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2006年05月31日

地域唯一の小児科に

 今日で5月が終わり、明日から新しい月が始まります。月末月初は何かと忙しいもの。今月もバタバタしながら晦日を迎えています。

 春が過ぎ去り、もうすぐ夏になろうとしています。すでに日によっては夏日になることもあり、半袖で出歩く人たちも多く見かけるようになりました。外来でも汗疹の子どもたちが増え、夏かぜウイルスによる感染症も見かけるようになっています。季節は確実に前に進んでいるんですね。

 ここ2か月ほどは、当院はとても忙しく過ごしました。一般の患者さんの数が春としてはとても多かったのですが、これが流行する病気によるたまたまの影響なのか、それとも近隣の病院の移転などのために他の小児科が少なくなった影響なのか、はかりかねています(おそらく両方が関係しているでしょうが)。別な病院も、今日をもって小児科の看板を下ろすことになったことは、小児科医不足の象徴的な出来事ともいえるかもしれません。明日からは当院は、上越市の直江津地区での唯一の小児科です。

 当院に併設しているわたぼうし病児保育室も、とても多くの利用者でにぎわっています。今月は過去最高の利用数となりました。来月は開設から5周年を迎えますが、年々利用者が増え、この地域でとても頼りにされていることを、日々感じています。自分で言うのも何ですが、地域の子育て支援のためになくてはならない施設になってきたように思っています。

 6月に入っても、外来や保育室の状況はすぐには変わらないでしょう。夏場は小児科にとっては“閑散期”などと言われていますが、力を抜くことなく、精一杯子どもたちと親御さん、そして地域のために仕事を続けていこうと思っています。

投稿者 tsukada : 23:07

2006年05月30日

恩師の開業

 私の恩師にあたる小児科医が先週新しく開業されました。今から20数年前、医学部を卒業したての私が臨床研修した新潟市民病院の、当時の小児科部長。その後副院長をされ、定年退職後は民間病院の副院長をされながら、毎日小児科外来での診療をされてきました。今春そこを退職され、開業されたというのが、簡単なご経歴です。

 私が小児科医になったのも、このO先生のおかげです。最初は「子どももある程度診れる内科医」を目指して研修をしていました。出身大学が自治医科大学で、地元である新潟県内の僻地の病院で働くことになっていましたが、規模が小さければ小児科医はおらず、ある程度のことは内科医が引き受けることになるだろうと思ったからでした。

 実は当時の臨床研修に、このような「総合的なカリキュラム」はありませんでした。専門試行が強く、内科医であっても特定の科に入ってそこで研修し、一人前の医師になっていくというのが一般的。何でもできる医者、科の境界は関係なく、患者さんをまるごと診療できる医者というのは、「専門医」より劣っているというようなヘンな見方が大勢でした。

 県庁の担当部長に直接お願いし、大学には行かず、市中の一般病院で臨床を重視した研修をさせてもらったのは、自治医大の新潟県卒業医師の中では初めてでした。そして・・最後にもなりました。残念ながら、地元医学部の了解が得られなくなったのだと、後日その理由を聞かされました。

 話は飛んでしまいましたが、市民病院の中での研修も、実は希望通りには行きませんでした。内科の研修以外にも、小児科、外科、麻酔科などを幅広く勉強したいとお願いしたのですが、外科などは、やはり専門医を育てるための研修だということで、門戸を開いていただけませんでした。そんな中でも“心の広い”小児科を加えてのローテーション形式の研修をすることができました。

 私は1年目は内科の中のいくつかを研修していたのですが、2年目には小児科医としての研修に切り替わっていました。その時に、私に小児科医になるように熱心に勧めて下さったのがO先生でした。その間の経過は、詳しくは覚えていないのですが、先生からお話があり、「小児科も悪くないな・・」などと思いながらもなかなか決めかねている間に、O先生が先に手続きを進めていったようです。というのは、私は正式に了解をした覚えが、どうもないのです。忘れてしまったのかもしれませんが・・

 当時の新潟市民病院は、小児科は内科の一部との混合病棟でした。糖尿病などの内分泌内科の研修でこの病棟を訪れていた時に、私を見そめて下さったようです。病棟で行われている小児科の行事などに、小児科の先生方よりも熱心に参加して、子どもたちと遊んでいたからのようです。内科の研修がヒマだったのかもしれませんが、子ども好きの性格を見抜かれてしまいました。

 そんなこんなで私に小児科医になることを(私の代わりに?)決めて下さったのもO先生ですし、その後の小児科の指導をして下さったのもO先生です。小児科医としての私の遺伝子の中は、すっかりO先生由来のものが詰まっているのです(←これはちょっと言い過ぎでしょう)。

 そんな小児科の大御所ですが、隠居の道は選ばなかったようです。これからも生涯、現役の小児科医として、子どもたちの健康を願って活躍されていくことでしょう。その志を、私も学んでいきたいと思っています。

 ちなみのこのO先生は、御歳70歳になられます。正直言って、そのお歳で新規開業するの!?って驚きましたが、でもまだまだお元気です。まだまだ何十年も診療できそうです。私は今49歳。あと20年ほど頑張って、やっと今のO先生と同じになります・・。まだまだリタイアさせてもらえそうにありませんね。ちょっとめまいがしてきました(T_T)

投稿者 tsukada : 21:43

2006年05月29日

熱中症

 強風にたたられた週末でしたが、今日は休み明けで嵐のような外来でした。冬場に多いウイルス性胃腸炎もまだ流行しているというのに、手足口病、ヘルパンギーナなどという“夏かぜ”も見かけるようになってきました。全国的にはプール熱(咽頭結膜熱)も大流行しそうだとか。夏場は小児科医にとっては“閑散期”のはずなのですが、今年は事情が違っているような予感もしています。どうなるのでしょうか。

 暑い日が多くなると、熱中症が心配になります。案の定、昨日生後2か月の赤ちゃんが、駐車場に放置された自動車の中で死亡するという事故が起きてしまいました。両親ともパチンコ店に入って遊んでいたのだとか。数時間も車内に置いておくとは、いったい何だったのでしょう。熱中症云々の問題以前に、生後間もない赤ちゃんをほおって置くこと自体が、よく理解できない行動です。あきらかに育児放棄(ニグレクト)であり、乳児への虐待です。

 きっとお腹をすかせて泣いていたことでしょう。おむつも汚れていやな気持ちでいたに違いありません。泣いても誰も応えてくれず、あやしてもくれません。もちろんおっぱいやミルクも与えてもらえません。赤ちゃんだから何も分からない、なんてとんでもありません。辛い気持ちで何時間も過ごしていたに違いありません。そして、きっと熱中症になり、泣くこともできなくなり、そしうて意識が薄れていったのでしょう。そのあとは呼吸も弱くなり、心臓の動きも次第に止まっていき、一人さびしく、誰に見守られることなく、温かい胸で抱かれることもなく、命を失ってしまいました。

 この両親は逮捕されたそうです。不注意で起きた事故ではありません。虐待事件としてきちんと捜査し、辛くて孤独な中で死んでいった赤ちゃんの無念さを分からせてほしい。処罰をすればすむとは思っていませんが、赤ちゃんの死を軽く考えてはほしくありません。

