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2005年10月31日

新しい市長さんへ

 昨日は当地の市長選挙の投票日。そして即日開票で結果は夜には分かりました。現職と前職の一騎打ちでしたが、予想以上の大差で現職が勝利。2期目の市長職を勤めることになりました。

 市長さんには子育て支援の充実など、「子どもたちに優しい市政を」といつもお願いをしていますが、地方経済の厳しい中でどう判断し、実行していくか注視しきたいと思います。

 現職の公約には、「平成20年度までに乳幼児医療費助成対象を6歳まで」とありました。まだ3年近くもあるじゃない・・という不満もありますが、それでも次の任期中には必ず実行するという約束をしています。それを反故することなく、できれば前倒しをしてほしいと思います。

 「病後時保育」だけではなく「病児保育」(病気の急性期もあずかる保育)にも対しても、早急に市として実施するようにしてほしいと願っています。もちろんそれができるのは小児科医だけですし、実際に当院併設の「わたぼうし病児保育室」はその実績を重ねてきています。市が実施するとなれば、当然わたぼうし病児保育室抜きではできないものと自負しています。

 さあ、次の4年間の市長としての任期が、実りあるものになることを期待しています。

 今日で10月が終わり、明日からは11月。街ではもう冬物を売っていますし、もう少ししたらきっとクリスマスの音楽が流れてくることでしょう。今年の秋はわりと温かいようで、まだ秋の入り口くらいにしか感じていませんが、季節はきっと急激に変わっていくのでしょうね。風邪なども確かに増えています。どうぞお気をつけて下さい。

投稿者 tsukada : 22:44 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月29日

明日は市長選

 このところ、土曜の夜になるとやっと一週間が終わってくれたという気持ちになります。それは・・3週間前からインフルエンザ予防接種を土曜午後にも行っているからなのでしょう。月曜から土曜まで、朝から夕方(時には夜)まで働き続けるのは、だんだん体にこたえるようになってきました。歳なんですね。

 先日高校時代に同窓会がありました。卒業してから30年がたち、みんな50歳を前にして一堂に会そうということでした。友人が音頭を取り、全部準備を整えてくれました。同窓生に声をかけてくれ、みんなをまとめてくれる友人がいるということはありがたいことです。
 
 でも、私は不義理をしてしまいました。このところ「超」がつくほど忙しかったこともありますが、もともと出不精で人見知り。晴れやかな席は苦手です。昔の懐かしい友に会えるときっと嬉しい気持ちになれるはずなのですが、でも、もしかしたら寂しい気持ちになってしまうかも・・

  高校時代というと、私には友人も少なかったですし、友人と和気藹々と遊んでいたということもありません。一生懸命に取り組んだものも、見あたりません。そんなことをまた思い出してしまうような気持ちがして、二の足を踏んでしまったのかもしれません。

 この歳になってなんですが、今でも自分の生き方に自信がありません。本当にやりたいことができているという気持ちも十分には持てていません(自分のやりたいこととは何かも分かっていませんが)。やっていることに、満足感や充実感がないわけではありませんが、まだ本物の仕事にはなっていないようにも思います。

 かつての友人たちと、楽しく語り合えるようになるには、まだ時間がかかりそうです。もっとも、そんな友人をきちんと作っていたのか言われると、考え込んでしまいますが・・(こんなことをいつまでも言っているものだから、ますます相手にされなくなっていくのかもしれません)

  *   *   *

 明日は当地(新潟県上越市)の市長選挙の投票日です。現職と元職の一騎打ち。激戦を勝ち抜くのはどちらでしょうか。気になるところです。新しい市長さんいには、停滞気味の子育て支援策を再度充実させてくれることを願っています。

投稿者 tsukada : 22:16 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月28日

長時間勤務

 昨日のニュースに「残業月100時間超で医師面接、改正労安法が成立」という記事がありました。過労死を防止するため、長時間働く従業員のメンタルヘルス(心の健康)対策などを企業に促すというもので、長時間の残業をしている従業員が申し入れをした場合には、医師があって話を聞いたり指導するというものです。

 この記事にひっかかったのは「医師の働き過ぎにやっと気づいてくれたのかな」と思ったからです。「残業月100時間超の医師面接」と読んでいたといういうわけです。もちろんこれは誤読ですが、でもけっこう真実味のある話です。

 数年前に研修医の過労死が問題になりました。ほとんど休むことのできない当直を連日行ったり、休日が何か月もないなんて普通でした。アメリカのテレビ・ドラマ「ER緊急救命室」にも、連続36時間勤務なんてのがよく出てきます。確かシーズン8では、外科の女医さんが睡眠不足から医療ミスを起こしてしまったことが追求される場面もありました。

 私自身も、研修医時代や一人で小児科勤務をしていたころは朝から夜までの長時間勤務を、休日をとることなく続けていました。計算したこともありませんが、月100時間程度の時間外労働はしていたかもしれません。今でも一日10時間とか12時間くらいは毎日働いていますし、それ以外の時間も完全にフリーな時間はあまりありません。

 そんな“仕事中毒”が多い医者が、一般の人の働き過ぎをケアできるのか、疑わしいです。まずは自分たちのことを何とかしなくてはいけないでしょう。

 空港の管制官などでは一定の時間働いたら休むことが義務づけられているとのこと。疲労がミスを誘発してはいけないからです。でも医師は、そんな扱いをしてもらっていません。睡眠不足などで疲れ切っていることが、医療行為を正しく実施することにマイナスに働くことは容易に想像できます。

