日本脳炎ワクチンの受け方

3歳の長男は昨年9月に日本脳炎の予防接種を2回受けましたがその2回とも翌日に熱がでました。1回目は40度でて2日程度続いたと思います。その時のお医者様の診断は「夏風邪」とのことでした。2回目は8度5分程度の熱で、一日ですっかり治ってしまったために病院へ行きそびれてしまいました。今日おたふくの予防接種へ出かけたところ、先生に「日本脳炎の予防接種のあと2回熱を出しているので、3回目は受けないほうがよい」と言われました。「このあたり(神奈川県です)ではめったにない病気なので、流行しているというニュースの時に接種すればよい」ともいわれました。さて、昨年の2回の予防接種の効き目はいつまでくらいなものでしょうか? いつか追加するときにはまた1回目からのやり直すことが必要ですか? この発熱が副反応かは分からないですが、もし副反応だとしても3回目にまた発熱程度ですむのなら、接種してもかまわないと思うのですがいけないでしょうか?(神奈川・Yさん)

日本脳炎ワクチン接種後に発熱をしたとのことですが、それだけをもってワクチンの副反応(副作用)とは断定できません。
子どもは風邪などからよく熱を出すので、たまたま時間的に一致しているだけかもしれません。
この判断は、実際にはなかなか的確にはできないことが多いです。

仮に副反応としても、お話のように発熱だけであればさほど大きな問題ではないようにも思います。
過去に同じワクチンによる副反応として発熱があったとしても、その後のワクチンで重篤な副反応が起きるという根拠はありませんので、その時の体調や接種後の健康管理に注意をしてただければ、接種は可能ではないかと思います。

日本脳炎の患者さんが近年の日本では非常に少なくなってきたのは確かです。
しかし、豚の血液の検査では、北海道を除く全ての都府県で日本脳炎ウイルスに対する抗体が高率に上昇していますので、どこでたまたま日本脳炎にかからないとも限りません。
ワクチン接種を受けて予防してただいた方が良いように思います。

2003.4.8

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塚田こども医院Q&A2003年4月