投稿者 tsukada : 22:53

2006年05月28日

強風

 週末はゆっくりと過ごされたでしょうか。運動会を計画していた小学校も多いようですが、お天気は味方しなかったようですね。当地では昨日は強風、今日はときどき小雨が降るあいにくのお天気でした。

 昨日は午前の診療を終わらせてから東京に日帰り出張。滞在時間が3時間弱という強行軍をこなしました。往復にかかる時間が5時間ほどですので、電車に乗っている時間の方が長いという慌ただしさ。空いた時間を有効に使おうと心がけている私にとっては、最高の実践例です(^_^;) でも、もうそろそろ歳なんだから落ち着きなさい、って声もどこから聞こえてきそうです。

 こんなバタバタした出張も、日本の交通機関が速くで、時間も正確だからできることです。若い頃良く読んでいた推理小説に、電車を使ったものがありました。数分の接続でアリバイ工作をしたり、別な経路を使って犯行を実行したり。時刻表を使ったトリックは、けっこう好きでした。そんな推理小説が成立するのも、時刻通りの運行が約束されているからですね。

 実は昨日の出張では、あらかじめ買ってあった切符通りには乗らなかったのです。日本海側の強風のために午前中は運転がストップしていました。何も知らずに駅に行ったところ、「運転が遅れている」とアナウンスがあり、ビックリ。途中から新幹線に乗り換えることになっているのに(乗り換え時間は8分だけ)、少しでも遅れたら予定通りに東京には着けません。出張はできなくなったかも・・

 そう思ったところにまたアナウンスが聞こえてきました。「特急○○は53分遅れで到着します」。これで助かりました! 私が乗ろうとしている特急ではありませんが、ちょうど1時間前に運行している特急がこれから来るというのです。駅員さんにお聞きし、一つ前の列車に乗り込み、セーフ! 本来の時間より早く到着し、余裕で乗り換えもできました。(私は新幹線のチケットを持っていましたが、他の乗客の人たちが接続できず、大変な騒ぎでした。)

 もしも遅れの時間がそれより短くても、長くてもアウトでした。たとえば30分の遅れであればその列車に乗れなかったでしょう。1時間と数分以上の遅れであれば、その列車にとっても予定の新幹線に乗り換えができませんでした。神は私を見捨てなかったのだと、思ったものです(これはオーバーです)。

 東京は小雨模様でした。会議のあるビルを探しながら傘をさして歩いていきました。会議は予定より延びてしまい、帰り時刻がギリギリ。いつもは疲れているのでタクシーに乗って東京駅に戻ることもおおいのですが、土曜の夕方とあって交通事情が読めません。JRを使うのが一番確実と考え、もよりの駅までダッシュ!! 小雨の中、傘もささず、鞄をかかえて走りました。

 おかげで余裕で間に合いましたが、でも走ったせいか、帰りの新幹線はほとんど寝ていました。ふだん走ったことなどない私が、わざわざ東京でランニングしてきたのですから、田舎より東京にいたほうが体力はアップするかもしれませんね(でも、寿命が縮まるかも・・)。

PS あとで知ったのですが、私が乗った電車のあとからまた風が強くなり、JRがストップしていたそうです。帰りは何も心配なく電車に乗っていたのですが、実はもう少し遅かったら、何時間も足止めをくうところでした。もしかして私は強運なのでしょうか。

投稿者 tsukada : 20:25

2006年05月26日

ヤフー検索でも・・

 今週は「小児救急」の問題をずっと取り上げてきました。今日も・・と思ったのですが、一週間の疲れが出てきたのか、頭が回りません。今日はちょうっと話題を替えます。

 といってもいつもの「院長ブログ」をキーワードにしての検索の話です。グーグルでは先日からずっと1位をキープしています(パチパチ)。いずれは首位から転落すると思っていますが、何とか今のところはトップを走り続けています。なかなかすごいぞ! (←誰も誉めてくれないので、自分で誉めています)

 ヤフーでは、今週はずっと8位だったのですが、さきほど検索してみたら3位と7位にランキング! これもなかなかですね。これまでヤフーでは1位になったことはありませんでしたが、このまま順調にいけばいつか栄冠を・・などとも思うのですが、そうは簡単にいかないようです。

 実はヤフーではこれまでにもそうとう上位になったことがあったのですが、安心しているといつのまにか消えていることが、少なくありませんでした。トップ10に入らなくなるどころか、いきなり30番台まで落ちることもあり、“訳が分からない”こともあったのです。ですので、ぬか喜びは禁物。しっかりとこの目で1位に輝くのを見届けたいと思います。

 でも、そんなに気負うこともありませんね。たかが検索エンジンです。それによってこのHPの価値が変わるわけでもなく、ましてや私自身の存在が危うくなるわけでもありません。そう、「たかが検索エンジン」です。でも、「されど検索エンジン」。やっぱり気になりますね。小心者ということなのでしょう。

投稿者 tsukada : 23:36

2006年05月25日

今日も小児救急の問題を考えます

 小児救急が大きな問題になっていますが、いろんな現象がごっちゃまぜになっているので、混沌として先が見えない状態になっています。もちろん一つの対策だけですべてが解決することはありえず、いろんな方面で、様々な対応が必要になっていきます。

 「群盲 像をなでる」という言い方があります。目の不自由な人たちが像に初めて触れて、耳を触った人は「平べったい生き物だ」と言い、しっぽをなでた人は「細くて長い」といい、お腹をさわった人は「とても大きくて丸い」と言ったとか。それぞれの見方が間違っているわけではないけれど、一部をもって全体を推し量ることはできないという意味合いのエピソードです。「木を見て森を見ず」というのも同じことでしょう。

 小児救急が抱えている問題も、さまざまな面があり、それぞれについて良く見極めていかなければいけないと同時に、小児医療や子育て支援という大きな枠組みでも考えてみないといけないと思っています。

 気になることを一つお話します。子どもの時間外診療が多くなってきたのは「おばあちゃんの知恵がなくなったから」だという意見です。昔は大家族で、子育ての先輩である祖父母がいて、子どもの急病の時などに適切なアドバイスをしてくれた。だから若夫婦が冷静に対応できた。今は核家族が多く、いざというときに相談できる人がまわりにいない。だから時間外でも小児科を受診するようになる・・と。

 確かにそんな面もあります。とくに「相談できる人」はぜひ必要です。いつでも連絡がとれ、子どもの急病についても適切に対応してくれる人がいれば、子育てに困難さを感じることも確実に少なくなるでしょう。そんな意味合いで、当院独自に「時間外電話相談」を開始し、当院の患者さんだけが対象ではありますが、けっこう利用していただいています。

 でも、以前からそんな人がいたのでしょうか。祖父母がいたから、ちゃんと相談でき、子どもの急病にもきちんと対応できた、なんてことがどれくらいあったのでしょう。私自身はそんな大家族での生活の経験がないので、自分の感触でものを言ってはいけないのかもしれませんが、どうもしっくりきません。

