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2010年03月31日

年度末

 今日は平成21年度最後の日。年度末のとても忙しい日を過ごされた方も多いことでしょう。お疲れ様でした。

 転勤や所属部所の移動なども多いかと。挨拶回り、引き継ぎなど、年度替わりの仕事はいろいろとあるかと思います。

 私には・・転勤もなく、転職もありません。おそらく医院をやめるまで、このまま院長職一本を通すことになるでしょう・・当たり前ですが。

 ですので、年度替わりのわずらわしさはさほどではないはずなのに、ここ数日は慌ただしく過ごしました。月末の仕事に加えて、新年度を迎える準備が思いがけずいろいろとあったのです。

 診療報酬という、医療保険の料金表が新年度から変わります。2年ごとに改定されます。仕組みが変わったり、点数が変わったり。使っているコンピューターのソフトもそれにあわせて変更があります。

 ということで、明日から新しい診療報酬の制度になります。不慣れなこともあるかもしれませんが、よろしくお願い致します。

投稿者 tsukada : 21:29

2010年03月30日

今朝もまだ・・

 夜の間に降った雪で、庭が白くなっていました。

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 これが今シーズン最後の雪景色かも。そうなってくれるといいのですが。

 あと2日すると4月。春が足踏みしています。

投稿者 tsukada : 08:43

2010年03月29日

終わらない冬はない

 卒業式や卒園式はだいたい終わったようです。もうすぐピカピカの1年生の誕生ですね。「春」がやってきます。

 お天気の方はまだ春になりたくないよう。今日も雪模様です。路面に積もるほどではありませんが、雪交じりの雨がふり、家の屋根は白くなってきました。

 最後の抵抗なのでしょうか。季節の移り変わりは、確実にやってきます。止まぬ雨はない、明けない夜はない・・終わらない冬はない、といったところでしょうか。

 あと2日で年度末。忙しいですね。体調に気をつけてお過ごし下さい。

投稿者 tsukada : 23:59

2010年03月28日

もうすぐお花見

 東京では桜が咲き始めていますが、例年よりは遅いようですね。このところ寒気が強かったせいかも。

 当地(新潟県上越市)でも咲き始めは遅くなりそうな気がします。ここ数日、夜になると雪が降り、屋根や車の上が白くなっているからです。

 観桜会は4月2日から。今週中には始まるということで、その準備も少しずつ進んでいます。

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 公園に散歩に出てみました。雨が降り始めてきたので、寒い中の散歩になりましたが、私と違ってワンちゃんは元気いっぱい。(今は私の隣で、暖炉にあたりながら寝ていますが)

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 寒くて桜のことを心配していましたが、つぼみはちゃんとふくらんできています。木々は春の訪れを肌で感じとっているようです。

投稿者 tsukada : 17:57

2010年03月27日

今週の感染症情報

○ウイルス性胃腸炎
○マイコプラズマ
△おたふく
△溶連菌感染症
△インフルエンザ
×水ぼうそう
×麻疹
×風疹

 --------------

 感染性胃腸炎が引き続き流行中。発生数はやや少なくなってきていますが、まだ注意は必要です。乳幼児などは脱水になりやすく、グッタリとしている場合には早めに受診を。家族内などで移し合うので、手洗い、マスク、うがいなどもこまめにお願いします。

 インフルエンザは今週はほとんど発生がない状態。このまま終息になりそうです。

 おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は一部の地域で流行中。ワクチン接種で予防できますので、まだかかっていない方はぜひ受けて下さい(任意接種)。

 年度末になり、行事などで忙しいと思います。寒い日もあり、体調管理にも気をつけていて下さい。

投稿者 tsukada : 13:09

2010年03月26日

留め具だけの問題?

 先日の首都圏の交通網は大変なことになっていました。数時間にわたって山手線などが不通に。二十数万人が影響を受けました。

 原因は1本のケーブル。駅構内の無線ラン用のアンテナにつながれていたケーブルが垂れ下がり、それが架線のショートを起こして大停電になりました。

 こんなわずかな原因で数時間も都市交通の機能が麻痺してしまうとは。地方にいて、あまり電車には乗らない私ですが、実はこの前日、東京に出張ででかけていました。もしそのときにこんな騒ぎが起きていたら、いったいどうやって対処すればよいか、見当もつきません。

 それにしてもお粗末です。ケーブルを固定していた留め具を間違えていたということです。本来は屋外用のものを使用しなくてはいけないのに、室内用の留め具と使ったため、劣化し、切れてしまったのだと。

 この留め具、私ももっています。パソコン周りのコードをくくっておくプラスチック製の結索具です。電気店などで普通に売っています。1袋(100ほど入っているかな)が200〜300円くらい。1本数円といったところ。

