不活化ワクチン中の水銀の問題

予防接種に水銀が入っていると聞きました。不活化ワクチンのみに入ってると聞きましたが、以前ポリオやおたふくにも入ってると聞いたことあります。今現在はどの予防接種に入ってるのでしょうか?またそれは全国的に一緒なのか、小児科によって入ってるものと入ってないものを使っているとか?また小児科によって、水銀の量も若干違うと聞きましたが・・・子供は6ヶ月ですが、冬にインフルエンザを受けさせるか悩みます。(千葉・Iさん)

これまでの不活化ワクチンには、防腐剤として「チメロサール」が少量含有されていました。
チメロサールは「エチル水銀」という有機化合物ですが、これまでヒトに対して毒性があったというデータはありません。

問題になるのは「メチル水銀」という有機化合物です。
これは体内に比較的長くとどまり、神経などにトラブルをおこすことが知られています。
(メチル水銀の半減期は約1.5か月ですが、エチル水銀=チメロサールの半減期は1週間以内であり、4〜9日で腸から排泄されます)

各メーカーでは、ワクチン中のチメロサールの含有量をさらに微量にして生産していますし、すでに含有しないものも市場に出されています。

しかし、チメロサールが含まれていることをもって、ワクチンが危険だというのは根拠のないことです。
どうぞ安心して受けて下さい。

2003.6.6

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塚田こども医院Q&A2003年6月