 今でもそうです。親御さんがしっかりと子どものことを考えているのにもかかわらず、同居している他の人たち(その中には祖父母も入ります)がかえって混乱させるようなことを言っているというケースも、けっして少なくないように思います。「おじいちゃんが心配しているから受診にきた」「おばあちゃんが行ってこいと言っているから・・」などという言葉は、外来で良く聞かれます。それらの中には「適切なアドバイス」も含まれていますが、そうではない「不適切なアドバイス」もそうとうあるように感じています。

 子どもの病気で、時間外の診療が多くなるのは、親御さんが心配に思う気持ちが強くなっていることが大きいのではないかと思います。それを助長しているのが、「もしものことがあったらどうするの?」といった周囲のプレッシャーかもしれません。あるいは、医者の口癖に「こんなになるまでどうして連れてこなかったんだ」というようなものもあります(私自身は言わないように心がけていますが)。それって医者自身の責任を最初から放棄したり、限定的にしようという気持ちが働いているんだと思っていますが、そんなことを言われないためには、何かあったらすぐに連れて行くしかありません。(でもそうすると、まだ連れてくるほどではない、とも言われかねません。どちらに転んでも、医者は文句を言い、患者さんに対する責任を引き受けようとはしない存在なのです。)

 お互いに責任をなすりあっても仕方ありません。大切なことは、これからどのようにしていくか、どんなふうにすることができるか、前向きの議論をすること。そんな意味で、当院が行っている専任スタッフによる「時間外電話相談」の事業は、小児救急の問題を解決しうる一つの、そして大きな手段になるような予感がしています。

投稿者 tsukada : 22:05

2006年05月24日

小児救急と電話相談

 小児救急の話の続きです。昨日見たローカルテレビで、小児科医がいかに大変かということをレポートしていました。新潟市民病院が取り上げられていましたが、話の本題に入る前に、ここは私が臨床研修をさせていただいたところ。医学部を卒業してすぐの2年間、内科全般と小児科をローテーションしながら実地に勉強しました。そして、私が小児科医になると決め、私を一人前にすべく指導して下さったところです。25年ほど前になります。

 研修が終わったあともつながりを持っていますので、昨日は懐かしい先生方をお見かけすることができました。当時も大変な勤務状態でしたが、今はそれよりももっと厳しい中で仕事をされていることをしりました。画面に映し出されたお顔がとても疲れているように見えたのですが・・。

 新潟市民病院では小児科医が必ず一名当直をしています。県内でもっとも大きな新生児集中治療室があり、一般の小児科病棟もあるので、入院している子どもたちのためには小児科医の当直は必ず必要です。とくに未熟児で具合が悪いときには一睡もせずに処置をするときもあります。それに加えて、間断なくやってくる小児の救急患者の診療をしなくてはいけないので、事態は深刻です。少数の重症患者が来るのであれば対応はできるでしょうが(それも大変ですが)、問題は軽症の患者さんです。

 昨日のブログに書きましたが、新潟市には一時救急をするための専門の施設があります。しかし、それを利用せずに直接市民病院にやってくる小児救急患者もそうとう多くいるとのこと。その対応に多くの労力をとられていて、本来必要な救急医療などがおろそかになりかねません。ぎりぎりのところで持ちこたえているのは、小児科医の犠牲的な努力があるからにほかなりません。

 テレビを見ていて、これでは小児科医は大変だ!と思ったことがあります。それは、病院にかかってきた電話に小児科医が直接出て話をしているというのです。親御さんからの問い合わせに小児科医がお答えするという意味合いでは良いことかもしれませんが、受ける方の当直医の負担ははかりしれません。

 番組の中で小児科医が話をしていましたが、軽症だと思われるときに、その旨を伝えて分かってくれる時はいいのだけれど、時には親御さんと「どうして診てくれないんだ」と押し問答になってしまうこともあるそうです。そういったトラブルに巻き込まれてしまうのは、本来の業務だけでも大変な状況の医師にとってとても可哀想です。

 私も同じような経験があります。トラブルになるのは一部の方だけですが、やはり「医者は時間外でも診るのが当然」と言った態度を取る方もいます。お話をお聞きして、とりあえずの対処方法などをお話しても、なかなか納得してくれないときがあります。親御さんにとってはこちらの状況が見えるわけでもありませんし、お子さんのことを心配される気持ちも分かります。でも、医師のアドバイスを聞いて、冷静に対処しようというのではなく、とにかく診てほしいという気持ちが先にたち、うまくかみ合わないこともあります。

 時間外の診療は、実はあまり良い医療は提供できません。私が行うとしたら、カルテの準備はとりあえず自分でするとして、診察の介助につく職員はいません。検査、処置、点滴なども、必要とあれば私一人で行うことになります。投薬も、普段使わない機械を使いながら、私が作ります。会計はできません。そんな中での医療行為は、通常の診療時間に行うものからすると格段に劣ります。正確さに欠けたり、十分なことができなかったりしますし、一人で全てのことを行うために、極端に時間がかかり、効率が落ちます。休憩すべき時間帯に行うわけですから、それが翌日以降の診療に影響してこないとも限りません(私ももう歳をとってきましたし)。

 そういった悪条件の中でも時間外の診療が必要な子どももいるのは確かですが、でも実際にはそれほど多くはないのではないか、とも思っています。子どもが夜や休日などに急に病気になったり、何かの症状が出たりすることはしょっちゅうですが、その中の多くは適切な家庭看護をしていただければ、翌日以降の普通の受診で十分に対応できるものなのではないかと推測しています。

 話を元に戻しますが、時間外の診療を求めてかけてくる親御さんからの電話に、当直の小児科医が全て対応しているという話が、私には信じがたい事実です。それでは小児科医の疲労をさらにひどくさせてしまうだけです。子育てや小児科看護に十分経験のある看護師などの専門の職員を配置し、電話での問い合わせに対応するという体制をつくることで、小児科医も救われますが、おそらく親御さんも助かると思います。忙しい小児科医が、バタバタしている中で話をするのとは違って、ゆとりをもって話を聞いてくれるし、実際にどうすればいいか、よく教えてくれるはずだからです(小児科医は病気については詳しいですが、家庭での看護にも詳しいというわけではありません)。もしその電話相談の中で重症だと思われるケースは、小児科医に再相談したり、受診を指示したりすることが可能です。そうすれば、本来の救急体制も機能しやすくなるでしょう。

 当院では今年2月から「時間外電話相談」を行っています。それまでは必要なことがあれば院長の携帯電話へどうぞと案内していましたので、私が時間外に親御さんと直接話をすることが多くありました。今では電話相談が十分機能しているようで、親御さんからも歓迎されているようです。利用数も当初の見込み以上になり、4月には月に150件ほどでした(1日平均5件ほど)。

 個人開業医が行っているだけでこれだけの利用があるのですから、大きな病院や、地域全体で行えばそうとう多くの利用があることでしょう。それによって、親御さんの子育てに関わる(とくに病気についての)負担が少なくなるはずですし、人数が少ない中でオーバーワークになっている小児科医の負担も多少は少なくなっていくのではないか、とも思います。

