もうじき２歳になる息子がいます。おたふくワクチンは１歳８ヶ月に接種済みです。ただ最近、おたふくワクチンの効果についてだんだん効果がなくなっていくと聞き、気になってインターネットで検索しました。こちらのＨＰでもあるように必ずしも一生免疫が保障されているわけではないことがわかりました。そこでお聞きしたいのですが、●２回目のワクチンはどこの病院でも接種してくれるのでしょうか？（通常１回接種なので断られたりしてしまうのかなと思いまして・・・）●できるとすれば、何歳頃が良いのでしょうか？（長野・Ｓさん）

おたふくかぜ（流行性耳下腺炎）の予防接種はまだ任意接種で、希望の方だけに受けていただいています。
おたふくはいろんな合併症をもたらす感染症ですので、できるだけ多くの方に受けていただきたいと思っています。

通常は１回の接種で行っています。
それだけだは十分に免疫がつかないことや、次第に免疫が弱くなり、あとでまたおたふくにかかることも、数は少ないですがおこりえます。
そのために再度の追加接種を受けることはとても意味のあることです。
２回目は追加接種ですから、受けるとすれば年数がある程度離れていていいのではないかと思います。
幼児期に１回目を接種し、思春期前（小学校の高学年〜中学校くらい）がいいように思います。

しかし、日本ではあまり２回接種は普及していません。
（その前の「１回接種」もすすんでいない状況ですので仕方ないですが）
そのため、２回目の接種を希望しても、医師によっては必要なしとされるかもしれません。
ですが、まだまだ先のことですので、今から心配することもないでしょう。
（医学的な知識はどんどん変わっていきます。）

また、予防接種によって作られる免疫の力は弱いですが、そのあとに周囲でおたふくの流行があれば、免疫の力はとても強くなります。
おたふくウイルスが体の中にはいり、それを「殺す」ことで、免疫力は自然のおたふくにかかったと同じ程度に増強されるからです（自然のブースター効果）。
今後、お子さんの周りでおたふくの流行があれば、２回目の接種は不要になります。
（それでも接種してかまいませんが）

2002.10.24