 ということで、医者のことを心配してくれる医者もまた必要ですね。記事のタイトルを読み間違えた私ですが、あながち間違いではなかったということです。

投稿者 tsukada : 23:15 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月27日

最終回

NHK BS2で放送されていた『宮廷女官チャングムの誓い』が今日最終回を迎えました。全54話。週1回の放送でしたので、ほぼ1年間お付き合いしていたことになります。毎回1時間のドラマですので、全部で54時間にも及びます。休まずに見るとしても丸2日以上かかる計算です。時間だけでも“長”大作・・いや、超大作なんですね。

 ヒロインは韓国の中世に実在した女性がモデル。女官から女医になり、王の主治医にもなるという、いわばサクセス・ストーリーです。男尊女卑の思想の強い時代に、そんな女性がいたことにとても驚かされますし、感動します。ドラマだとは分かっていても、毎回ハラハラしたり、喜んだり、感心したりと、見る者に訴えかけることの多い作品でした。

 『チャングム』は長らく毎週木曜夜のお楽しみでした。一週間が本当の待ち遠しくも感じたものです。そんな『チャングム』が今日最終回になってしまいました。主人公の成功した様子を見ることができ嬉しいんですが、でも、もうこれでドラマが終わると思うと寂しい気持ちになっています。

 韓国ドラマには『冬のソナタ』から始まって、面白いものが多く、けっこうはまっています。でもこの『チャングム』に勝るものは、なかなかないように思います。あるいは、もう『チャングム』を超える作品には出会えないかもしれません。

 木曜のささやかな楽しみももうなくなり、これから何を心の糧(かて)も生きていけばいいのでしょうか?←そんなオーバーな話ではないですよね。でも、気落ちしているのは確かです。

 もっとも、テレビやドラマばかり見ていないで、現実の世界に戻ってこれれば、それはそれでいいのかもしれませんね。確かにこのところテレビなどの視聴時間は長くなっていました。家の中に受験生もいるというのに、これではしめしがつきません。『チャングム』が終わってくれたのは、良かったことなのかもしれませんね。

投稿者 tsukada : 23:44 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月26日

舌戦

 今週はここ上越市で市長選挙が行われています。現市長と、その前に2期市長職をしていた元市長との一騎打ち。期せずして4年前と全く同じ顔ぶれで戦われていますが、今回の結果はどちらにかたむくのか? 投票は30日。

 市内では双方の選挙カーが大きな声で支援を訴えています。いろんな印刷物が双方からだされていますし、今日は選挙広報も配布されました。“因縁の対決”が繰り広げている戦いもあと数日です。どちらが勝にせよ、新しい市長さんには子育て支援に熱心に取り組んでいただきたいと願っています。

 “舌戦”といえば、私も今日ずいぶんと“舌”を使ってきました(というより喉を使ったというべきか)。地元放送局(FM上越)で毎週木曜にお届けしている「Dr.ジローの子ども健康相談室」の収録です。月1回のペースで録音していますが、今日は5本分をまとめて収録。1本あたり15分程度ですが、打ち合わせを合わせると2時間半ほどしゃべり続け。

 もともと声帯はそれほど強くありません。少し話し続けると声が嗄れてきますし、出にくい声で話しているととても疲れます。収録が終わった後は、もうしばらくは声をだしたくない気分。医院に戻って仕事をしていましたが、話をするときも聞き役に。声帯を休めるのと、多少は思考回路も休めていました。

 話をするって疲れるんですよね。政治家の人たちが、選挙のときに話し続けている様子をみると、すごい!と思います。それが仕事だと言えばそうですが、あのパワーには敬服です。そして、当選した後は議会に出ても居眠りばかりしているのは、その疲れをとるためなんでしょうね、きっと。

投稿者 tsukada : 21:20 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月25日

秋は喘息

 昨日から喘息発作をおこしている子どもたちを多くみます。週末から低気圧のためにお天気が崩れてきたのが、そのきっかけになっているのでしょう。とくに夜の咳や喘鳴、そしてときには呼吸困難・・ 吸入や点滴などの処置が必要になる子も少なくありません。

 秋口は感染症は比較的少ないのに、喘息発作や花粉症などのアレルギー疾患が目立つ季節です。こんなバタバタも、もう少しして本格的な寒さがやってくると、逆に落ち着くものです。

 先週の土曜には、近くの妙高山にも雪が降りました。我が家からもその様子を見ることができました。もうすぐ冬がやってくるんだな、と実感する瞬間です。

 もっとも、初冠雪は例年よりも数日遅いようですし、天気予報では今年は「暖冬少雪」とのこと。ここ10年ほどはずっと雪の少ない冬を過ごしています。大雪に閉ざされることもあった昔のことを、だんだん忘れてきてしまいそうです。

 10月も残りわずか。もうすろそろ冬の支度を始めないといけない頃ですね。

投稿者 tsukada : 22:31 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月24日

中越地震

 昨年のきのう、新潟県中越地震がおきました。多くの死傷者、多大な被害をだしたあの大震災からもう1年がたってしまいました。ニュースでも報じていましたが、未だに元の生活に戻れないでいる人たちが大勢おられます。その方々にとっては、これからもつらい日々が続いていくことでしょう。

 土砂の崩落で埋まった自動車の中から奇跡的に助かった優太ちゃんも、元気に育っているようです。復興への“星”となって輝いています。

 これからもまだまだ長い道のりかもしれませんが、一歩一歩前に進んでいってください。被災された人々と地域が、一日も早く立ち直り、復興することを心から祈っています。

投稿者 tsukada : 22:49 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月23日

老眼

 最近、同級生と会うと必ずといっていいほど「老眼」の話がでます。近くの物が見えにくくなり、遠ざけて見るようになったり、眼鏡を新しくしたり。自分だけかと思っていると、友達も同じようになっているのです。

