院長ブログ
土曜午後はインフルエンザワクチン
土曜日の午後は今月から足掛け3か月間、インフルエンザ予防接種の専門外来を予定しています。今日はその第1日目。早速多くの子どもたちに接種をしました。
今シーズンはワクチンの入荷が順調ではないために、私たちも思ったような日程を作ることができていませんし、皆さんにも希望通りの日程での接種ができずにいる方が多いと思います。
さらに、今は新規の予約受付は一時休止中。いずれワクチンが入荷し次第にまた受付を再開しますが、それでも12月になりそうです。
インフルエンザの流行を予防するためにも多くの方に受けていただきたいと考えていますし、実際にそのようにお話ししていますが、このような事態になっていて申し訳ない気持ちです(私がワクチン生産や供給の責任者ではありませんが)。
それはそうとして、とりあえずは予約いただいている方に接種を順調に進めていくことが当面の仕事です。私もほぼ1年ぶりに注射することになり、間違えが起きないよう、そしてスムーズに流れるように手順を確認しながら、午後の半日を過ごしました。
写真は看護師が用意してくれたインフルエンザワクチンです。これにも、間違いを防ぐいくつかの工夫があります。
まずはワクチン自体に間違えがないよう、使用した空き箱も必ず添えるようにしています。今日はインフルエンザ単独ですので、よっぽどのことがなければワクチンの間違えはないはずなのですが。でも、準備する段階を医師は見ていないので、摂取する医師が確信を持って注射するためには必要ですよね。
接種量も間違えたら大変。2歳以下は0.25ml、3歳以上は0.5mlと別れています。違う注射器にとり、場所を分けて配置しています。
細かいことですが、0歳児の接種は全てのワクチンでできるわけではありません。1つの会社のワクチンは生後1歳以上だけが対象。そのワクチンを0歳児に使うことができないので、当日使うワクチンのメーカー名が容易に判断できるようにしています。
間違いではありませんが、2種類の注射器はいずれも「ロスなしシリンジ」です。新型コロナワクチンでは当初ずいぶん問題になりました(国が用意したのが、ロスがあり、6人分のバイヤルから5人分しか取れないという事態になっていました)。当院では、はるかに以前から予防接種には基本的にロスなしのシリンジを使っていますし、今もそれが役立っています。
こういった様々な段階で工夫し、間違いが起きないようにしています。そうは言っても多くの方に接種するので、やはり気を抜くことはできません。今後3か月間、事故が起きないように注意しながら接種を続けていこうと思っています。
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