 小児救急の問題・・少し糸口が見えてくるといいですね。

投稿者 tsukada : 21:18

2006年05月23日

小児救急の解決のために

 小児救急の体制については、日本中で大問題になっています。今日の夕方見ていたローカルニュースでも、新潟県の事情がレポートされていました。主には県庁所在地である新潟市のことが取り上げられていました。ここには急患センターがあり、小児科医が常時いて、24時間・365日の小児救急の診療体制が作られています。ここで軽症患者を中心に診療していますが、こういった体制ができているのは全国でもトップレベルだとのこと。

 そうはいっても、本来重症患者を中心に診るべき大病院に、軽症の小児患者も訪れていて、小児科医の重労働の問題や、重症患者に対応できなくなる問題なども指摘されていました。こういった問題は、そのレベルと問わず、全国どこにでも起きているようです。

 もう一つ問題があって、それは新潟市が周辺市町村と合併して広域化していることと関係しているようです。以前は旧・新潟市だけを対象にしていれば良かったけれど、市が大きくなって、その分だけ多くの患者さんが来院されるようになってきた、ということのようです。これまでも小児科医の献身的で犠牲的な協力で維持していた小児救急の体制では不足になってきているとのこと。なし崩し的に患者数が増えれば、どこかで臨界点に達して、今の体制が突如崩壊する、などということもあるかもしれません。これからどうしていくべきか、しっかりみんなの知恵を出し合って行かなくてはいけない時がきています。

 国は少子化対策を推進するとして、児童手当の増額を予定しているそうです。20〜30代の子育て世代には、それ以上の世代に比べて所得が少ないのは事実です。それが少子化問題につながっている、という側面もあるでしょう。だからといって、児童手当という名前のお金を配るだけで事足りるというのは、いかがなものでしょう。この世代全体の所得を増やすような改革をするのが、政治の役割でしょう。それを放棄してしまっていいのでしょうか。

 でも、もしかしてこういった政策が功を奏して、子どもの人口増につながるかもしれません(それはなかなか無理なようには思うのですが)。そうなったときに、小児救急の問題はいったいどうなるのでしょう。今私たちが直面しているのは、「子どもが少ない」ためにおきているわけではありません。「少ないけれど」起きている問題です。もし小児人口が増えれば、小児救急の問題はさらに深刻さを増すことになります。

 つまり、今国が考えていて、みんなの頭に中にイメージされつつある少子化対策だけでは、子育ての困難さは解決されない。それどころか、より大きな問題に進展してしまうことになりかねません。小児科医は疲弊し、小児救急を受け入れる医療機関はさらに少なくなり、そして子育てはますますしにくくなってしまいます。それは、いずれ国を危うくすることにつながっていきます。そうなってしまっては手遅れです。

 そんな意味でも、今日本中でおきている小児救急の問題を、しっかりと見つめなおしてほしいと思っています。

投稿者 tsukada : 22:46

2006年05月22日

真夏日

 今日も暑かったですね。日中の最高気温が30度を超える“真夏日”。今年に入って2回目になります・日本海側はみなそんなお天気でした。太平洋側から湿気があって温かい風が吹き降りてくるときに発生するフェーン現象なのだそうです。

 まるで7月か8月のようなお天気。一日中診察室にいましたが、途中からクーラーを軽くかけておかないと蒸してきて不快になりました。外には出ていませんが、きっと外はもっと蒸し暑かったのでしょうね。

 明日は一転して雨だとか。太平洋側では日照不足もあり、もしかして梅雨のはしりではないか、などという話もでています。このまま梅雨入りしてしまうなんて・・ ついこの間春になったばかりと思っていたのに、良い季候が長続きしませんね。やっぱり日本は住みにくいみたい。いずれ日本脱出でも考えましょうか(日本どころか、新潟を出てることも無理ですが)。

投稿者 tsukada : 23:29

2006年05月21日

好天の運動会

 今日は昨日とは違って暑い一日になりました。運動会も好天の中で行われていました。むしろ紫外線の多さや熱中症を気にしなくてはいけないくらいでした。

 こういった行事では子どもたちはハッスルしてしまうもの。大人がちゃんと見ていてあげないといけないのですが、大丈夫だったでしょうか。明日の外来で、体調を壊した子どもたちに出会わないか、ちょっと心配です・・

 明日からはまた普通の一週間の始まりです。運動会の応援で疲れてた大人の方も多いでしょう。今夜はしっかりと休んで、明日からに備えて下さい。

投稿者 tsukada : 17:06 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月20日

てるてる坊主

 新潟では昨夜から大雨。今日は運動会を計画している小学校もあったようですが、残念でしたね。明日はお天気がよくなるようです。きっと元気良い子どもたちの歓声が聞こえてくるでしょうね。

 風邪ひきさんも多く、ここ数日は「運動会までに治るでしょうか?」といった話もよく聞かれました。残念ながら子どもの感染症は、思ったような経過をとらないこともよくあります。軽いようだと思っても高熱になったり、具合がとても悪そうだったのに翌日になったらケロッとしてたり。先のことが分からないのが子どもです。

 もしかしたら、自分が治るまで運動会が延期になった方がいいと思って、てるてる坊主を逆さにつっていた子どももいるのかも(^_^;) 今日は普通にてるてる坊主を下げておきましょうね!

 今週も外来はにぎやかでした。ウイルス性胃腸炎もまだまだ健在ですし、おたふくかぜの勢いはさらに増しているようです。水ぼうそう、溶連菌感染症などもけっこう見かけます。

 インフルエンザの流行はやっと終息しましたが、でも一人だけ出た患者さんはB型でした。今シーズンはA型一色で、春になってもなぜかA型だけが発生している状況。昨年B型の大きな流行があったとはいえ、これは異例な事態でした。そして今週のB型インフルエンザの発生があり、ちょっとほっとしているようなヘンな気持ちでします。散発的な発生であって、流行することはないと思います。

 これからの夏場に注意するのは、やはりA型の発生です。通常のA型インフルエンザ(A香港型やAソ連型)は真夏に発生するのは考えにくいですので、もしA型が出たら、それは新型インフルエンザかもしれません。過去の新型インフルエンザ流行の例では、夏に発生が始まり、秋に流行になり、そして冬に世界的な大流行(パンデミック)に発展しています。

 東南アジアでは新型インフルエンザ発生のニュースが絶えず流されています。特効薬として頼みの綱であるタミフルも、耐性菌が出てきた効きにくくなってきたような報道もあります(実際にB型への効果が劣っていて、吸入薬であるリレンザの方が優れているようです)。そんなこんなで、この夏も不安な季節を過ごすことになりそうです。ニュースから目が離せません。困ったものです。

投稿者 tsukada : 14:29 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月18日

小児科がなくなっていく

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 先日の新聞記事です。当院のすぐ近くにある病院の小児科が今月いっぱいで休止します。数年前に常勤小児科医が不在になり、小児病棟はすでにありません。かろうじて週2回の外来のみを大学からの出張でおこなっていただけでしたので、実質的にはあまり活動している状態ではありませんでした。そんな事情なので、今月いっぱいでその外来がなくなるとなっても、それほど影響はないように考えていました。でも、こういった形で記事になると、やっぱり大変なことがおきているのだと実感されます。

