インフルエンザ予防接種の効果

去年、私の子供はインフルエンザの予防接種を受けていましたが、3月になって下の子がB型にかかり、その後上の子に移りました。 予防接種は10月から受けておりました。予防接種の型が外れたのかと思っていましたが、これは効果がきれていたためなのでしょうか? 半年の効果とすれば、3月にはもうあまり予防接種の効果としてはないのでしょうか? 効果が半年とするのは、2度目の接種から数えるのでしょうか?(福井・Oさん)

現行のインフルエンザ・ワクチンの有効率は100%ではないので、予防接種を受けているにもかかわらずインフルエンザにかかることはあります。
昨シーズンにB型インフルエンザにかかったということですので、その時点でB型インフルエンザに対する十分な抗体(免疫)ができていなかったわけですが、それがワクチンに接種のあと十分な免疫ができなかったのか、一度は十分な免疫ができたけれどもその後の時間の経過によって十分ではなくなったのか、いずれかは分かりません。

インフルエンザ予防接種の効果は、接種後2週間程度からでき、半年ほど続くと説明をしていますが、これは平均的なことです。
厳密には一人ひとり抗体検査をしながらでなければ判断はできませんが、とてもできませんので、推測していくしかありません。

インフルエンザが流行するのは通常は1〜3月ですが、ときに12月中にはやることもあります。
それらを勘案すると、11月中にはすませておくのがベストかと思いますが、日程に都合などで遅れるときには年内にすませておくようにしてもらっています。

以上のことを総合して、接種の時期を考えてみて下さい。
個々の方について、どのようなスケジュールで接種すればいいかは、主治医の先生にご相談になってみて下さい。

2003.10.20

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塚田こども医院Q&A2003年10月