繰り返す気管支炎

息子は1歳半で1歳から保育園にいっております。保育園に行ってからはしょっちゅうカゼをひいています。気管が弱いのかこの半年で3回も気管支炎で入院しています。いつものパターンとして鼻水が出て、セキが出始め、ゼーゼーいいはじめます。なので、鼻水がでたら病院へいくようにしていますが、必ず最後の気管支炎まで到達してしまいます。(セキが出始めて1日で気管支炎になってしまいます)でもやはり初期の段階で病院へいったほうがいいのでしょうか?菌がいっぱい充満している病院の待合室にいくのがちょっと抵抗があります。そのせいでカゼが悪化しているような気がしてなりません。カゼのひき始めにはどういった対処がいいでしょうか?(新潟・Hさん)

2歳前後までの乳幼児は気管支が弱く、気管支炎になりやすいというお子さんが決して少なくありません。
それに加えて早くから集団生活をしているわけですので、繰り返し風邪などの感染症にかかってしまうのも、ある程度やむをえないことかと思います。
その度毎にきちんと治療して治すことが大切です。
また、アレルギーの体質があるようでしたら、抗アレルギー薬を普段から使うことでそういったトラブルを多少は少なくすることができるかもしれません。
主治医の先生にお聞きになって下さい。

風邪などの時、どの段階で受診すべきかはなかなか難しいですね。
最初の鼻水の時に受診して薬をもらって、それで気管支炎などにならないですめばいいですが、そういかないこともよくあります。
咳については、痰のからんだ重い咳(湿性の咳、ゼーゼー咳)が始まったらきちんと薬を使った方がいいですし、それが完全にとれるまでは薬を長めに使って下さい。
(乾いたコンコン咳では、それほどではありません)

「菌がいっぱい充満している病院の待合室」とありますが・・
確かに感染症を持っているお子さんが集まりますので、そういった言い方も間違いではないのですが、表現として適切かどうか・・
少なくとも愉快な気持ちにはなれません。

当院では「全館の計画換気システム」を導入しています。
1時間に5回程度、外の新鮮な空気を室内にいれ、室内の空気を外に排出しています。
リサイクルの回路はなく、室内空気を循環させてはいません。
これにより、待合室のみならず、診察室、処置室等、患者さんの居住空間の空気はたえず室外の空気が流れこむようになっています。
人の密度が高いと完全とは言えないかも知れませんが、それでも相当高いレベルで換気が行われるように設計されています。
(「病医院らしい」臭いがしないと思いますが)

また、医院に滞在する時間ができるだけ短くなるよう「予約システム」もかなり早期に採用しています。
これも患者さんの容態、感染症の流行などによって完全とは言えませんが、それでも患者さんが待合室に時間をそうとう短縮できているのではないかと思っています。

2002.11.1

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塚田こども医院Q&A2002年11月