 背景には小児科医の不足があります。そして、それに輪をかけたのが臨床研修制度の実施です。2年前から始まったこの制度では、医学部を卒業したあとの2年間に多くの科を回って研修することが義務になりました。これまではストレートに各科(内科とか小児科とか産婦人科とか・・)に入ってすぐに専門研修を受けることもできたのですが、それでは医師としての技術に問題があるということから、ローテーション方式の研修制度ができました。

 一見するとより技術のしっかりした医師が育ち、日本の医療は良い方向に進むと考えられます。長い目で見ればそうでしょう。でも短期的には恐ろしい事態が日本中でおきています。それは地方の病院に出張している医師が大学に戻ってしまい、病院の医師不足が助長されたことです。

 医師になっても専門科に入るのは2年間はなし。ここに「空白の2年間」が生じたことがその理由の一つ。もう一つは、研修医を教育するためのスタッフがこれまで以上に必要になり、出張先から医師を引き上げたことです。この問題は小児科だけではなく全ての科で生じていて、さらに地方の中小病院ほどその影響が多いようです。

 くだんの病院では同じく今月いっぱいで産婦人科の常勤医がいなくなります。来月からは週1回だけ外来診療をするとのことで、「産婦人科」の看板だけはかろうじて維持するようですが、でもお産はできませんし、入院病棟は閉鎖です。実質的には休止といっていいでしょう。これも、小児科と同じく「医師不足」が問題の根っこにあります。

 少子化問題が逼迫している日本で、「小児科問題」や「産婦人科問題」がますます解決困難な状況に陥っています。お互いが悪い方に作用し、泥沼に足をとられてしまっているかのような様相です。どこかに解決の糸口・・せめて脱出口はないのでしょうか?

投稿者 tsukada : 15:51 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月17日

たれ込んだのは誰?

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 ここ新潟県上越市には、日刊のローカル新聞があります。「上越タイムス」がそれですが、今日の紙面に当院で先日行った消防避難訓練のことが写真入りの記事で紹介されています。

 訓練の内容は15日の「院長ブログ」でお話したとおり。私から職員へ総括をした話もそのまま掲載されていました。「これまで16年間火事などはおきていないけれど、しかしいつおきるか分からない。患者さんや保育室で預かっている子どもたちの安全が確保されるようこれからも努力していってほしい。」などいう内容です。

 消防署の方のお話として、こうした実地訓練まで行うのは個人医院では珍しいとありました。確かに私のところも開院以来初めて行ったものです。法律は年2回の訓練を行うよう求めていますので、今度は火災などについてもビデオを見たり、専門家の方のお話をしっかり聞くことなども取り入れて、たえず防火意識が高く保たれるようにしていきたいと考えています。

 ところで、新聞記者の方がどうして取材に来られたのか、不思議に思っている方もおられるでしょうね。実際に職員の中からも、そんな話がでていました。院長が地元のいくつかのメディアにつながりがあるので(FMや有線放送で番組内のコーナーをもっていたり、CATVのスポンサーになっていたりしますし、新聞やテレビの方もときどき取材に来られます)、きっと院長がネタ元だろうと・・。

 実はそうではないのです。医院前の駐車場で避難訓練をしていたところ、たまたま上越タイムスの記者の方が自動車で通りかかったのです。「何か変わったことをしているぞ!」と思ったかどうかは分かりませんが、さっそく自動車を止めて、取材に来られたというしだいです。ということで、私がたれ込んだわけではありませんので、誤解なく(^_^;)

 もっとも私がニュース元というのもときどきあることは認めます。このブログに医院のことも書き込みますが、それを記者の方が読まれて取材に来られたということも過去にはありました。的確な情報を新鮮にお届けしたいと思ってこのブログを続けていますので、その意味ではこの「院長ブログ」も大いに役立つときがあるということでしょうか。

PS このHPへのアクセスが34万件を超えました。このアクセスカウンターの数字は、トップのページへ閲覧回数を意味しています。ヤフーやグーグルなどの検索エンジンを利用し、HP内のページにアクセスしただけの方は含まれていません。そういった全てのアクセスは、1日あたりほぼ2万ページビューほどです。これからも充実した内容のあるHPを作っていきますので、どうぞよろしくお願いします。

投稿者 tsukada : 23:15 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月16日

麻疹が集団発生

 またもや麻疹(はしか)の集団発生が問題になっています。ニュースでは茨城や千葉で集団発生があり、合計で100人以上の患者がでているとのこと。専門機関は今後流行が拡大することも懸念されるとして、注意を呼びかけています。

 麻疹はもう過去の病気かと思っている方も多いかもしれません。でも、こうして各地で集団発生があると、けっして侮ることはできません。いつ私たちの周りで患者が発生し、流行してくるかもしれないのです。それは、日本人がこれまで予防接種を軽視してきたため、十分な免疫をもっていない子どもたちや大人たちが大勢いるからです。

 麻疹の予防は何と言ってもワクチン接種。1歳になったらできるだけ早く受けてもらうようにお願いしていますが、残念ながら100%ではありません。以前はとくに都市部での接種率が低く、50%とか60%どまりだったようです。ここ数年のとりくみでそうとうアップしてきてはいるようですし、患者発生数もそれに反比例してずいぶんと少なくなってきたと報告されています(以前は日本で年間数万人の患者数があったのですが、昨年は千人ほどとのこと。でも、アメリカはわずか数十人ですから、完全な制圧にはさらに努力を重ねる必要があります)。

 麻疹患者は主に幼児の中ででますので、現在の「1歳になったらすぐワクチンを」政策で一定の効果はあります。しかし、残念ながら麻疹ワクチンの効果は数年で弱くなってきますので、小学生以上になると、一度ワクチン接種を受けているのに免疫が十分ではなく、麻疹にかかってしまうこともあります。あるいは、まだワクチン接種を受けていないでそのままになっている子どもたち、そして免疫をもたない大人たちもそうとういることでしょう。その人たちを麻疹から守る対策は、手つかずですっぽり抜け落ちています。国はいつまで無策でいるのでしょう。

 いや、今年度から小学校に入る前の年(いわゆる“年長さん”)でもう一度麻疹ワクチンを接種することになったはず・・と指摘される方もおられるかもしれません。確かに国は政策を変更し、今年度から麻疹・風疹を混合ワクチンにし、さらに2回接種するようにしました。しかし、実はそこに重大なミスが隠されていました。年長さんで受ける2期の接種は、1期に混合ワクチンを受けた子どもに限ると制限をしてのです。「絵に描いた餅」とはこのことでしょう。年長さんになってもう一度麻疹ワクチンを接種できるのは、あと4年ほどの間は皆無なのです。

 それはあんまりだと批判を受け、厚生労働省は「2年たったらこの制限をなくす」と小児科医に約束しました。名目は副作用の有無の確認だそうです。当初、小児科医の要望がきちんと取り入れられたと思ったら、「制限条項」を見て愕然としたので、この処置は一応歓迎すべきものとされました。それでも、まだ2年間は待たなくてはいけない・・

