春先の流行がいったん下火にむかっていたものの、都市部を中心に再度患者数が増加中で、全国に拡がる様相もあります。 これからどうなるか予断を許さない状況です。今後の動向に十分注意していてください。 流行地との往来には十分注意し、できれば控えるようにしてください。感染し合うような状態にならないよう、日頃からの手洗い、マスク着用などをひきつづきお願いします。