 屋外用のものは劣化しにくい素材だということで、値段は高いでしょうが、それにしても1本何十円もすることはないでしょう。工事のマニュアルでは屋内用が白、屋外用が黒と決められているのだそうです。

 アンテナの設置工事をした業者が、線路の上を横断する部分に、間違って屋内用の留め具を使っていました。そして工事を依頼し、監督すべき立場のJRがその間違いを見逃していたことにもなります。

 わずか数十円の留め具を間違えて使ったために、甚大な規模の交通障害がおきてしまいました。原因を知ったら、影響を受けた方々はなんと感じられたことでしょう。

 工事をした者も、それを監督していた者も、プロフェッショナルとしての資質に欠けるといわざるをえません。決められたことを丁寧にやっていたら、こんなトラブルは起きなかったはず。残念な話です。

 数ヶ月前にもJRは似たような大きなミスをおかしています。新幹線のパンタグラフの部品を交換した際に、留めるべき4本のボルトすべてを付け忘れたままにしたトラブルです。新幹線が高速で走行中にパンタグラフが破損し、電線を切断、そして停電になったというトラブルです。

 この時にも思ったのですが、ボルトを締めないまま作業を終了させてしまったことが理解不能です。きっとほかの人がやってくれるだという気持ちで作業をしていたのでしょうか。ボルトを取り付けたあとは、その箇所に×印を付けることになっているそうですが、その印がつけられていない状態であることを、作業に関わった人たちは認識することすらしていません。

 文字通り「気がゆるんでいる」ということでしょう。関係者の一人一人がプロとしてきちんと仕事をすることがどんなに大切なことか、よく分かります。高度の複雑になっている社会では、一つのミスが、どこでどんな規模でトラブルになるか、予想がつかなくなってきます。

 そして・・そんな社会になっていることを、モノを設計する人も、システムを構築する人たちも細心の注意をはらっておかなくてはいけないのだとも思います。人はミスを犯しうる、間違いはどこかでおきてしまう・・それが重大なトラブルに発展しないよう、先手を打っておく必要があります。

 さて今回の事故から、JRは何を学んだでしょう。ニュースでは、同じケーブルについている留め具が間違えていないか一斉に点検をしたといっています。当然でしょう。

 でももっと大きな問題があることを見逃していませんか? 高圧電流の通る架線の上を、落下する危険のあるケーブル類を裸のままつり下げていることが、根本的な問題だと思うのです。

 こういったケーブルは駅舎内にそって配線し、架線の上を横断させないことが、今後の事故予防にはもっとも重要なことでしょう。かりに架線の上を通す必要があるのなら、切れにくいワイヤなどに沿わせる形で設置するなど、しっかりとして対策をするべきです。

 もしかしたらJR内部ではすでに検討が始まっているのかもしれません。でもニュースではそんなことには触れてはいませんでした。もしも、留め具の点検以上のことをしていないのであれば、今後も同様な事故はおこりうること。ぜひ検討するように、誰か進言をしていただけないでしょうか。

投稿者 tsukada : 23:59

2010年03月24日

発達の節目

 今日は当地では公立小学校の卒業式が行われました。小雨が降り、あまり良いお天気ではなかったのが残念ですね。

 子どもたちの成長ぶりに、あらためて感慨深いものを感じられた親御さんも多いことでしょう。毎日接していると変化には気づきにくいものです。

 病児保育を始めるとき、保育の継続性がないことを心配していました。保育園には子どもたちそれぞれの発達の課題があり、日々の保育の中で子どもたちを観察し、発達をうながすなどの働きかけをしていきます。

 学期ごとや年度ごとに課題の到達度などを評価することで、子どもたちがどれくらい成長したかを把握していきます。そして、子どもたちの成長を知ることが、保育士にとっても自身の仕事の評価になりますし、仕事のやりがいにつながります。

 一方で、病児保育には保育の継続性がありません。病気になった時にしか保育しません。その時にも、具合が悪い状態です。保育士としての専門性が発揮しづらいかもしれない、という心配がありました。

 でも実際はそうではありませんでした。同じお子さんが何度も利用されます。病気になるのは、子どもたちのとって当たり前のことですから。

 そしてある程度の期間をへて利用するので、前回との違いがよく分かります。一段と発達している様子を知ることができます。

 日々の継続がないけれど、その分、かえって発達の進み具合をとらえることができるようです。

 そんな意味でも、子育ての中で「行事」というのは大切なのだな、と思っています。お子さんの発達を、それぞれの節目で感じることができるから。

 今月は親御さんにとって、そんな日を経験されていることでしょう。

投稿者 tsukada : 23:59

2010年03月22日

続・断らない病児保育

 親御さんからの申し込みをいっさい断らないという方針は、利用者からは至極当然といえるものですが、一方で病児保育事業の実施側からすると「無謀」ともいえるものです。両者での理解の隔たりは大きなものがあります。

