上にきょうだいがいる子育て

上の娘は2歳になったばかり、下の娘は3ヶ月です。上の子は妹ができたことで、今までより母の私に甘えることが多くなり、独占欲が強くなりました。下の子の世話をしていると、自分もかまってくれとせがんできます。授乳などどうしてもしなければならないこと以外は、上の子の要求に応えるようにはしているので、下の子よりはるかに多くの時間、かまっているのですが、それでも、もっともっととせがみ、かんしゃくをおこすこともあります。・・それで上の子の相手ばかりしていれば、当然、下の子はほったらかしです。3ヶ月以前は、とにかく泣いてばかりの子だったのですが、上の子の相手をしていて、抱くこともあやすこともままならず、いつも30分以上も泣かせっぱなし、ほったらかしの状態でした。今は泣くことが減ってきて、一人で機嫌良く遊ぶ時間が増えてきたので、それをいいことにまた上の子のせがむままに相手をしているので、下の子はほっておかれている状態です。目と目を合わせてコミュニケーションを取る時間が1日の中でほんの数分です。そのせいなのか、3ヶ月なのに、笑うことも喃語も少ないです。保育士さんなどは「2人目だから忙しいし、しようがないこと」と言いますが、「しょうがない」と済ませていていいものなんでしょうか。コミュニケーションがこんなに少なくてその後の発達に影響はないんでしょうか。日中はアパートで私と娘だけです。(Wさん)

子育てはこうしたほうが良いという“理想像”はありますが、実際には置かれている環境によってずいぶん違ってきます。
その中で、できることをしていくということで、大きな問題はおきないと思います。

下に赤ちゃんが生まれたきょうだいは、やはり甘えん坊になったりはしますし、いわゆる「赤ちゃんがえり」になったりもします。
でも、だんだんと年上なんだからという気持ちも生まれてくるものだと思います。
赤ちゃんの世話をするときに、上の子もお母さんと一緒にするんだという気持ちにもっていけるといいなと思います。

赤ちゃんと接する時間は、そこそこに確保してほしいです。
極端に短かったり、一緒にいても赤ちゃんに向かう姿勢が全くないようですと、やはり問題が生じてくる可能性もあります。
しかし、メールからは今の子育ての様子が極端に問題を持っているようには思えません。
今はうまくいっていないようでも、少しずつまた良い方向に変わっていきます。
大切なことは、どういった子育てをしていきたいか、その方向を見失わないことだと思います。

なお、子育てをお母さんが一手に引き受けて大変な思いをされている様子も見えてきます。
夫婦共同(協同)で子育てをすることが大切です。
すぐにそれが無理としても、頑張っているママをしっかり支えてパパの存在は、とても大切です。
できればパパにも協力してもらいたいですし、労力としての協力ができないとしても、頑張っているママのことをちゃんと理解してもらえると、いいですね。
まずはママのグチこぼしを聞いてもらえる関係になってほしいと思います。

具体的なことで問題があるようでしたら、地域の保育士、保健師などにご相談になってみて下さい。
行政の中にはそれなりの手だてがあるものです。

2004.9.14

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塚田こども医院Q&A2004年