 かくいう私も、何年か前からあやしくなってきました。診察の時にも、夕方やや暗くなって、そこに疲れも加わると、細かい物が見えづらくなります。トゲを抜くような処置の際に良く見えなくなってはいけないので、専用のライトを購入したのも、確か2年ほど前でした。カルテに書いてある自分の字もちょっと読みづらい・・なんてこともありました(ひどい悪筆なので読みづらいのは前々からですが)。

 私はもともと近視です。高校の途中から眼鏡をかけ、以来30年ほど、眼鏡なしで生活したことは1日たりともありません(自慢することでもありませんが)。その程度も強く、裸眼では0.04くらい。そんな私ですから、遠視にはなかなかなりにくいだろうなどと思っていたのですが、そうではありませんでした。40代半ばを過ぎると、やっぱりやってくるんですね(>_<)

 それでも近くの物を見るときには近視用の眼鏡をはずせばまだ大丈夫。でも、仕事中に眼鏡をはずすのは老眼になっているのをアピールしているようでいやですね。おしゃれじゃありません。レンズを跳ね上げる眼鏡もありますが、これもいまいち。「遠近両用」にも抵抗があったのですが、最近、新しい眼鏡を作るとき、これにしてみました。

 以前の「遠近両用」というと、上は近視用に凹レンズで下は遠視用に凸レンズになっていたと思うのですが、最近は“進化”しているんですね。下の部分が凸レンズではなく、凹レンズのままで、その度数が弱くなっているというものです。境目もぼんやりすることはなく、とても使いやすいですね。これまでの近視用の眼鏡は、もうかけられなくなりました。

 ところで「老眼」という言葉にはなじめません。「加齢現象」だという事実はて認めますが、「遠視」という言い方ですませてほしいですね。せめてそれくらいの情けを!

 もう一つ、気になること。友人との会話には「男の更年期」なる言葉も出てきました。これももう先に引き延ばせないかと思案中。ムダな抵抗だと言われそうですが・・(-_-)

投稿者 tsukada : 17:20 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月20日

政治家としての市長

 昨日の話の続きです。「上越タイムス」の記者の方が取材に来られたのは今週の月曜日。市長選挙が間近にせまっている中で、新しい市長に望むことなどを小児医療・福祉の立場から聞かせてもらいたいというのが趣旨でした。

 時間にして30分弱、いろんなお話をしました。紙面に載ったのは主に2点ですが、それらについてももっと掘り下げて話をしましたし、それ以外にもいくつかのことを指摘しました。それを昨日掲載の文章にまとめたわけですから、記者さんもずいぶんご苦労されたことでしょうね。国語力もなかなかです(もちろんそれが本職であるわけですが)。

 あの文章を読んでいただいて、当市がかかえている問題点はご理解いただけましたか? 同じような状況にいないと、病児保育のことも、乳幼児医療費の助成についても、ピンとはこないかもしれませんね。でも、それらの具体的なことの一つひとつを論じる必要はないのかもしれません。「子育て支援」について、大きく包み込んで考え、取り組むことができればいいのです。その具体策をどうすればいいかという取り組みの段階になったとき、市の中で足りないもの、市民が強く望んでいるもの、そしてそれを実行することが本当に役にたつこと・・そういったものがきちんと把握できてくるのではないかと思います。

 政策は具体性がなければいけませんので、一つひとつのことをどのようにしていくか、はっきりとしてほしいとは思います。でも、「子育て支援」に対する明確な考えと、温かく育てる気持ちがないままに、単なる票ほしさの“セールス・ポイント”として取り上げているのであれば、必ずしも本物の政策にはなっていきません。中途半端に取り組むことで、かえって逆効果になるかもしれません。

 その一つの例が「病児保育」です。当市で行っているのは病気からの回復期の「病後児保育」です。一番必要性が高い急性期の「病児保育」を行うには、小児科医や医療機関との密接な関わりが必要ですし、そのための人員、施設、費用などもより多くかかります。以前は必ずしも運営のノウハウもありませんでした。そうした中で始まった「病後児保育」ですが、一度動き出すと、それが「絶対化」されるのが行政の習性です。見直すことは、なかなかできません。もっと良いものにしていこう、などという考えは、簡単にはでてきません。それが「官」の仕事です。

当院が「病児保育」を始めようとしたとき、市の担当課は「すでに同様の施策がある」「病後児保育の利用もそれほどない(利用されていない)」などとして、市として取り組むつもりがないとしてきました。もしも上越市に病後児保育がなければ、逆に当方の「わたぼうし病児保育室」が公式に認められ、きちんと補助金が交付されるような方向も可能だったかもしれません。市民のニーズを十分に吸収できない「官」の存在が、「民」を脅かしているとも言えるでしょう。

 最近やっと分かってきたのは、こういった「政策」の議論はお役人の仕事ではないということです。それこそが「政治家」の出番。方向をきちんと作りだし、それを立案・調整・実行していくのが、行政官の仕事。そう考えると、政治家としての市長には、本当の意味での政治力が必要です。役所の論理に負けないで、市民の側にたった市政を作り出していける人・・そんなパワーのある人に、市長として活躍していただきたいものです。

投稿者 tsukada : 23:31 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月19日

市長選挙

 当院のある新潟県上越市では、もうすぐ市長選挙があります(23日公示、30日投票)。まだ選挙前ではありますが、もう“終盤戦”との話も・・

 当地で発行されている日刊紙「上越タイムス」から取材を受け、当市の課題や新市長に望むことなどをお話しました。その一部が本日掲載されましたので、ご紹介します。(特集「21万人の選択--決戦、新上越市長選--」)

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 県内で初めて病後児保育を始めた功績は認められるが、その先を行く病児保育の必要性は明らか。「次世代育成支援のための上越市行動計画」の中には平成21年度検討・実施とあるが、早急な対応をお願いしたい。
 また、乳幼児の外来医療費の助成もゼロ歳から4歳までと全国でも低い水準になるのが現状。実際、市町村合併により対象年齢が引き下げられた地域もある。もう一歩踏み込んだ行政を望む。(塚田こども医院院長/わたぼうし病児保育室施設長・塚田次郎さん=48)
※わたぼうし病児保育室の写真の下には「民間では病児保育を進んで取り入れており、母子のニーズは高い」とあります。
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投稿者 tsukada : 11:26 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月18日

嵐の前?