 そう思っていたところに「麻疹集団発生」のニュースです。一日も早く、年長児への麻疹接種を強力に推し進める以外に、子どもたちを積極的に麻疹から守る方法はありません。

 そして、そんな“外野”の騒ぎが霞ヶ関に聞こえたのか、ブーイングを受けている「制限条項」を今月末で廃止するという方針が出てきました(同時に、麻疹と風疹の予防接種を混合ワクチンだけに限ったものを、もう一度それぞれの単独ワクチンも使えるようにします)。現在パブリックコメント募集中ということで、政府のHPで意見を求めています。20日が締めきりで、おそらく来週中、おそくても今月中には新しい通達・通知が出されるものと思います。

 6月から年長さんへの麻疹ワクチンが始まったら、できるだけ早く受けるようにおすすめします。それ以上の年齢の子どもたちは、残念ながら法に基づく接種ができませんので、任意接種で受けておくことを強くお願いします。お金は数千円かかりますが、もしかかったら時に命も心配になる大病だということを考えると、やはり受けておく価値は十分にあります。

 この情報は、まだ十分に知られていないようです。きちんと決まりましたら、またお知らせしていきますね。

投稿者 tsukada : 23:08 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月15日

避難訓練

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 今日は医院で防火訓練をしました。2階台所から出火という想定で、職員総出での訓練です。消防署の方々のご指導をいただきながら、無事(?)終了することができました。

 こういった形できちんとした訓練を行ったのは初めて。開院から来月で16周年になります。確かにこれまで火災のような事故はおきていませんが、でもだからといってこれからもおきないというわけではありません。もしかしたら明日おきてしまうかもしれません。日頃からの備えは、やはり怠りなくしておく必要があります。

 今日はお昼休みに訓練をおこなったので、患者さんはおられませんでしたが、もしも診療中に火事になったとしたら、多くに患者さんをきちんと避難誘導しなくてはいけません。みんながパニックにならずに安全に外へ避難するのは、けっこう大変かもしれません。

 当院はわたぼうし病児保育室を併設しているので、そこには毎日何人もの子どもたちをお預かりしています。親御さんがいない状況で、保育士と職員だけできちんと避難することが求められるわけです。こんな時はどうする、といったことをマニュアル化し、それを徹底的に頭に入れておく必要があるでしょう。

 避難したあとで、建物内に人が残っていないかの確認は、けっこう難しいようです。外来患者は「不特定多数」ですので、点呼をとるわけにいきません。建物の中で、避難しながら、人が入れるスペース(トイレの個室も含めて)の全てを、実際に中をのぞきながら不在の確認をしていくことしかないようです。

 わたぼうし病児保育室で預かっている子どもたちについては、毎日メンバーが替わりますが、それでも当日ごとに把握できていますので、避難が確実に行われたかどうかを確認するのは容易です。

 一番難しかったのは・・私が職員全員が避難できているのかどうかを確認することでした。常勤職員も時間帯をシフトしながら勤務していますし、そこにパート職員も加わります。いったい何人いるのか、リアルタイムに把握できていません。事務、看護師、薬局、保育士といった各セクションごとからの報告をつみあげていって、やっと全体が分かります。どうも避難訓練で一番問題だったのは、院長の頭の中だったようです。困ったものです。

 今日の避難訓練をご指導いただいた上越消防署の皆様に、あらためて感謝申し上げます。

投稿者 tsukada : 21:04 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月14日

残念ですが・・

 昨日からこのブログに不正な書き込みが続いています。コメントを誰でも自由に書き込めるように設定してあったのですが、そこの海外からと思われるものが100件ほど投稿されていました。機械的に行ったものと思われますが、いくつかのHPへ誘導するものでした。ただちにその全てを消去したことは、言うまでもありません。

 インターネット上のウイルスもそうですが、誰かが悪意をもって行っています。こちらから積極的に対抗処置をとって不正な投稿を中止させることは、おそらく不可能でしょう。自衛処置として「コメント投稿を受け付けない」という設定に変更しました。

 インターネットは「自由な情報のやりとり」がその基本にあるわけですが、こういった形で「自分の首を自分で絞める」ことになってしまうのは残念なことです。厳格な決まりがないことが、インターネットの特徴ですし、そうであるためにたった10年ほどで急速に世界に広がってきたわけです。いまやインターネットのない生活は、想像できなくなるほどになっています。

 インターネットを使った電子メールにも、毎日多数の不要なものが送りつけられてきます。パソコンソフトや薬の広告が一番多いのですが、最近では出会い系メールも多く、それを削除するのが日課になっているほどです。迷惑メール除去サービスに発信元のアドレスを登録しても、次々と新しいアドレスを使って送ってきます。敵もさるものです。明らかに迷惑なメールだと送る方も分かっているのだと思いますが、それでも“商売”になるのですから、困ったものです。

 ということで、この「院長ブログ」はお読みいただくだけのものになってしまいました。ときどきコメントをいただくこともあり、楽しみにしていたのですが、残念です。もしご感想やご意見をということでしたら「ゲスト・ブック」のコーナーへお願いします。

投稿者 tsukada : 23:15 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月12日

小児科医不足

 昨日のこと、地元の新聞社「新潟日報」の記者の方が取材に来られました。各地で小児科医が不足して、小児救急などが十分ではないと問題になっていますが、当地の様子について興味をもっておられるとのことでした。

 以前もこの日誌に書きましたが、上越市の中の「直江津地区」では、ある病院が移転し、医療環境が大きく変わりました。もう一つの病院の小児科は、現在は週2回の外来診療のみしか行っていません(それも今月いっぱいで終了するとのこと)。私の他に小児科の開業医はいません。つまり、小児科の病医院は私のところだけになってしまいました。

 小児科の患者数は、その時々の感染症の流行によって大きく変わるので一概には言えませんが、4月からの混雑ぶりは予想をはるかに超えています。GWの連休がすぎ、やっと余裕をもって診療できるようになってきましたが、それまでは患者さんにとっても、私たちスタッフにとっても“殺人的”といっても過言ではないほどでした。

 季節はずれのインフルエンザの流行や、例年以上のウイルス性胃腸炎の流行などもありましたが、それにしても患者さんが多かったです。その原因のいくらかは、やはり他に選べる小児科がないという事情が生じていることにもあるように、日々のお母さん方との会話を通して感じています。

 多くの患者さんが来て下さることは、私と私の医院をある程度信頼していただいているのだと感謝していますし、嬉しく思っています。でも、やはり患者さんが集中しすぎると、診療に支障を来してくることもあります。待ち時間が長くなりますし、一人あたりの診察に要する時間も切りつめざるをえません。入院をお願いできる病院も少ないため、できるだけ外来で処置などを行うことになりますが、それもスタッフの忙しさを増すことになります。

 ニュースでは日本全国で、過重な労働から体調を壊して仕事ができなくなったり、自殺をした小児科医がいたり、“燃え尽き症候群”となってリタイアしていった小児科医もいるなどと報道されています。頼みの綱である新人も、研修医時代に小児科医の忙しさを見てしまうと、敬遠する傾向があるのだとか。これでは悪循環です。

 私自身はまだ元気に小児科医を続けていける自信がありますが、それでも一人の小児科医のできることはどこかに限界があります。そう思うと、この春の「外来狂騒劇」がこのまま続いてしまえば、どこかでそのしわ寄せがくるかも。あるいは「臨界点」を超えてしまうと、何かがおきてしまうかも・・

 そんな不安も抱いているということを、新潟日報の記者の方に率直にお話をしました。とりとめのない話だったので、なかなかまとめられないかもしれませんね。あるいは、そもそも記事として読者の方に伝えるべき内容なのかどうかも、よく分かりません。もし記事になれば、その時はご紹介をしますので、お楽しみにしていて下さい。

投稿者 tsukada : 22:06 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月10日

5月としては最高の33度!

