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院長ブログ

森村誠一さんの思い出

作家の森村誠一さんが亡くなりました。享年90歳。

若い頃の私は、森村さんの小説が大好きでした。中でも推理小説は出版されたものを次々に読んでいった記憶があります。

単に謎解きの要素が入っているだけではなく、そこに社会問題がテーマになっているものも多かったです。それも結構コアな内容のものも。

当初はホテルマンをしていたので、その体験が生かされたサラリーマンものもありました。山歩きが好きだったようで、登山に関係したものもありました。

代表作『人間の証明』のように、私にとって、人生の一時期を森村誠一さんの本とともに歩んだといっても過言ではないでしょう(すみません、言い過ぎました、過言です)。

森村誠一さんから直筆でお手紙をいただいたことがあります。ある推理小説の中で、妊娠週数の数え方が間違っていて、そのままではトリックが成立しないことを、森村さんに手紙でお伝えしたのですが、そのお返事です。

確か便箋3枚に、太めの万年筆で縦書きで記したお手紙です。医学の専門ではないために間違ってしまったけれど、再発行する機会があれば書き直したい、と書かれていたように思います。

一読者のためにわざわざお返事を書かれたことに、感銘を受けました。作家として真摯な態度を持っておられることを改めて知り、ますます森村さんと、森村さんの書かれる小説が好きになりました。

そんな大切なお手紙なのに・・どこにあるのだろう? 何度か引っ越しをしている中で、無くしてしまったようです。

私の宝物だと思ってしまったはずなのに。大切なものから順に消えていくと言うマーフィーの法則は、やはり正しいようです(泣)。

今なら写メを撮っておいたでしょうね。持っていれば「お宝鑑定団」に出せたかも(売ることはしませんが)。

またもう一度、森村さんの小説を読んでみようかな。若い頃のことも思い出すかもしれません。