 秋も次第に深まってきているようですが、今年はわりと気温の高い日のほうが多いのでしょうか。外来では、今でもときどきエアコンを冷房にして使うことがあります。 とは言っても、夜や朝方は気温が下がります。風邪など少しずつ増えているようです。どうぞお気をつけ下さい。

 子どもたちの中で、大きな感染症の流行はまだおきていません。これも例年通りのようです。これから寒くなるに従って、おたふくかぜ、水ぼうそう、溶連菌感染症、ウイルス性胃腸炎などがだんだんと目立ってきて、ある時点でそれらが爆発したかのように流行していくのが、毎年のことのように繰り返されています。

 そして、真冬になるとインフルエンザが待ちかまえています。流行しない年はありません。程度は多少違ったりはしますが、でも、A香港型、Aソ連型、B型の3種類のインフルエンザ・ウイルスは必ず流行します。どうぞ年内にインフルエンザ予防接種を受けておいて下さい。

 そこに、もしかしたら新型インフルエンザの発生が加わるかもしれません。鳥インフルエンザ・ウイルスの遺伝子が変異し、人に感染しやすくなってしまうと、たちどころに世界中での大規模な流行が、まさに爆発的におきてくるというシナリオが、しだいに現実味を帯びてきました。そうならないよう祈ってはいますが、不可避の問題のようです。私たち人間が対応できるとしたら、その流行の中で、いかに重症になる人を少なくできるかということ。入院を少なくし、死亡者を減らすことが危機管理対策として求められることになります。

 本格的な冬まであと数か月・・いろんなことがおきてきそうな予感があります。その時になってあわてなくてすむよう、今からしっかりと準備をしておきたいと思います。まずは、ぜひインフルエンザ予防接種をすませておいて下さい。

投稿者 tsukada : 22:59 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月17日

子どもたちを守るために

 先週からインフルエンザ予防接種が始まりましたが、もう予約はおすみですか? ぜひ多くの方に受けていただき、インフルエンザにかかりにくくしておいていただきたいと思います。できればインフルエンザの流行が小さくてすんでくれればいいのですが、多数の方が予防接種を受けると、流行の程度が小さくなってくれるのではないか、とも期待をしています。

 日本では以前、インフルエンザ予防接種は幼児・学童が受けるものとされた時代がありました。当時はそれを集団で、半ば強制で行っていたところに非難も集まり、中止になりました。このころは「子どものインフルエンザは軽い」とは言われていましたが、それにもかかわらず集団接種を行っていたのは、流行の防止です。インフルエンザの流行が、まずはかかりやすい子どもたちの中でおき、それが家庭や地域の中に広がっていきます。その流行の“現場”で予防することで、その後の蔓延を防いでくれるのではないか、と考えていたからです。

 ワクチンの副作用が問題になるにつれ、「子どもを社会防衛の盾にするのか!?」などという的はずれな反対論が強くなっていきました。予防接種の必要性についての認識が、私たち小児科医の中ですら希薄だったのですから、マスコミも、一般の方もその論に惑わされたとしても、仕方のないことだったでしょう。かくして、日本では子どもに対してのインフルエンザ予防接種は消滅していきました。

 しかし、その後の流行の状況や、高齢者の死亡原因の調査からは、子どもたちへインフルエンザ予防接種を行っていたことで、社会全体を守る効果があったことが確かめられています。そして何よりも、子どもたち自身の健康を守ることにつながっていました。(ワクチンの改良がすすみ、大きな副作用は皆無といっていいほど少なくなりました。)

 今でもワクチンの副作用を問題にする人たちがいます。その人たちは、副作用が問題だからワクチンを中止することを求めています。ワクチンは必要ないとも言っています。でも、それはおかしな議論ですよね。副作用はできるだけ少なく、あったとしても軽微なものであるべきです。しかし、予防接種の必要性とは異なる次元の問題です。

 自動車事故が今でも頻発しています。日本では年間1万人近くの人たちが交通事故で命を落としています。いわば「自動車の副作用」です。だからといって、自動車を全廃せよという議論が出てくるでしょうか。環境保全や省エネルギー、あるいは健康増進の立場から自動車をできるだけ使わないようにしようという提案はあります。それでも、自動車を完全になくすという提案をする人は、いないでしょう。必要なことは、より安全な自動車の開発であり、事故が起きにくくなるような交通政策や道路の整備などです。

 予防接種も同じではないでしょうか。その効果や必要性と、副作用について、ごちゃまぜの議論をしているのは、もうやめましょう。子どもたち(国民)の命や健康を、感染症からどうやって守るかという基本に、しっかりと立っていることが大切です。

投稿者 tsukada : 23:32 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月14日

初日

今日からいよいよインフルエンザ予防接種の開始です。初日というと、以前は接種時間のワクいっぱいの方が受けていましたが、今年は少し様相が違っています。例年の半分強といったところでしょうか。「出だしゆっくり」が今年の傾向のようです。