 今日の新潟は急に真夏になったかのような暑さでした。私のいる上越市ではなんと33度。これは5月としては当地での観測史上最高だったそうです。

 朝起きたときから何だか生温かく、窓をあけると外からベトッとした空気が流れ込んできました。家の中の方がさわやかな空気。天気予報では夕方から雨の予報でしたので、湿度もそうとう高いのだと思ったしだいです。

 水曜の午後はいつものように“外回り”の仕事。今日は近くの保育園の健診でした。やはり外にでると暑いと感じました。園では子どもたちが元気に過ごしていましたが、やっぱりみんな汗ばんでいるよう。健診のために上はシャツ一枚になっていましたが、それがむしろ気持ちよさそうでした。

 つい先日、やっと春になったと思ったばかりなのに、もう夏の陽気。これでは体がついていけません。風邪や胃腸炎など、冬場の感染症もまだそうとう多いのに、これでまた体調を壊す子どもたちが増えてくるのではないかと、心配もしてしまいます。

 いや、子どもたちよりも大人の方が大半かも。環境の変化についていくのがだんだんと苦手になってきています。もうすぐ初老?

 こんな日にはやっぱりビールが美味しいですね。つい1杯いただいてしまいました。暑くなるのも、ビールを美味しく飲むためにはいいことかもしれません。そう思うと、何とか次の季節への変化も許容できそうです。

投稿者 tsukada : 23:44 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月09日

ソメイヨシノはお年寄り

 日本人の「一斉行動」好きなのは、いろんな場面で見られます。学校では団体行動をとれるかどうかが評価の大きな対象になっています。私のような“へそ曲がり”は先生や生徒仲間から疎まれてしますことがたびたび。体育の授業が嫌いだったのは、運動音痴だったこと以上に、みんなと同じことができないことが多く、さらにみんなと違うということだけでマイナスの評価が与えられることに不信感を持っていたからでもありました(←こんな屁理屈をつけるところが、とくに教師からは嫌われるのでしょうね)。

 みんなと同じように行動し、先生が要求する通りに答えを出したり、考えたりするのは、教育の本質ではないように思います。団体行動、一斉行動はある程度必要かもしれませんが、それが最重要視されていると、一人一人の子どもたちが“死んで”いきます。物事を深く考えることはしなくなるでしょう。目に見える事象の背後にあるもの、より本質的なものを見抜く力も育ちません。そんな子どもたちが大人になって次の社会を作っても、これまでの日本社会とはさほど変わっていかないのではないかと危惧しています。

 日本人にソメイヨシノが好まれるのは、同じような事情があるのかもしれません。ソメイヨシノという桜の品種は、江戸時代に桜職人によって作られました。交配して子孫を作る能力がないため、枝を切って挿し木をし、新しい株を作ります。今日本中で育っているソメイヨシノは、江戸時代から生きていることになります。見かけは若くても、もう百数十歳になるのです。遺伝子には寿命がありますので、そろそろ老木になってきているようです。ソメイヨシノを新しく植えても数十年しかもたないのは、これが理由です。(クローン技術で新しい生命を作っても、その遺伝子は生まれながらにしてもう何年、何十年の歳をとったものであり、奇形や病気がおきやすいのもうなずけます。それなのにいまだクローン技術がもてはやされるのは、困ったことです。)

 日本中のソメイヨシノが全て同じ遺伝子だということが、ある気象条件を満たすと地域で一斉に咲き出し、一斉に散ってしまう理由です。交配で新しい株ができているのであれば、少しずつ遺伝子情報が違っているために、開花する時期は多少ずれるはず。さすが“クローン桜”です。見事に一斉行動をしてくれます。

 そんなソメイヨシノをけなげに思うのか、日本人にはとても人気がありますが、でもいつまでもソメイヨシノ一色では、早晩(数十年以内)桜を楽しむことができなくなってしまいます。桜にもいろんな種類のものがあるのですから、他品種を上手に活かして公園作りをしていくべき時にきているのだと思います。

 「日本三大夜桜」の一つと呼ばれている高田城跡公園は、にぎやかだったのはソメイヨシノが満開だったほんの数日だけでした。1年365日の中のほんの1%か2%。瞬間最大風速はものすごいものがありましたが、それで終わり。今は訪れる人もなく、犬の散歩にでかけてもすれ違う人もほとんどいない状況です。

 いろんな種類の桜を植えることで、爆発的な人出はないかもしれませんが、長い期間にわたって楽しんでもらえる公園ができることでしょう。ソメイヨシノの寿命が近づいていることをちゃんと受け止めれば(このことを知らない人が多いようですが)、公園作りのコンセプトもきっと変わっていくでしょう。(そもそもコンセプトなどないのかもしれませんね。)

投稿者 tsukada : 23:34 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月08日

一斉行動

 GWの連休が終わり、今日から普通の生活に戻りました。子どもたちも元気に園や学校に通いだしたことでしょう。

 これでやっと休める!と、ホッとしているお母さん方もきっと多いでしょうね。休日が続くと家事の負担が多くなるので大変ですよね。それに、いつもは家にいない(?)お父さんまで面倒を見なくてはいけないのですから(T_T)

 このGWというのは日本独特のもの。他の国ではこんな時期に、こんなに休むことはありません。いつもレギュラーに週末をしっかり休んだり、必要なときには休暇をちゃんととれるようですし、夏には長いバケーションもあります。日本では社員の希望通りには休めないので、こんな形での“強制的休暇”が必要なのかもしれませんね。

 でも、みんな一緒のお休みになるので、どこに出かけるのにも混雑がついていきます。GW中のニュースでも、田舎に来たのに都会と同じ混み方だと嘆いていたお父さんが紹介されていました。お疲れさまでした。

 私は所用があり、GW中に上京しました。都会を離れて地方に向かう人たちとは逆方向。3連休の初日の朝こちらを出て高速道路で東京に行きましたが、スイスイと走ることができました。反対の車線は悲惨な状況。ところどころで渋滞がありましたが、埼玉から東京の間は3車線が完全に埋まりきって、ほとんど動かない状態。首都圏を脱出してくる自動車の異常なまでの多さに加えて、埼玉県内のインターチェンジ付近で数台の関係する事故も影響していたようです。

 記録的な渋滞は約70キロにも及んでいたということでした。そのほとんどの自動車が、GWの最後に東京などに戻ってきたのでしょうから、帰りもまたそうとうの渋滞になったようです。きわめて生産性の悪い休暇の取り方ですね。

 仕事じゃないのだから生産性を問題にする必要はないかもしれません。でも、思うように動けない、ゆっくりと過ごせる時間が極端に減少するなどのことからすると、やっぱり尋常な休み方ではないですね。

 「一斉行動」が好きなのは、どうも日本人の習性のようですが、そろそろ考え直す時期にきているのではないでしょうか。少しずつ休暇をずらしてとれるようになれば、混雑も緩和するし、ほんとうにゆっくりと休めるように思います。

 もっとも、ほぼ絶対的にカレンダー通りにしか休めない開業医の私が、みなさんにご提案する立場ではないですね。自分にできないことを他の方にすすめるのは、私の“主義”に反しますので(^_^;)

投稿者 tsukada : 21:12 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月07日

小雨決行

 GW最後の休日は雨の一日でした。太平洋側ではそうとうの大雨だったとのこと。おかげで家でゆっくりできた子どもたちも多いかもしれませんね。明日からは普通の生活ですが、切り替えはできそうですか?