 しかし、実際にその方針通りに事業を実施していると、好都合なことも多々あります。定員が実質的にないわけですから、申し込みがあれば自動的にすべて受け入れることができます。当たり前のことですが、定員があると受付そのものがけっこう大変な仕事になります。

 多くの施設では定員があり、それを超える申し込みがあればいったんお断りすることになります。それでも利用希望があれば「キャンセル待ち」として登録し、実際にキャンセルの有無を再度連絡する必要があります。

 いつ受け付けるかも問題になるでしょう。前日から受け付けているのであれば、その時点ですでに定員いっぱいになってしまうかも。当日受け付けるとしたら、何時からどのような方法で受け付けるかといった問題も発生します。

 当院は当初から「希望者全員受け入れ」でしたが、当日の受付方法が問題になったことがあります。利用者を確定するためにまずは電話を入れて下さいとお願いしていましたが、保育士の朝一番の業務が電話受付で忙殺されることもしばしば。直接来ていただいてもいいのですが、受け入れの手間がよけいにかかっていました。

 考えた末の解決策が「留守番電話」です。夜間は病児保育室の専用電話を、録音のできる留守番に切り替えておきます。利用を希望される方は留守電にお名前などの必要事項を吹き込んでおいていただくと、保育士が出勤してきた段階で利用者の大半を把握できます。

 利用者もいつでも(真夜中でも、日曜でも)必要になれば電話1本で受け付けが完了。お子さんを連れて来られると、その時にはすでにカルテなども用意され、受け入れ準備が進んでいます。当然、お互いの時間節約になっています。(親御さんは朝は出勤前で忙しいですよね)

 キャンセル待ちももちろん皆無。希望者にあたらめてこちらから連絡する必要はありません。

 こんなスムーズな受付が可能になるのも、「断らない」という方針があるからこそです。

 そして何よりも、利用希望を断ることによる気持ちの上での負担もなくなります・・お互いに。利用者にとっては、あらかじめ面倒な会員登録をし、税金も投入されている事業なのに利用できないという事態になれば、何のための病児保育なのかという疑問や不信感をもたれることでしょう。ある親御さんにとっては絵に描いた餅に思えるかも。当然です。けっきょく必要な時に頼ることができないのであれば、病児保育事業の意義は大きく減じることでしょう。

 事業を実施する方にとっても、断ることに心苦しさを感じていることでしょう。できれば定員などに関係なく受け入れることができればいいのに、と思っているはずです。

 ・・実はここも問題で、定員を超えれば断るということが当たり前になっているところをみると、精神的な負担を感じていないのかも。心が痛まないはずはないのですが、あまり議論にならないところをみると心配になってきます。

 というのも、ときどき「キャンセルは困る」という声を聞くのです。どのようにすればキャンセルが減らせるか、というのが議論になったりもしています。

 軽い病気の時には予約をしないように親御さんにお願いするという話も聞きました。でも子どもの病気は急に始まり、急に悪くなり、急に良くなる・・それが普通です。今日微熱でも、明日もっと悪くなっているか、それとも良くなっているか、親御さんにはなかなか分かりません。小児科医だって分からないわけです。もし分かるのであれば、予約受付の段階で診察をし、病状の見通しを判断し、利用の適否を判断すればいい。でも無理でしょう。

 当院では「キャンセル大歓迎」と言っています。お子さんの病気が軽くて、登園・登校できるくらいになったのなら、それは良いことです。親御さんが休めるようになったり、代わりの方に保育をお願いすることができるようになったのなら、それも良いこと。

 だから親御さんには心配なら遠慮せずに予約し、必要でなくなったら遠慮せずにキャンセルして下さいとお話しています。(連絡なくキャンセルすることだけはやめてもらっていますが)

 「断らない病児保育」って、やっぱりいいと思います。必要です。もしそれができないとしたら・・どのような保育の体制を作ればいいかを考え、作っていってほしい。

 こんな方針をとって、今年で9年になります。その原点は・・私が親御さんの依頼を断ることができなかったから。断ったことで、信頼されなくなるのもいや。親御さんの困った顔を見るのもいや。

 開設から8年間、行政からの助成を受けることができず、だれにも頼ることなく病児保育を行ってきました。それだけに親御さんとの信頼関係だけが生命線だったといっても過言ではありません。苦労はいっぱいしましたが、その成果は実っています。多くの方に頼りにされ、それにきちんと応えることができていると思っています。