インフルエンザはだいたい1、2月に流行するので、その前に免疫をつけてあれば大丈夫。しっかりした免疫ができるのはワクチン接種のあと数週間が必要といわれているので、おおむね年内にすませておけば良いかと思います。10年ほどに1回は12月中の流行もありますが、そのために11月までに接種をすませておくべきとすると、なかなか接種を完了できません。すったもんだしてるうちに接種できなかった、などとなっても困るので、最初から「年内にすませる」という方針が、ベストではないかもしれませんが、ベターではあります。

過去数年は、ワクチン不足の年もあったり、積極的に接種する医療機関がまだ少なかったり、ということで、「早めに予約をとり、接種を受けておく」という傾向にありました。ワクチンの供給量(生産量)もそうとう多くなり、ほぼ十分な量になってきました。どこの病医院でもインフルエンザ予防接種を行うようにもなりました。そういったことが重なって、「我先に!」といった“異常事態”が解消されてきたのだとすれば、これは歓迎すべきことです。

しかし、もしも予防接種に対してあまり必要だと思わなくなっているとしたら、それは大問題。子どもたちやお年寄りをインフルエンザから守ることがとても大切だということを、再認識するようにしていただきたいです。

ということで、初日はそれなりに緊張しましたが、全体として順調に終わりました。明日の土曜は、午後からインフルエンザ予防接種の専用外来です。ミスなど起こさないよう細心の注意をはらいながら、業務にあたるつもりです。

投稿者 tsukada : 22:57 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月13日

明日からインフルエンザ予防接種


明日から当院でもインフルエンザ予防接種を開始します。これから約10週間、あしかけ3か月、多くの子どもたちへワクチン接種をしていくことになります。毎年の恒例行事にはなっていますが、いよいよ始まると思うと、多少緊張してきます(私でも・・)。

当院でのインフルエンザ予防接種はそれなりに歴史があります。子どもたちへのインフルエンザ・ワクチンがそれほど積極的ではなかった当時にその必要性をお話ししながら、手探りで始めました。最初の数年は受ける子どもたちがそれほど多くなく、一般の方への浸透もまだまだでした。それ以上に、小児科医の中ですら、必要性に疑問が出たり、「ワクチンはすべて不要で危険。本物の病気をした方がしっかり免疫がついていい」などというまことしやかなウソがまかり通っていたりもしました(それを有名な小児科医が真顔で言っているのですから、一般の方が惑わされるのも致し方ないですね)。

数年してだんだんと予防接種を受ける人たちが増えてくると、今度はワクチン不足に悩まされました。希望してこられた方に、ワクチンがないといってお断りすることは、いれば避けたいと思い、いろんなところに声をかけたり、「コネ」を作ったりして、ずいぶんと苦労しながら、ぎりぎりのところで接種をしていました。ある小児科の先生からワクチンを融通していただいて、逼迫した状態をしのぐことができたという話は、以前にこの欄でもご紹介しました。

そんなこんなで、ずいぶんと力をこめて実施してきたインフルエンザ予防接種ですが、気づいてみたらそうとうに多くの方に受けていただけるようになりました。今度問題になるのが、私たちの体制です。先に予約をしていただいているのですが、その方法も試行錯誤でした。接種の時間を確保したり、人員を適切に配置したりも、けっこう大変。通常の外来の中では十分な時間がとれないので、土曜の午後にワクチン専門の外来を特設しました。これが10週間続くというわけです。普段は休みになっている週末の時間帯を勤務するわけですので、職員の協力がなければできません。ありがたいことだと思っています。

今年は、ここ数年の中ではやや余裕があるようです。以前は予約開始と同時に、専用のフリーダイヤルが鳴りっぱなしでしたが、今年はそんな“殺気だった様子”はありませんでした。といって予約の数がぐんと少なくなったというわけでもないようです。接種の日程が近づいてくるにしたがってだんだんと予約数も増えてきています。みなさん、落ち着いて対応されているようですね。

インフルエンザは冬場に必ず流行する感染症です。それを積極的に防ぐ手段はワクチン以外にはありません。アメリカでは生後6か月〜23か月の乳幼児は、もしかかったらリスクが大きいとのことで、優先してワクチン接種を受けるべき対象にしています。生後6か月未満の乳児をもつ親御さんや保育にあたる人たちも、赤ちゃんにうつさないようにするために、やはりワクチンを受けるように勧告されています。日本ではこういった明確な指針はないのですが、でもそれに準じて対処していただいた方が、間違いないように思います。

ぜひ、年内にワクチン接種をすませておいて下さい。そして、大切なお子さんたちを、インフルエンザの脅威から守ってあげて下さい。

投稿者 tsukada : 22:00 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月11日

連休明けの小児科

連休明けの小児科には近寄らない方がいいです。いつもの週明け月曜も患者さんが多いのですが、それよりも一回り、二回り多い患者数になります。今日も予想通り。

でも、必要だから受診するんですよね。混んでるならいかないよ、なんて人は最初から敬遠する日です。混んでいても、急な症状や重い病気が心配だから来るわけです。こっちもその分“必死”です。余裕まで失いたくないのですが、でも仕方ありません。ありとあらゆる知識を技術と、そして体力を動員して、来てくれた子どもたちと向かい合います。ある意味で「真剣勝負」。

といっても、そこは小児科医。小さな子どもたちの手を握ったり、声かけをしたり、バイバイをしたりと、“サービス”は忘れません。むしろ、こんなに混んでいるのに、待っててくれてありがとう、ごめんね・・そんな意味合いを込めています。

今日はまだ10月中旬。小児科医にとっては“閑散期”であるはずなのに、今日の様子はどうしたことでしょう。今週の金曜(14日)からはインフルエンザ予防接種も始まります。いよいよそのシーズン。もうのんびり構えてはいられません。ガンバらなくっちゃ!!

