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2009年05月31日

ホットな5月でした

 5月最後の週末・・全国的にお天気はあまり良くありませんでした。月の初めは大型連休でおでかけしていたぶん、昨日と今日は家でのんびりという方が多かったかもしれませんね。

 インフルエンザに煩わされた1か月でした。先週はやっと季節性インフルエンザの発生がなくなり、一息つきました。新型インフルエンザも全国的に下火になりつつありますし、当地ではこれまで発生がありませんでした。

 そう思っていたところ、新潟市で新型インフルエンザ患者の発生が初めて確認されました。一昨日アメリカから成田空港に到着した方ですが、機内ですでに発熱。機内検疫を受けたけれど“簡易検査”で陰性。そのままスルーし、相乗りタクシーなどで新潟市内の自宅に戻ってきたのだそうです。

 昨夜テレビを見ていたらニュース速報で流されました。とうとう新潟でも・・。今のところ接触は限定的であり、地域全体に流行に発展する可能性はきわめて低いようです。じっさい、学校の休校などは予定されていません。

 いっとき大騒ぎをしていた新型インフルエンザは、ニュース番組で取り上げられない日もでてきました。やっと冷静になってきたのだと思うのですが、まったく無関心になってもらっても困ります。頭の片隅にはたえず置いておきたいものです。

 今回、日本が初めて体験した新型インフルエンザ流行の第一波・・ここから何を学び、次に必ずやってくる第二波に備えるか、そこが大切です。以前、弱毒型であったことが幸いであり、よい予行演習になったと書いたのですが、もしかしたら逆になっているかも。

 どうせ弱毒型だから、どうせ空騒ぎになるだけだから、どうせ国の言うとおりにしたってはやるのだから・・。そんな気持ちをもたれたとしたら逆効果。秋以降に予想されている大規模な流行に、きちんと対応することができなくなってしまいます。そして、もし強毒性の鳥由来新型インフルエンザという“本命”が現れたら・・。足をすくわれかねません。

 いろいろとホットな5月でしたが、6月はどうなるでしょうか。クールに過ごせることを願っています。

PS この方の経過をみても、「機内検疫」がどれくらい意味があるか、ますます疑問になります。簡易検査は基本的には季節性インフルエンザの検出キットであり、新型インフルエンザのウイルスが正確に反応するか、公式に確かめられてはいません。発症から間がないと、すでに発熱などの症状が出ていても「陰性」となってしまうこともあります。見逃すことは実は多いわけですから、むしろ中途半端な検査はしない方が良いのでは。新型インフルエンザを疑わせる症状があれば、それなりの対応をすべきです。

投稿者 tsukada : 2009年05月31日 23:35