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院長ブログ

RSウイルス流行

現在、当地ではRSウイルス感染症が流行しています。次第に勢いが強くなり、大きな流行になりそうな予感。心配です。

2年前にも流行がありました。写真は2年前の私のFacebookの記事。その日、地元のケーブルテレビの取材を受けていました。

あの時は流行の入り口で、その後大流行に拡大。外来だけではなく病児保育室の預かりもどんどん増えていきました。

その病児保育室ですが、6月30日には51名の希望がありましたが、受け入れの限界を超えていたので、保護者の方にお願いして、一部のお子さんのお預かりを辞退してもらいました(それでも49名でしたが)。これまで「断らない」「希望者全員OK」をモットーにしてきた病児保育室ですが、20年余の歴史で初めての事態になりました。

保育体制の見直しを迫られたのですが、保育士の増員(すぐにはできなかったのですが、今年4月に新入保育士を迎えることができました)、施設の拡張(直ちに建設に着手し、昨年12月に別棟を供用開始)などの対応を取りました。

しかし、RS感染症は0歳、1歳くらいの小さな乳幼児が多く、保育士の労働強化が問題となっていました。あまりに多くの子どもを預かることで、保育の質は下がってしまいますが、それだけではなく事故の危険性が増すこともまた問題です。

現在は定員を35名としていますが、預かる子どもの病状、年齢を考慮し、弾力的に運用させてもらおうと考えています。

インフルエンザ流行は、当地ではほぼ収束したかと思いますが、次から次にいろんな感染症の流行が続きます。

昔は(こんな言い方をするのは、私が歳をとったからかな)夏は感染症が少なくなり、小児科にとっては「閑散期」だったのですが、最近は事情が変わってきたようです。地球温暖化が関係ある??(これは全く根拠のない話ですが)

RSウイルスも以前は、インフルエンザと並んで冬の感染症でした。でも今は「夏かぜ」になってしまいました。

どうしてなのかな? 誰か、ウイルスに聞いてきてください。