☆このHPへのアクセスが、今日で28万ヒットを超えました。27万ヒットから1か月半ほどなので、1日あたりでは220ヒットほど。多くの方にお越しいただき嬉しいです。これからもどうぞよろしくお願いします。

投稿者 tsukada : 23:09 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月10日

警備付きの診療

今日は月曜ですが、体育の日でお休み。昨日から連休になりゆっくりさせてもらいました。といっても、先週からやけどの赤ちゃんがいて、2日間とも処置が必要だったので、少しだけ仕事をしていました。

今日の話です。処置が終わって、その赤ちゃんと親御さんを送りだそうと医院の玄関に行くと、ズックが1足残っています。女性物なのでお母さんに声をかけましたが、自分の物ではないといいます。お母さんはちゃんと靴を履いています。玄関を開ける時にはなかったはずなのに、何故?? ズックを持つと温かい・・ということは、他に誰かいる! ほどなく、トイレから出てくるちょっとお歳をめされた女性がいました。そして私の目も前を、何事もなかったかのように、そして私に声をかけることもなく、玄関から出て行かれました。

どうも散歩中(?)用をたしたくなったようですね。でも、それならそうと、声をかけてくれないと。「休診」のプレートが出ているはずですし、待合室には誰もいないわけですから、よく入って来られたな、って感じです。よっぽど「せっぱ詰まった」状況だったのでしょうか。ちょっとびっくりしたければ、人助けにはなったようですから、良かったことにしましょう。

でも、ちょっと怖いです。時間外や休日に診療するときには、私以外の職員はいません。一人きりですから、もし「悪気を持った人」が患者さんのふりをしてきていたら、太刀打ちできません。あるいは、患者さんの診察をしている最中に、何かおかしな目的をもった人が入り込んでくるかもしれません(今日は、患者さんが入ったあと、玄関に錠をかけるべきでした)。

医療職というと女性が多いので、彼女たちが被害にあうこともあるかもしれません。診療が終わっても会計などでしばらく残るのが普通です。何か起きてしまったら大変。そんな意味でも、私はだいたい仕事で残っていることが多いです。当院にも最近男性職員が入りましたので、私が先に帰るときには、後を頼んで行くことにしています。

私が男性だから、まだいいのかもしれません。小児科医は女性も多いので、彼女たちが単独で時間外や休日の診療をするのは、心配でしょうね。実際に危険だからということで、時間外などの診療をお断りしている女医さんもおられるという話です。それも仕方のないご時世なのでしょうか。

日本が今よりももっと犯罪が多くなり、凶悪化していくようなら、診療所にも専任の警備員が必要になるかもしれません。そして、時間外診療などでは警備がついて、安全が保障されなければお受けできない、などいう事態にもなるかも。そんな日本にはなってほしくないですね。

投稿者 tsukada : 18:40 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月08日

こんな時に限って・・

明後日は体育の日の祝日で、明日から連休。学校や園は今日もお休みですので、3連休になります。秋の旅行シーズンでもあります。家族旅行に出かけられている方々も多いことでしょうね。

今日は外来はやはり混み合いました。秋口でそれほど風邪などが多くない季節ではありますが、やはり連休前なんですね。病院の外来も土曜休診になっているところが多いので、それも影響しているのかもしれません。

今日熱を出していた子、咳が出ている子、下痢をしている子・・明日からの連休中、あまり出かけられず残念ですね。おうちでゆっくりと過ごして下さい。いろんな予定を組んでいたご家庭もあるでしょうが、子どもさんの様子によってはあまり無理せず、計画を変更することも大切。

せっかくのお出かけがキャンセルになっても、その子の責任ではありません。「こんな時に限って・・」という気持ちにもなるでしょうが、ちょっと待って下さい。病気は仕方のないもの。子どもだって残念な思いをしていることでしょう。その気持ちをくんであげて、その分、家で一緒にゆっくりと過ごしてほしいなと思います。それもまた良い思い出です。そんな中から「親子の絆」もできてくることでしょうね。

我が家でも子どもの急病での予定変更はよくありました。何か行事などがあると、子どもの様子を心配していなくてはいけないのは、世の親御さんと同じ気持ちでいました。いくら小児科医でも、すべての病気を予防することはできやしないのですから。今でこそ、もうみんな大きくなっているので、もうそんな心配もなくなってきました(これからは自分たち“高齢者”のことが問題になったりして・・)が、小さい子どもをもつ親の気持ちは良く分かるつもりです。

明日からの連休、どうぞ楽しく過ごして下さい。たとえ出かけられなくても、気持ちの持ち方、考え方一つで、子どもとすてきな時間を持つことができるんだと思います。

投稿者 tsukada : 23:27 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月07日

インフルエンザ予防接種:アメリカの取り組み

10月に入り、そろそろインフルエンザ予防接種のシーズンです。当院でもちょうど1週間後から接種を始まります。今日はインフルエンザ・ワクチンの話をいくつかしてみたいと思います。(明日の職員ミーティングで取り上げる予定の話題を、先に皆さんにお話します)

まずはアメリカでの取り組みについて。アメリカでは昨シーズンから接種を積極的に受けてもらう対象が変わりました。それまでは高齢者や基礎疾患をもっている方が主な対象でしたが、そこに「生後6〜23か月の乳幼児」が加わりました。もしインフルエンザにかかると重症になる可能性が高いというのがその理由です。

2年ほど前、アメリカでおきたA型インフルエンザの流行で、ずいぶんと多くの乳幼児が命を落としてしまいました。それまでは、インフルエンザは子どもがかかっても軽いと考えられていたので、アメリカ社会はパニックに陥りました。ワクチン接種を受けるために長い列を作っている子ども連れの人たちの様子が、ニュースで取り上げられていたことを記憶されている方も多いことでしょう。

