おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)の合併症

4歳の息子が6月26日〜7月3日までおたふく風邪で幼稚園を休みました。熱が4日間つづき、両側が腫れました。そして25日から母親である私がおたふく風邪にかかりました。熱もなく、腫れているのは片側だけです。2歳の息子と2ヶ月の赤ちゃんがいるのですが、赤ちゃんの方は罹ったとしたら小さいだけに症状の重さが心配です。やはり月齢が小さいと症状が重いですか? また、髄膜炎や難聴などの合併症も心配です。どのくらいの確率でいつ起こるのでしょうか?(福島・Iさん)

家族みなさんでおたふくかぜ(流行性耳下腺炎)をされているとのこと、大変ですね。
お母さんがかかったということは、赤ちゃんへの移行免疫はゼロで、赤ちゃんもかかる可能性があります。
しかし、特に年齢が小さいから重症になるということはありません。

おたふくの合併症とその頻度は次のようになっています。
・精巣・精巣上体炎 30%(思春期以後の男性)
・卵巣炎 7%(思春期以後の女性)
・膵炎 4%
・髄膜炎 1〜10%
・脳炎 0.02%
・難聴(一過性) 4.4%
・難聴(永久、片側性) 0.005%
などです。

髄膜炎はとても頻度の多い合併症ですが、通常は重症になることはありません。
難聴もよく知られた合併症ですが、永久的なものは少なく、なったとしても片側だということです。

おたふくについてはワクチンが用意されています。
もし今回きょうだいでかからないですんだときには、予防接種を受けられるようお勧めします(任意接種)。

2002.7.28

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塚田こども医院Q&A2002年 7月