 さて、「断らない病児保育」はこれから拡がっていくでしょうか。病児保育室を増やすことは政府の目標に掲げられています。でも数の拡大だけではなく、その内容も問われていくことでしょう。

投稿者 tsukada : 20:56

2010年03月21日

断らない病児保育

 先日のテレビ放送を受けて、もう一度病児保育の原点について考え直してみました。それは「断らない」ということです。

 お子さんが病気になり、お仕事との兼ね合いが難しく、家庭保育ができないときに役立つのが病児保育です。子どもの病気は大半は急におきます。そして仕事を急に休むことができないのが、大人の社会の通例。

 つまり急な要請にきちんと応えられるかが病児保育の存在意義に関わってきます。逆に、安易にお断りするようでは、病児保育の存在意義は半減してしまうのではないかと危惧しています。

 当院がわたぼうし病児保育室を始めたとき、理念の一つにあげたのが、「お断りしない」ということでした。以来約9年間、断ったお子さんは一人もいません。いたって単純なことであり、当たり前のことです。

 テレビ放送では、ある病児保育施設を利用したけれど、翌日は定員がいっぱいだという理由で断られ、お母さんは働き始めた仕事を辞めざるをえなかった、という事例が報告されていました。私たちの危惧していることが現実におこっているようです。

 施設側の立場にたてば、定員を決め、その中だけで預かるというシステムを作っておけば、運営はしやすいでしょう。行政が関与している場合には、保育水準の維持という名目で、定員を超える病児を預かることを拒絶するかもしれません。

 でもそれはあくまでも施設側の都合。親御さんの立場からはなかなか納得がいかないでしょう。何のための病児保育か、といった疑問が出てくることも当然です。

 きょうだいそろって具合が悪くなることはよくあります。先週も当院では、きょうだい3人を数日いっしょにおあずかりしていました。もしも定員が少なく、一部のお子さんは預かれるけれど、ほかのきょうだいは無理といわれたら、親御さんはとても困ることでしょう。

 どんな要請にも十分に応えられるようにするのは大変です。定員を余裕をもって大きくしておく(当院の病児保育としての利用枠の目安は8名ですが、保育施設として県の認証を受けている定員は25名)、保育士を大目に確保しておく(今冬4名の常勤、4名のパートの合計8名の保育士が勤務していました)、広い施設などが必要です。

 予算のこともあるでしょうし、地域的な事情もあるでしょう。いろんな制約があることは分かりますが、でもやっぱり「断らない」ことを目標にしてほしい。断らざるをえないケースがでるようであれば、どのように改善すればそれが避けられるか検討し、そしてそうなるように実行していってほしい。

 今、病児保育という名前の子育て支援が公的な存在としてクローズアップされています。一昔前は、その名前も知られず、意味を説明してもなかなか理解されなかったことを思うと、時代は進んだものだと感慨深いものがあります。

 と同時に、今の病児保育がこのままでいいのか、という心配があります。「断らない病児保育」という方針をもたない病児保育施設は、申し訳ないけれど、その役割は限定的です。

 政府は今後さらに病児保育を推進していこうという方針だそうです。そうであれば、もう一度「断らない病児保育」という原点を見直し、その実現のためにはどうすればいいか、きちんと検討しておく必要があります。ただ数の上だけで病児保育施設を増やし、預かるお子さんの数を増やしていくだけでは十分とはいえないでしょう。

 さて、こんなことを言っているのは私くらい? 病児保育をやっている方々は、「断る」ことに対して、なぜか疑問をもっていないようなのですが、それは私の勉強不足なのかな。

投稿者 tsukada : 20:31

好天から荒天へ

 昨日の日中は気温が上昇。当地でも25度ほどになり、まるで初夏のような暑さになりました。午後から外出しましたが、半袖のトレーナーで歩いていたほどです。

 でも夕方から風が強くなり、夜には強風。市内では瞬間最大風速が30メートルを超え、家屋のトタン屋根が吹き飛んだり、停電になったところもあったそうです。

 拙宅もその強風にあおられ、何度か睡眠が中断されました。朝起きてみると、庭においてある鉄製のテーブルといすがひっくり返っていました。

 今日も日中はまだ雨まじりの強い風が吹いていました。天気予報では、夜半に雪マークがあります。わずか2日で夏から冬に逆戻りになるようです。

 今日は休日診療所の勤務でした。新型インフルエンザ対策として、内科系の医師を2倍に増強してあります(といっても1人が2人になっているだけですが)。幸い、すでに新型インフルエンザは下火。一方で感染性胃腸炎が流行しているので、小児科医の出番は多かったですよ。