それを教訓に、次のシーズンからは乳幼児こそワクチン接種を受けるべきものとされました。この対応の速さはすごいです。国家の安全にもかかわる重要な危機管理対策として位置づけられたことを示しています。そして昨シーズン、生後6〜23か月の乳幼児の57.4%がワクチン接種を受けたというデータが公表されています。ちなみに2〜17歳では接種率6.6%ですので、子どもたちがみんな受けているということではありません。

アメリカでは、昨シーズン、ワクチンの供給量が予定より少なくなり、それが社会的混乱をおこしてしまいました。今年は同じことを繰り返さないよう、対応がとられています。その一つに、新薬認可のスピードアップがあります。通常では新しい薬を発売するまでには数年以上の準備が必要です。しかし、必要性が高く、安全性も一定以上のものについては迅速に審査し、世に送るというシステムが最近作られました。それにもとずいて、新しいインフルエンザ・ワクチンが数か月で発売され、今シーズンから使用されることになったそうです。

余談ですが、アメリカではインフルエンザの予防に「生ワクチン」も使われていて、十分な効果をあげているようです。当初は成人だけがその対象でしたが、現在は5歳以上の小児も対象になっているそうです。日本よりずいぶんと進んでいるんですね。

話は元に戻ります。もしもワクチンが不足したときの対応も決められました。「優先順位」をつけるというものです。細かいことは省略してますが、65歳以上の高齢者、基礎疾患をもつ人、そして生後6〜23か月の乳幼児です。これらの人たちを積極的にインフルエンザから守ることになっています。

さあ、日本はどうでしょう。子どもたちへのワクチン接種は、いまだ公的なものにはなっていません(日本人の子どもは脳症にかかりやすいというのに)。ワクチンが不足したときの対応も、「在庫調査をして、県内、県単位で融通し合う」(厚生労働省)だけで、中身のない内容です。対象者をしぼることなど、議論にもなりません(こういった話がでるとすぐに「差別だ」という批判がでてくるので、どうも及び腰になっているようです)。

残念ながら、これらを比較する限り、日本の政治・行政には子どもたちを積極的に守ろうという姿勢が見えてきません。残念でなりません。本当に「改革」されるのは、いつのことでしょう。

投稿者 tsukada : 17:00 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月06日

新しい著作

私が書いたものを新たにアップしましたので、お読みいただければ幸いです。「院長の著作」コーナーから最新作を選んで下さい。

今回のものは神奈川県の子育て支援団体のために書き下ろしたものです。新たに病児保育などの緊急支援活動に取り組んでいこうとしているこの団体に対してエールを送るつもりで書きました。

題名はちょっと変わっていると思われた方が多いでしょう。「子育て支援は少子化対策にあらず!?」・・違和感を覚える方もおられるかもしれません。

日本はかつてない勢いで少子化が進んでいて、国家的な問題として少子化対策が論議されています。その中では、「子育てしにくい環境を変えることが大切」として、子育て支援策の充実が叫ばれています。

でも、ちょっと待って下さい。子どもを多く生み育てるために子育て支援を行おうというのですか? 子育て支援は、それ自体がもともと大切なのに、これまで社会の中であまり充実させようという努力がとられていませんでした。子どもが多く生まれる社会であれば子育て支援はいらない、などということはないわけです。

そんな意味合いで、単なる人口対策として子育て支援をとらえるのであれば、それは問題だということを提起したものです。その趣旨が伝わってくれるといいのですが。

またご感想などありましたら、どうぞお寄せ下さい。

投稿者 tsukada : 15:31 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月05日

予防接種ミスの予防

今朝のミーティングでとりあげた話を紹介します。

今月の予定を確認したのですが、14日からのインフルエンザ予防接種開始が最も大きな課題になると指摘しました。当院で接種を受けていただく方の数はとても多いです。これには理由があります。それは、インフルエンザ予防接種が一時中断するなどして、ほとんど受けられなくなっていた時期に、その重要性を説き、積極的に行ってきたからです。

もう10年近く前になります。日本人の子どもたちはインフルエンザの合併症として脳症をおこすことがとても多いことが問題になったころです。当時の調査では年間で数百人の子どもたちの命が、インフルエンザ関連脳症で亡くなっていました(現在は早期に有効な治療をすることもできるようになり、死亡率は改善されてきています)。

インフルエンザをワクチンで予防しようと患者さんや地域の方にお話しし、それが次第に浸透していったようです。当初はワクチンが不足し、そのための苦労もありました。関東地方の小児科医がわざわざ送ってくださり、希望者の全員に接種できたということもありました。

地元のテレビ局でも毎年のようにスタジオでインフルエンザについてお話をしています。新聞、ラジオなどでも大いに取り上げてもらっています。今ではインフルエンザの予防はワクチンというのが常識になってきていますが、その知識の普及にはそうとう努力をしてきたつもりです。

足かけ3ヶ月間、インフルエンザ予防接種を実施します。その間で、より多くの方に、スムーズに、そして安全に実施するよう、細心の注意を払ってほしいと職員には伝えました。接種にあたって、ワクチンの種類や量などの間違いを起こさないということも、当然のことです。多くの方がこらえると、つい流れ作業になってしまい、漫然と仕事をしてしまいがちです。一連の仕事には複数の職員が関わりますが、確認の作業などを他人任せにせず、一人ひとりの職員が自分の目で見て、考えて、行動することが必要です。接種ミスの予防には特効薬はありません。ただただ丁寧に仕事をするのみです。

ということで、来週の金曜からはいよいよインフルエンザ予防接種が当院でも始まります。子どもたちだけではなく、一緒にいる大人たちも接種を受けて、自分自身もインフルエンザにかかりにくくしておくことがとても大切です。ぜひ受けて下さい。

