唇を噛むクセ

1歳3カ月の息子のことでご相談があります。1歳のお誕生日を前に断乳をしました。その後一月ほどはなかったのですが、1歳1カ月を過ぎたころから、自分の下唇を吸うようになってしまいました。最初は寝るまえなどにし始め、今では食べたり飲んだりという時間以外気がつくとずっと吸っています。吸うというより噛んでいるようで、下唇の少し下のあごの辺りを引っ張って出そうとしても結構強く噛んでいるのか中々出てきません。噛み跡のような傷が出来てしまうこともあります。おしゃぶりや指しゃぶり代わりのようですが、何かの本であまり酷いと唇が変形してしまうと読んだことがあり、心配しています。重大な結果を招く心配はありますでしょうか?(埼玉・Oさん)

お子さんの下唇を噛むという動作ですが、それ自体は「クセ」であり、とくに止めさせることもないように思います。
(やめさせようと思っても、なかなか止めないでしょうね)
いずれはだんだんとしなくなっていくものと思います。
どうしても、というと、オシャブリを使うことでしょうか。

唇を噛むことで、著しい変形がくることはないと思います。
ただ、唇の周囲の皮膚が赤くなり、湿疹のようになることはあります。
そうなると、気にして余計にいつも噛んだりなめたりすることになりそうです。
唇の周りが赤くただれたようになっている(口囲湿疹)ようでしたら、小児科か皮膚科を受診し、湿疹の薬を使った方がよいかもしれません。

湿疹用の外用薬を使うと、ときにクセがなくなることもあります。
ベトベトした軟膏をなめるのがイヤで、唇を噛んだりすることが止まるようです。

いずれにせよ、唇やその周囲が傷んでいるようでしたら、小児科などを受診されるといいでしょう。

2002.8.20

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塚田こども医院Q&A2002年 8月