投稿者 tsukada : 20:00

2010年03月20日

今週の感染症情報

○ウイルス性胃腸炎↓
○マイコプラズマ
△おたふく↑
△水ぼうそう
△溶連菌感染症
△インフルエンザ
×麻疹
×風疹

--------------

 感染性胃腸炎の流行規模はしだいに小さくなり、ピーク時の半数程度になりました。今後さらに下火に向かうものと思います。

 インフルエンザは今週も発生数は少なく、すでに下火です。「終息宣言」はまだ出されていませんが、今後流行がぶり返す可能性は少ないと思います。しかし季節性インフルエンザも春先に流行することはありますので、引き続き注意はしていて下さい。

 おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)がやや増加。園などで流行しています。あらかじめワクチン接種を受けておくとかからなくてすみます。

 感染症ではありませんが、花粉症の患者さんが増加。スギ花粉は気温が高く、よく晴れた日中に大量に飛散します。十分に気をつけて下さい。

投稿者 tsukada : 12:37

2010年03月19日

続・反響

「保育士が6人いるってすごい」−−平均すると毎日8人の病児をお預かりしていますが、変動が大きく、保育士にある程度余裕が必要。そのために多めの人員配置になっています。1日8時間労働を守り、休憩時間をきちんととれるようにするためにも、多めにいないと、勤務体制がうまく組めません。

 取材は8〜9月で、夏場は利用者がやや少なめ。冬場は子どもたちが風邪などをよくひくので、小児科外来も「繁忙期」になりますが、病児保育室の利用も多くなります。そのため、冬季は「保育士8名」の体制をとっていました。ちなみに今日は12名の子どもたちがわたぼうし病児保育室を利用しています。

 採算はあいません。とくに昨年度までは行政からの助成はなかったので、経費の大半を医院からの持ち出しで運営していました。今年度、ようやく市の事業を受託し、補助がいただけるようになりましたので、赤字額は大幅に減っています。それでも人件費がまかなえる程度で、まだ十分とはいえません。まして、これまでに作ってしまった累積赤字はそのままです。

 しかし経営状態によって保育士数を決める、などということはしたくないと思っています。病児保育の利用が多くなり、必要性が高まれば、それに見合った保育体制を作る(逆に利用が減れば縮小することもあるかも)。それが「経営」の基本だと思っていますので。

投稿者 tsukada : 11:41

2010年03月18日

反響

 あのTV放送から今日で1週間たつというのに、まだ話題になっています・・少なくとも私の周りでは。反響の大きさにびっくり。全国放送の威力に脱帽です。

 いろんな感想をいただきました。そのいくつかを・・。

「意外にマッチョ」−−うーん、確かにここ2年ほどスポーツクラブに通って汗を流しているけど、そこまでは。ただメタボっているだけですよ。

「プーさんのTシャツがお似合い」−−ありがとうございます。本当は、いい歳をして、って言いたいのでしょうね。夏の撮影だったのであの格好。冬場はミッキーのトレーナーを着ています。私は今53歳。さて、還暦になった時にもキャラクター物を着ていられるでしょうか(^^;)

「なぜプーさん?」−−小児科医ですから、子どもたちに優しくしていたい、というのが表向きの理由。本当は、白衣が嫌いだから・・私自身が。「医者らしく」するのがダメですね、受け付けない。病院勤務の時にも白衣はほとんど着ていませんでした(公務員なので「服務規定違反」になりますが、当時はおおらかだったのでしょう)。開業してからもずっとそうです。

「上越市の救世主」−−これはほとんどおふざけ? でも、ウソでも嬉しいですね!