投稿者 tsukada : 23:43 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月04日

左マウス

パソコンのマウスは、普通は右にあり、右手(私にとっての利き手)で操作します。でも、右側にはテンキーがありますし、リターンキーもあります。右手はマウスとキーボードを行ったり来たりすることが多くなりますし、そのたびに操作が中断することにもなります。これは時間のムダ。

ということで、私は今日からマウスを左側に置き、左手で操作することにしました。両手でスイスイと・・というわけにはまだいきません。HPを見ているときのクリックはできますが、画面の中を大きく動かすことはまだ難しいですね。なかなか思うところに行ってくれません。メールやテキストを書いているときに単語や文章を選択することがありますが、これはまだうまくできません。スムーズにいかないとイライラしてきますが、まずはガマン。自分の気持ちを抑えながら「両手使い」を目指しています。

何で今日から急に?とお思いでしょう。それは、今日たまたま読んだ雑誌に書いてあったからです。パソコンのヘビーユーザーが素人向けに書いた「指南書」です。バックアップの必要性やその方法などとともに、この「左マウス」のことが書いてありました。これだ!と思ったら、さっそく取り入れてみるのも、私流。(衝動的問題行為?)

読んだ後で気づいたのですが、これを書いていたのは私の大学時代の後輩でした。今では出身大学で公衆衛生学の教授をしています。ずいぶんとがんばったんですね。1年下の学生時代の頼もしい彼を思い出しました。

左利きの方は、日本人では確か5%ほどを少数派。欧米に比べても少なく、さぞ苦労されていることでしょう。右利きの人が左手だけを使うようなものですから。私の職場にも左利きの人がいますが、でも見ていると、右利きの人よりも器用そうに見えます(というより器用のようです)。彼ら・彼女らは、利き手でない方も使うようにするから、「両手使い」になっていくようです。

私の大学時代の同級生(右利き)で、できるだけ左手を使って生活しているようにしている友人がいました。歯磨きも、食事も、反対の手でするのは、とても大変。でもそうすることで、両手を上手に使えるようになってきますね。彼はバレーボールの選手で、左手でアタックが打てるようにしたいというのが目的でした。

ということで、しばらくはぎこちない“マウスさばき”ですが、いずれは左手で上手に扱えるようになることでしょう。・・でもそれがこのHPに反映されるわけでもありませんので、単なる自己満足に終わることでしょうね。

投稿者 tsukada : 23:23 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月03日

国勢調査

先日「国勢調査」を記入しましたが、内容がよく分かりません。質問の中身が分からないというわけではないのですが、記入していて、いったい何の意味があって聞いているのかが分からないのです。

世帯のことを知りたいようですが、個々の勤務先や仕事の内容がどうして必要なのでしょう。知って何になるというのでしょうか。それを何に活かそうというのでしょう・・ 理解できません。

住んでいる家の床面積を問うのは、さらに意味不明。もちろん質問は明確です。数字を書くわけですから、それを平均すれば、日本がいかに「ウサギ小屋」であるかが、あらためて分かるというシナリオなのでしょう。もしかしたら、最近は少し大きくなって「犬小屋」程度にはなったといいたいのかもしれません。

冗談はさておき、いったいどれほどの意味がある数字がつかめるというのでしょう。日本の家の大きさを、膨大な国家予算を使ってまで調べなくてはならないものなのでしょうか? 「全数調査」でなくても、サンプル調査で十分利用できる数字は求められることでしょう。いや、そちらの方が正確かもしれません。

総床面積を聞いていますが、それをきちんと答えられる人が(世帯が)どれくらいいるでしょう。だいたいの数字は分かるかもしれませんが、正確な数字は設計図や登記簿を見ないと分からないという方が多いと思います。私もその一人で、設計士さんに問い合わせて、この欄を記入しました。その意味では、私は正確に書いたぞ!という自負があるのですが・・(何の役にも立ちませんが)

きちんと書類を見ながら書くこともなかなかできないでしょうから、うろ覚えのまま書くかもしれません。だいたいの数字で書く人もそうとういるでしょう。記入せずに出したり、調査そのものに応じていない人もずいぶんといるようですから、結局国勢調査で得られた数字は、いい加減なものでしかないことにはなりはしませんか?

昔は“お上”が決めたことは、下々はそれに従っていました。こういった調査もそうです。でも今は違います。個人情報の保護をしっかりしろという“お上の声”が浸透していて、こういった「訳の分からないもの」に対しては拒否反応が強くなっています。それでも大切なものだから調査に協力せよというのであれば、内容をもっと吟味し、本当に必要なことだけを、プライバシーに十分注意しながら、納得しやすいものにしていくべきでしょう。

国勢調査は、今までの方法ではもう限界です。曲がり角に来ているとも言えます。「決められたことだから」というお役人的な発想はもう通用しません。でも・・一度始めた事業を見直すことができないのも、役所の特性です。何年か後に、また同じような苦言を呈している自分が見えています。

投稿者 tsukada : 22:45 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月01日

10月に入りました

今日から10月です。暦もあと3枚になりました。秋も深まり、もう少しで初雪の便りも聞こえてきそうです。

9月のゆっくりペースの診療は、これからはそうも言ってられません。しだいに患者さんも多くなるでしょうし、インフルエンザ予防接種も中旬から開始です。

今年もあと3か月ほど。短くて厳しい季節になる前に、この秋口を楽しみましょう。運動、読書・・  いろんなことに取り組めそうですね。

さあ、私は何をしようかな。趣味なし人間にとっては「ヒマ」であることはとても窮屈でもあります。私も楽しい趣味をもたないといけないんでしょうね、老人になるまえにね。

投稿者 tsukada : 21:30 | コメント (0) | トラックバック