移動性睾丸

生まれたときから、陰茎、睾丸ともに小さめだと感じていましたが、これも個性だと思って、さほど気にしておりませんでした。ただ、同じ年代の子や新生児の睾丸との違いに最近、はっと気づきました。オムツ替えをするたびに、睾丸がぎゅっと縮こまって、なくなってしまうような状態なのです。今までの検診では、特に指摘はされていなかったのですが、みんなの睾丸はいつもだらっとしているので、心配になって、インターネットで調べていたところ、移動性睾丸という病気を見つけました。まさか、ぎゅっと縮こまるのが悪い状況だと思っていなかったので、驚いてしまいました。すぐにでも、受診したほうがよろしいのでしょうか?(千葉・Kさん)

男の子では睾丸が両方とも触ることができ、それが陰嚢の下の方に中に収まっている場合にはまず正常とみなして良いはずです。
リラックスしている時は治まっているのに、緊張すると上に登ってしまうことはよくありますが、これは問題ではありません。
睾丸を上からつっている「睾挙筋」が緊張して縮んでいるためです。
もし「停留睾丸」があれば、リラックスしている時にも陰嚢の中には降りてきません。
(陰嚢の中には入るけれど、下まで降りてこないようですと、軽度の停留睾丸の可能性もありますが、通常は自然経過をみていると良くなっていきます。)

「移動性睾丸」とありますが、睾丸は陰嚢内〜そけい部まで移動するものです。
男性はみなそうです。
ご心配なく。

2003.2.27

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塚田こども医院Q&A2003年2月