「上越市の親御さんは幸せ!」−−そういってもらえると、病児保育に取り組んできた甲斐(かい)があります。もっとがんばれってメッセージかもしれませんが。

投稿者 tsukada : 19:46

2010年03月16日

また雪に

 天候は荒れ模様。予報では雪マークがでています。

 先日は春の温かさになっていましたが、一転してまた冬に逆戻りです。体調管理が難しいですね。

 我が家の愛犬は、ひきつづき「脱毛」中。抜けた毛がブラッシングをしても取り切れず、毛玉のように体についたまま。室内も毛だらけの状態に。

 春用の毛皮?になってきましたが、この寒さはこたえるかも。今夜は暖房をかけてあげましょう。

投稿者 tsukada : 23:59

2010年03月15日

御礼とおわび

 先日の「ニュース・ゼロ」が放送されたあと、とても多くの方からご連絡をいただいています。本当にありがとうがざいます。

 その全てにお返事を書こうと重いながら、なかなか進んでいません。申し訳ありません。

 とりあえずこの場を借りて、お礼とお詫びを申し述べさせていただきます。

 また、この「院長ブログ」でもご感想やご意見をご紹介させていただこうと思っています。お待ち下さい。

投稿者 tsukada : 21:21

2010年03月14日

春間近

 近くの公園に散歩に行ってきました。雪はずいぶんととけ、普通の靴でも大丈夫なほどになりました。

 愛犬を連れ出すのも、実はしばらくぶり。ずっと雪が多く、お天気も良くない日が多かったので、ついつい出不精になっていました。

 公園の木々は雪囲いが外されはじめていました。温かな日差しの中で、のびのびとできているよう。春がもう間近・・というより、もう春になったような気配でした。

 そんな様子を見ながら家に戻ると、ベランダの雪囲いや、消雪パイプのホースがそのままになっているのが気になりました。それらを片付け、少しは春を迎える準備ができてきました。

 当地の桜の開花予想は4月4日・・春はもうすぐです。

 ちなみに、今日は公立高校の合格発表。「春」を迎えた子どもたち、おめでとうございました。「春」がやってこなかった子どもたちも、またチャレンジして下さい。

投稿者 tsukada : 23:59

2010年03月13日

今週の感染症情報

◎ウイルス性胃腸炎
○マイコプラズマ
△インフルエンザ↓
△おたふく↓
△水ぼうそう
△溶連菌感染症↓
×麻疹
×風疹

 --------------

 感染性胃腸炎が「季節外れ」に流行していますが、今週はやや発生数が減少。先週が峠だったかもしれません。このまま下火に向かってくれるといいのですが。しばらくは注意していて下さい。

 インフルエンザは今週も発生数が少ない状態。一部の学校などで小規模は流行はありますが、全体としては下火です。

 他の感染症も目立ったものはありませんでした。

 感染症ではありませんが、花粉症の患者さんが増えています。お天気が良く、南風が吹くような日は要注意です。

投稿者 tsukada : 12:46

2010年03月12日

感謝

 昨日のTV放送のあと、多くの方から感想や激励の言葉をいただきました。メール、FAXなどもありますし、直接お会いした方もおられます。

 あらかじめ私からご連絡させていただいた方のほかにも、たまたまニュースの中で見たよという方も。ずいぶん遠方の方もおられて、さすが「全国版ニュース」の威力はすごいと感じました。

 病児保育について初めて知った方。その重要性、実態などについてあらためて知った方。当院のわたぼうし病児保育室の独特な(?)運営方法に興味を持たれた方。行政からの補助なしでの8年間でつくった累積赤字の大きさに驚かれた方・・実にいろんな感想をいただきました。

 私についてもいくつか・・プーさんのTシャツが似合っている(夏の取材だったのであの格好ですが、冬場ならミッキーのトレーナー)。いや、いい歳をして(そこまではっきりとは言っていませんが)。

 全国ニュースの中できちんと取り上げられたことで、病児保育についても理解がさらに深まったのではないかと思います。おそらくそのことが一番の収穫でしょう。

 私がやっているのは地方の小都市で、医院のまわりにおられる子どもたちとその親御さんへの支援だけです。とても病児保育の制度をかえたり、全国に施設を増やしたりすることはできません。

 でも私たちがきちんと実践することが、日本の病児保育がさらに充実し、日本に子育てしやすい環境がつくられていくことに、間接的にはお役にたてるものだと信じています。

 日本中に病児保育が拡がっていくことを願う・・それが「わたぼうし」と名付けた意味あいです。

投稿者 tsukada : 23:59

『ニュース・ゼロ』より

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投稿者 tsukada : 16:53

2010年03月11日

TV放送

 本日、報道番組『ニュース・ゼロ』(日テレ系)で病児保育についての特集が放送されました。ご覧いただいた方も多かったかと思います。

 当院併設のわたぼうし病児保育室も取材をされていたので、昨日から放送のことを各方面でお伝えしてきました。この「院長ブログ」もその一つ。病児保育の会員のご家庭、賛助会員の方、私が日頃お世話になっている方々、友人や知人・・直接お話ししたり、郵送、電話、FAX、メールリンクなどなど、あらゆる手段を使ったといってもいいかも。

 そんなふうだったので、もし放送されなかったらどうしよう・・などと心配もしていました。このところ政治がらみの大きな出来事が多いですし、大地震や津波といった大規模災害もおきています。

 あるいは、放送されても中でわたぼうし病児保育室のことがちっとも取り上げられていなかったらどうしよう・・そんな不安ももっていました。

 今日の番組の中でぶじ特集が放送され、さらに当院の病児保育の取り組みについてもちゃんと放送していただきました。安堵するとともに、病児保育の大切さや、かかえている課題や問題などについても丁寧に伝えていただいたことを嬉しく思いました。

