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院長ブログ

臨時休診の顛末記

20日(火)は午前のみ休診にさせていただきました。前日からの台風14号の接近があり、外来診療は無理と考えたからです。

数日前から台風の進路が気になっていました。非常に大きな台風。九州を直撃し、その後進路を変えて日本列島に沿うように北上してくることが分かっていました。もしかしたら新潟も直撃するかも。

気象条件が当院の診療に影響を与えるかもしれないというのは、当院のやや特殊な理由かもしれません。現在、コロナ対応として屋外で受付、トリアージを全ての来院者に行なっています。さらに必要な方(風邪症状などがある場合)には迅速検査を実施し、その結果をまってから診療しています。

この体制は、冬の厳寒の中でも、夏場の猛暑の中でも行なっていましたし、雨が降っていても休むことはありませんでした。対応にあたっている職員にはとても苦労をかけています。

さてでは台風が来たときにはどうなるか。強風や豪雨では、これらの業務は不可能です。と言っても、台風の進路や勢いによってはあまり影響なく実施できるでしょう。

その見極めがなかなかできず、前日は天気予報を頻繁にながめたり、地元のニュースを探していたりしていました。

休診を決断したのは、前日の午後です。上越市の教育委員会が、翌日(20日)の学校等を休業すると発表しました。これにより、当院の職員の一部は就業に支障が出ることになりました。

そして、やはり台風の影響を軽視してはいけないと行政も考えているのだと分かったので、当院の診療もその対応をすべきであると考えました。

と言っても、午前中には台風は去っていきそう。丸一日休診にする必要はなさそうで、午後からは通常通りに診療できるはず。

職員の勤務体制を、午前は保守要員のみとし、午後は通常通りとしました。休日ではありますが、職員間で連絡を取り合ってもらい、勤務者を確定してもらいました。(病児保育室は休むことなく開所です。)

問題は来院者への周知です。現在は診察前のトリアージと検査を行なっているので、混乱防止のために予約診療をしていません。玄関先に大きな看板を立てるのも、台風ですから無理ですよね。それにできるだけこちらから先に情報を伝えたい。

すぐに留守番電話(転送電話)にその旨を吹き込みました(実際はAIが原稿を読み上げてくれます)。医院のホームページと、予約サイトに「お知らせ」を書き込みました。それだけでは不安だったので、当日朝、過去1年間に来院された方へ直接メールを配信しました。

これで相当の方に伝わったのかな、と思います。実際には当日午前中に直接来院された方も多少おられるのですが、職員が直接お話をし、対応いたしました。

なお、病児保育室は通常通りの開所ですが、屋外での対応ができないため、医院に着いたときに電話連絡をしていただくことをお願いしました(予約者の元に、前日夜にメールを配信)。

そんなことを実施し、午前中はしっかり休ませていただきました。私も保安要因で出勤していたのですが、病児保育室のお子さんを診察した以外はフリー。溜まっていた業務をたっぷりこなすことができました。

さて午後からは通常診療。まずは1時過ぎから予防接種。それが終わってからは一般診療・・予防接種から途切れることなく始まり、最後の患者さんを見終わったのは7時を過ぎていました。

診察までの待ち時間も、その後の会計や薬のお渡しまでの時間も長くなり、ご迷惑をおかけしました。

終わってみれば、午後半日の診療で、ほぼ一日分の診療をしてしまいました。こんなことなら午前中の途中からでも外来ができていれば良かったのに、とも思ったのですが、途中で方針転換することもまた難しいです。

直前の臨時休診という、非常事態に対処する良い訓練になったかとも思います。みなさま、お疲れ様でした。