 新潟も一日小雨模様。朝一番で町内清掃が予定されていたのですが、こちらは悪天候で中止になり、ちょっとラッキーな気持ち(^_-) 少し朝寝坊させてもらいました。

 連休中はバタバタとしていてゆっくり時間を使うことができませんでしたが、今日はのんびり新聞や雑誌を見て、犬の散歩もたっぷりとしてあげられました。お昼前はそれほどの降り方ではなかったので、庭の草取りもできました。

 冬の間枯れていた芝生も、春になって少しずつ伸び始めました。そして、いつの間にか雑草も目立つように。場所によっては芝生よりも偉そうな顔をして(?)大きくなっています。早めに取っておかないとどんどんと根を張るので気になっていたところです。

 雨が降って土が柔らかくなっていたので、草むしりには好条件でした。昨日ほど暑くなかったのも私にとっては良かったです。何しろ普段は一日中蛍光灯の下にいるので、太陽が苦手。少しでも日に焼けると皮膚が痒くなりますし、ぐったりと疲れてしまいます。そんな私は人工栽培をしているカイワレ大根のよう? それとも、お天とさんに背を向けて生きている人みたい?

 冗談はさておき、雨が降ってかえってはかどりました。外仕事は“小雨決行”ですね。

 昨日の外来は「予定通り」混雑しました。明日もまたどうなるか、心配です。いろんなことが影響しているのだと思いますが、ゆっくりと子どもたちを診療できる環境を作ってあげられなくて、申し訳ないと思っています。もう少しすると、季節的にも落ち着いてくることでしょう。でも、しばらくはゴタゴタとした外来ですが、ご了承下さい。

投稿者 tsukada : 21:28 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月05日

明日は戦場?

 GW後半の3連休はいかがお過ごしでしたでしょうか。子どもたちは明日はまだ園や学校がお休みで、あさってまでの5連休が続いていることでしょうね。でも、カレンダー通りのお休みの方は今日で連休が終わり。まだ休み足りないことでしょう。

 私も同じ。明日は仕事です。土曜なので午前だけの診療ですが・・連休のあと、そして日曜休みの前日ということで、どうなるか想像するだけで怖くなりそう(>_<)

 この連休中、急にエアコンの設置をすることになりました。昨日電気屋さんで注文し、今日工事に入ってもらいました。連休中なので工事できるか心配したのですが、快く引き受けてもらいました。きっと別な時にお休みをとられるのでしょうが、みんなの休み中に働いていたのですから、その分もゆっくり休んで下さい。

 みんなと同じだけ休ませたもらった私です。明日はどうなるか分かりませんが、その分しっかり診療しましょう!

投稿者 tsukada : 10:52 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月03日

火事騒ぎ

 GWも後半になりました。全国的にお天気に恵まれ、行楽や帰省などお出かけになられら方も多いことでしょうね。各地で渋滞、混雑、事故など多く発生しているとのこと。十分にお気をつけいただき、連休を楽しんでいて下さい。

 一昨日と昨日は連休の狭間、小児科診療所はどこも混雑していたことでしょうね。子どもたちが病気になるのは、時と所を選びません。休みももちろんお構いなし。さあ家族で出かけよう!と思っていたら急病で断念・・なんてことも、よくあります。残念な思いをしながら連休を過ごしておらえる方も少なくないでしょう。ご苦労様です。

 混雑を極めていた昨日の外来ですが、夕方6時頃、近くで火事騒ぎがありました。建設会社の寮で、ボイラーがぼやを起こしていたようです。当院からわずか100メートルほどのところ。すぐに消し止められ、大事にはなりませんでしたが、ひやっとする出来事でした。

 私は診療中で、野次馬にはなれませんでしたが、医院の周りは騒然としていたようです。当院の駐車場を見やったら、赤色灯を回した消防自動車が何台か停まっていました。作戦本部になっていたかのようでした。そして関係があるのかないのか分からない車両がけっこうたくさん停まっていました。診療も終わりに近づいていて患者さんの自動車も少なくなってきたころだったので、混乱はありませんでした。こんな時にはご近所の方々のお役に立てることもいいことなのでしょう。

 診察室での親御さんとの会話。私「火事みたいですね」。親御さん「外はにぎやかですよ」。私「(医院の)中も大火事でした」。親御さん「・・・(笑)」

 一日中火事場みたいな騒動を繰り広げていた外来。その混雑さもそうですが、大変な業務量になっているにも関わらずいやな顔もせず、一生懸命に仕事していた職員も、きっと“火事場の馬鹿力”を出していたのでしょう。もちろん私も。来院された患者さんを最後まで気を抜くことなく診療を続けるって、けっこう疲れることなんですよね。

 この騒ぎはいつになったら落ち着くでしょうか。とりあえずは連休あけが心配です。そのためにも3連休をゆっくり休ませていただいています。あしからず。

投稿者 tsukada : 21:47 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月01日

5月です!

 今日から5月。GWのまっただ中。お天気も最高! となれば心もウキウキ、どこかに出かけていきたくなりますが、今日と明日は外来です。一日中診察室にこもりっぱなし。

 やはり連休に挟まれた診療日は混み合います。予想はしていましたが、予想以上でした(>_<) 先日の大記録(?)をさらにまた更新! 明日はまたどうなるやら、もう心配しています。

 5月の「こども通信」をアップしました。どうぞお読みになって下さい。

 先月号から「院内迅速検査」を連載しています。以前の開業医というと「聴診器と血圧計」があれば十分・・そんなイメージがありました。でも今はいろんな検査器械が入り、診療はどんどんグレードアップしています。当院は開院からもうすぐ16年になりますが、新しく入った機械や院内でできるようになった検査がたくさんあります。いわば「重装備の診療所」になってきています。

 このコーナーでは院内ですぐにでき、その結果によって診療をより良く行えるようになっている多種の検査を紹介しています。先月は「CRP」、今月は「血液一般検査」。いずれも今や小児科外来にはなくてはならない検査です。当院だけではなく、他の小児科医も使っていることの多い検査を中心に、これからも解説していきます。どうぞお役立て下さい。

投稿者 tsukada : 23:09 | コメント (0) | トラックバック