 内容はまた明日以降の「院長ブログ」でふれたいと思います。とりいそぎご報告と、テレビを観ていただいた方々に感謝の気持ちを伝えたいと思います。

 とりあえず今は「おおかみ少年」にならならずにすんで、ほっとしているところです。

投稿者 tsukada : 23:59

2010年03月10日

明日のTV

 明日(11日・木)夜の報道番組『ニュース・ゼロ』で、病児保育についての特集が放送されることになりました。(日テレ系列、夜10:54〜)

 当院に併設しているわたぼうし病児保育室も何度か取材を受けていて、放送の中でも取り上げられるとのことです。

 病児保育や子育て支援などについてご関心のある方は、ぜひご覧になって下さい。・・関心のない方(?)も、院長や医院が出てくるはずですので、観ていただけると嬉しいです。

 よろしくお願いいたします。

投稿者 tsukada : 16:12

2010年03月09日

3月9日

 お天気は下り坂。ときおり雪がハラハラと舞っています。ここ数日はまた寒気が入り込み、冬型の天候になっています。

 今日は3月9日・・朝、出勤の時にラジオからあの歌が流れていました・・レミオロメンの「3月9日」です。

 もともとは友人の結婚記念日を祝うために作った歌なのだそうです。だから「3月9日」。

 サビの歌詞が好きです。

 ♪瞳を閉じればあなたが まぶたのうらにいることで
  どれほど強くなれたでしょう あなたにとって私もそうでありたい

 3月9日というとちょうど春を迎える季節なので、卒業式でも歌われることが多いとか。私もそう勘違いしていました。

 でも、確かに歌詞を見ると、あなたのことをずっと思っていくよ、分かれても・・というように思えなくもありませんね。

 日付をそのまま題名に使った意図は分かりませんが、一年の中で必ず思い出して聞いてもらえる歌になっています。うまいことを考えましたね。(それ以外の日にはあまり歌われないのかもしれませんが)

投稿者 tsukada : 18:09

2010年03月07日

小さい春、見つけた(1)

 お天気は冬に逆戻り。降ってくる雨が、ときどき雪になっていました。積もるほどではありませんが。

 2月下旬は気温の高い日が多かったです。いったんに近づいていた春が、また少しばかり遠ざかってしまったようです。

 今日も薪ストーブが活躍。一日中ずっと火がともっていました。赤々と燃える炎を見ていると安心します。まるでオリンピックの聖火のよう。

 そんな寒い一日でしたが、家の中で「春」を見つけました。というより、「春」を感じていたというべきか・・

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 愛犬の毛です。ここ1週間ほどたくさん毛が抜けるようになっていました。ブラッシングしてあげたら、山のように毛がとれました。

 コーギはもともと寒い地域の犬。毛が二層構造になっています。冬にはアンダー・コートがたくさん生え、夏にはそれがとれて涼しくなるようなのです。

 どうやって気候の移り変わりを感じているのか分かりませんが、でも自然の変化を知ることができるのですね。DNAに書き込まれた本能なんでしょう。

 薪ストーブで暖まりながら、春が近いことも知ることができました。人間の本能ではなく、我が家のコーギのおかげです。

投稿者 tsukada : 21:43

2010年03月06日

今週の感染症情報

●ウイルス性胃腸炎↑
○マイコプラズマ
△インフルエンザ↓
△おたふく
△水ぼうそう
△溶連菌感染症↓
×麻疹
×風疹

--------------

 感染性胃腸炎は今週もさらに発生数が増大し、100名を越えました。例年は秋から初冬に流行し、冬には減少、春にはなくなっていくのですが、今シーズンは流行パターンが異なっています。しばらくはまだ注意が必要です。脱水が心配・・顔色が悪く、ぐったりしている場合は早めに受診を。逆に、顔色が良く、元気が良いようなら、数回の嘔吐だけで心配することはないでしょう。

 インフルエンザはさらに発生数が減少、今週は一桁になりました。一部の小学校で集団発生があるだけで、流行は完全に峠を越えました。これまでは季節性インフルエンザの発生はほとんどありません。

 先週多かった溶連菌感染症は、今週は少しだけ。水ぼうそう(水痘)、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)も少しずつの発生です。

 年度末にあたり、予防接種の確認も行っています。とくに年長さんは、麻疹・風疹2期を受けてあるでしょうか。また、水痘やおたふくワクチンも受けるようお勧めしています(任意接種)。

投稿者 tsukada : 13:48

2010年03月05日

卒業式

 今日は当地では公立中学の卒業式が行われていました。昨夜は大雨でしたので心配していましたが、朝にはやんでいました。

 卒業される生徒たち、そして親御さん、おめでとうございました。人生の一つの区切りがつきましたね。まだまだいろんなことがあるとは思いますが、これからの長い人生を生き抜いていく力ができてきたことでしょう。

