MENU

お知らせ

AYA世代

AYA世代とは、Adolescent and Young Adult(思春期・若年成人)の頭文字をとった略称です。一般的に15歳から30歳代、または15歳から39歳までの年齢層を指します。

AYA世代は、学業、就職、恋愛、結婚、出産といった人生の重要なライフイベントが集中する時期であり、特別な配慮や支援が必要となる場合があります。例えば、治療と学業・就労の両立、治療と妊娠・出産、家族との関係などが挙げられます。もともと当院では、感染症やアレルギー疾患に関してAYA世代や子育て世代も対象に治療を行っています。小児科医はこどもの総合診療医です。このAYA世代に方々にもお役に立てると感じています。何か困りごとがあれば相談してみてください。

余談ですが、AYA世代という言葉は主にがん医療の分野でこの10年ほどで用いられはじめました。例えば白血病では、成人への治療と小児への治療は異なります。意外に思われるかもしれませんが、一般的に抗がん剤の治療強度は小児の方が強い(相対的に抗がん剤の使用量がこどもの方が多い)です。このAYA世代の患者様に関しては、以前は成人と同様の治療が行われてきましたが、小児がんの治療計画に近い治療を行うことでより良い治療成績が得られています。そのため現在は小児科と内科(成人の血液内科)の垣根を越えて人員配置を行ったAYA世代の血液・がんセンターなどが、全国の病院で作られ始めています。