
院長ブログ
コロナ+インフルエンザ
コロナに加えてインフルエンザの発生があり、地元のケーブルテレビ局(JCV)が取材に来られました。
1月第1週で初めてのインフルエンザの患者を数名確認。いずれも東京からの帰省客であったり、東京への旅行歴のある方。
でも第2週に入ってからは、家庭内で感染したり、学校や保育園でうつった子どもさんが主に。中には、どこでもらったか分からない子もいました。
そうなると、インフルエンザがすでに地域内で流行し始めていると考えるべきでしょう。まだ大きな規模にはなっていませんが、今後が心配。
インフルエンザ患者を診察したのはほぼ3年ぶり。2020年1月に日本でも新型コロナ患者が確認され、その後一挙に「隔離モード」。その結果、それまで流行していたインフルエンザが、パタっと消えていきました。確か同年の3月で発生がゼロに。
それ以来初めて発生(流行)なので、これからどうなるか、心配しています。
緩和されてはいますが、それでも感染対策はある程度実施されています。なので、以前のような大流行にはならないのではないかな。
でも、幼児はどうしても保育園などで「密着」した生活をしているので、感染し合うことは十分考えられます。小さい子にマスクは無理ですよね。
さらに、ここ3年近くの間、インフルエンザの流行なし。ということは、2歳以下の乳幼児は罹ったことがないので、免疫は不十分。流行り始めれば次々と感染が拡がって行くことでしょう。
例年は(コロナ発生前)インフルエンザ流行は1月下旬から2月上旬がピークになることが多かったです。厳冬の時期。気象条件も心配ですが、そこにインフルエンザ流行が重なり、加えてコロナが収束することなく流行している。
そんな最悪のストーリーも脳裏をよぎります。さてどうなることやら。
インフルエンザとコロナを症状で見分けることはできません。発熱などの感冒症状があれば積極的に迅速検査を行う必要がありそうです。
国は12歳以上で発熱があれば自宅で検査をするように求めています。コロナならそのまま休みに。コロナでなくても、家にいるようにとの指示。
12歳未満(小学生以下)はその対象外です。やはり熱があり、具合が悪い子をみているのは心配です。それにインフルエンザの迅速検査キットはまだあまり市販されていません。
風邪症状があり、具合が悪ければ小児科に受診。これまでと同じように対処してもらっていていいのだと思います。
小児科の出番は、まだしばらく続きそうです。