 明日からはまた雪になると天気予報では言っています。春はまた遠ざかってしまったようです。

 体調を崩さぬよう、温かくしてお過ごし下さい。

投稿者 tsukada : 23:59

2010年03月04日

児童虐待

 このところ、虐待のニュースが多いように感じます。虐待で子どもが亡くなったり、親が逮捕されたり。

 どうして虐待を防ぐことができなかったのか、初期の段階で止めさせることができなかったのか・・事件がおきるたびに「検証」がされていますが、しっかりと活かされているとはいえないようです。

 虐待は犯罪であり、しっかりと対応できるのは公権力を行使できる立場の機関だけでしょう。教育や保育、医療の現場にいる者は虐待を疑うことができても、家庭という閉ざされた場所に踏み込んでいくことはできません。

 警察でも無理かもしれません。必ずしも明確は犯罪の証拠があるわけではないでしょうから。

 やはり児童相談所の役割はとても大きなものがあります。専門のスタッフがいるはずですし、それなりの権限ももっています。

 ただ、残念ながらその活動は非力といわざるをえないようです。名前の通り「相談」業務が主であり、子どもを虐待から守り、救いだすという役割がきちんと実行されているとはいえません。

 大幅に人員を増やす必要もあるでしょう。専門のスタッフをきちんと養成し、地域に厚く配置することも必要でしょう。権限が不十分であれば、法律改正もしなくてはいけないでしょう。

 「相談所」という名前もやめましょう。新しく「児童保護局」とか「児童福祉局」などという、強い力をもち、頼りがいのありそうな名前にするのはどうでしょうか。

 もっとも「看板の付け替え」だけで終わってしまってはいけません。建前だけ変えて、内容は変わらないというのは、日本の政治や行政でよく見聞きすることですから。

 いずれにせよ、子どもたちを虐待からどう守っていくか、本当に真剣に考えてほしい。これ以上、悲しいニュースに接することがないことを祈っています。

投稿者 tsukada : 19:46

2010年03月02日

明日はおひな様

 院内ではディズニーのひな飾りを患者さん型にご覧いただいています。

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 春もまぢか。もうサクラの開花も待ち遠しいですね。・・でも当地の開花予想はたしか4月5日。気が早すぎるようです。

投稿者 tsukada : 09:09

2010年03月01日

今日から3月

 一年で一番短い月が終わり、今日から普通の月(?)・・3月です。昨日のブログに書いたように、大昔、農耕を基準に作られた暦(こよみ)では一年の始まりの月になります。

 今では日本では年度の最後に月になっていますが、以前には年度の始まりの月・・そうすると今日は元旦ということになるのかな(ローマ帝国に時代に元旦などという考え方があったのかどうかも分かりませんが)。

 いずれにせよ、もう春と言っていいような時期になっています。当地でも雨が雪になることはなく、積もっていた雪の山もだんだんと小さくなってきました。

 気象庁は今冬は「少雪」という予報を出していました。でも1月にどっさりと降り、大雪に。そのときは、また予想が外れたと思っていましたが、2月の途中からはさほど雪は降らず、このままいくと、全体としては確かに「少雪」になりそうですね。

 でも、雪国にすんでいる者の実感とはかけ離れてはいないか・・。シーズンを通した累計としての降雪量は少なくなるかもしれないけれど、目の前に背丈をこえる雪があり、交通の障害や生活の支障がおきている時に、いや、このままいけば最後には少雪でおわるでしょう、と言っても、説得力がないでしょう。

 気象のことは専門でもなく、よく分かりませんが、長期の予報もなかなか当たりません。それどころか、1か月とか2か月とか先の中期的な予報も、正確とはいえないような気がします。

 あんまり予想がはずれつづけると、予想と反対のことを想定しておけばいい、などという皮肉が聞こえてきそうです。

 昨日の大津波警報もそうでした。チリでの巨大地震の影響で大きな津波が、太平洋の反対までやってきました。予想よりも遅れて、そして小さな津波でした。陸上での被害はほとんどなかったようです。

 こういった自然災害の予報はむずかしいのだとは思います。でも、もう少し正確であってほしい。そうでなけけば、次に津波警報がだされても、誰にも信用されない事態になってしまうかも。

 日本は地震多発国。そして海岸線が長いために津波の危険も少なくないでしょう。今後、自然災害に対する警戒がより有効に、効率的になされることを期待したいと思います。

 ・・日曜の一日のほとんどを、テレビの津波警報番組を見ながら過ごした一国民より・・

投稿者 tsukada : 22:05