とびひ(伝染性膿痂疹)のケア

5ヶ月の子供なのですが、4月初めにトビヒになり治療をしていたのですが、一向に良くなりません。病院を替え、薬も何度か替えて治療していたのですが良くなりません。現在は夜、お風呂上がりにリンデロンVGと亜鉛華軟膏、昼間に殺菌効果がある紫色の軟膏を塗っていました。トビヒが良くならないうちに、30日に水ぼうそうになり、薬を塗ることができなくなりました。ますます、トビヒがひどくなる一方です。トビヒのところを石鹸をつけずに洗い、ステロイド軟膏をつけない替わりにイソジン消毒液で消毒してもよいのでしょうか? どのようにしてトビヒの治療をしていけばよいか教えてください(岩手県・Tさん)

赤ちゃんのとびひ(伝染性膿痂疹)は治りにくい時も経験していますね。

基本的にはとびひは皮膚に起きている細菌感染ですので、皮膚の清潔と抗生物質の使
用が治療に必要です。
皮膚の清潔のためには、毎日(ときには一日に何回も)入浴し、石鹸を使って洗いま
す。
ただし、熱い湯に長く入る必要はありません。
(水ぼうそう(水痘)になっているとのことですが、特に全身状態が悪くなければ、
入浴は続けて下さい)

薬は抗生物質の内服と外用をします。
原則としてステロイド外用薬は効果がないどころか、感染をさらに悪化させますので、
禁忌です。
(リンデロンVGはステロイドに抗生物質も含有していますが、とびひを治す働きは
弱いと思います。実際に使ってみて効いていないようですので、使用をやめてはいか
だでしょうか)
イソジン液は消毒作用が強く、通常の抗生物質の外用で良くならないときに私は使っ
ています。
今回はまずイソジン液を使用されると良いと思います。

内服の抗生物質が必要なこともたびたびあります。
なかなか良くならないようでしたら、また主治医の先生にご相談になって下さい。

なお、とびひについてはHPの中にも書いてありますので、参考にして下さい。
(ヘルス・レターのコーナーです)

2002.6.2

目次のページへ

ホームページのトップへ


塚田こども医院Q&A2002年 6月