はしか(麻疹)ワクチンの接種年齢

現在11ケ月の子供のことです。母親が子供の頃、自然感染で麻疹をしており、現在、授乳中です。移行抗体は完全に残っていませんか?上の子のとき1歳と9日になった時、麻疹を接種し、あとで早すぎたかな?と後悔したのです。母親が自然感染だとかなり長い間、子供に免疫が残ると聞いて、迷っています。授乳中だし。麻疹のことを色々調べていて、[一歳前だとお母さんの移行抗体の影響でうまく免疫がつかないこともあり・・・]と書いてあるのですが[一歳になったら早めに麻疹を・・・]と。そんなに一歳との境目で変わるのでしょうか?(後略)(Mさん)

はしか(麻疹)の抗体は母親から胎児に与えられ(移行抗体)、生まれてしばらくの間は赤ちゃんをはしかから守ってくれます。
母親が自然にはしかに罹患しているときはこの移行抗体は大目にありますが、生後半年くらいから少なくなり、8か月ほどでほぼ完全になくなります。
母親が予防接種によって免疫をつくっていて、その後、はしかウイルスに出会うことなくいると、この移行抗体は少なく、生後半年くらいではほぼ消失するようです。
以上のことをふまえて、生後満1歳になったら早めにはしかワクチンを接種することをお勧めしています。

現在の方法はこのように生後1歳から予防を行いますが、実際にはしか患者として問題になるのは、0歳後半〜1歳の未接種者です。
「1歳のお誕生日にはしかワクチンのプレゼントを!」というのは日本小児科医会の標語で、積極的に接種を受けるよう運動しています。
また0歳後半の赤ちゃんにもはしかワクチンを接種できるよう、体制の見直しをするよう厚生労働省に対しても要望を出しています。

なお、「授乳中」とありますが、はしかに対する抗体は母乳中には出てきませんし、赤ちゃんのはしか予防には関係がありません(ほかの感染症予防には役にたちますので、母乳を否定するものではありません)。

1歳になったら早めにはしかワクチンを受けて下さい。

2002.8.23

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塚田こども医院Q&A2002年 8月