
院長ブログ
りんご病流行中
りんご病(伝染性紅斑)が流行しています。新潟県では警報が出されました。
当院の記録を調べてみると、昨年の秋からずっと流行っています。週に10人くらいの発生です。
顔が赤くなるので「りんご病」と言われています。決してリンゴを食べ過ぎてなったわけではありません(笑)。
顔の発疹は境界が鮮明で、顔の中心部は赤くなりません。別名、「平手打ち様」の発赤と言われています。触ると彫っているような、温かい感じがします。
顔以外には手と足に発疹ができるのも特徴です。体幹にも出ることがあります。のぼせたような痒みを訴えることがあります。
一方で熱はなく、状態は良いです。発疹が出る前に、微熱や軽い感冒症状が伴うこともありますが、でもなかなか分かりません。
発疹が出現し、りんご病だと気づいた時には、すでに伝染力がなくなっています。全身状態が問題無ければ、登園(登校)可能です。
痒み止めを使うことがありますが、何も薬はいらないことが多いです。
このウイルス(ヒトパルボウイルスB19)は赤芽球について、それを壊してしまう働きがあります。普通の子にとっては、一時期ですし、症状として問題になることはありません。
ただし、血液の病気(球状赤血球症)があると、このダメージはとても重症です。強い貧血になります。日本人にはとても少ない病気ですが、欧米の人にとっては割とポピュラー。輸血の際に、このウイルスが入っていないことを確認することになっています。
もう一つ、20週までの妊婦さんは、胎児の赤血球を壊してしまい、胎児水腫や死産の原因になります。日本ではこちらの方が問題です。
ワクチンはなく、積極的に予防することはできません。手洗い、うがいといった日常的なことを十分に行い、しばらくは子どもの近くには寄らないということ(そんなことができるとな思えませんが)。
でも、注意していてくださいね!
(UXテレビで20日放送されました。ネットの記事がありましたので、どうぞご覧ください)
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