アトピー性皮膚炎の治療について(小児科と皮膚科の違い)

4ヶ月になる娘が、1ヶ月をすぎた頃か乳児湿疹で皮膚科にかかり、リドメックスとプロペトを処方されました。もともと私がアトピーで妊娠中からかかっていた皮膚科なのですが、同じ薬を私も使っており、母子で顔を中心に塗っています。飲み薬は私だけ、IPD100と、ハイチオールを飲んでいます。先生は、全国的にも有名な方で、TVや雑誌、本などでも紹介される方らしく、また、感じのいい先生なのですが、処方される薬に心配があります。リドメックスですが、強めのステロイドということは、赤ちゃんの病気の本でしっています。乳児湿疹のひどい頃しっかり塗るように言われ、ひどいところだけをできるだけ少なく、回数も一日2回のところを1回にしたりと使用していたのですが、少しざらついてても塗るよういわれ、ほとんどよくなってきた今でも、体にまだざらつきや、赤みがあるので私のついでで、診察してもらっています。途中、この薬に対しての不安は伝えました。毛細血管が浮いてこないかとか、薬が強くないかとか。先生には、大丈夫だと言われ、信用してしっかり塗れと叱られました。先日、小児科の先生への質問会があり、その不安伝えたところ、止めた方がいいと言われました。湿疹について専門の皮膚科の先生、赤ちゃんの専門の先生、どちらの診断を仰げばいいか迷っています。また、飲み薬の母乳への影響も心配です。そろそろ離乳食も始まります。アレルギーのことも考え、遅めにしようかと思い、6ヶ月からにしようと思っています。私がアレルギー体質なだけに心配です。小児科の先生にご意見伺いたいと思います。(愛知県・Mさん)

なかなかメールでお答えするのは難しいですね。
お子さんを実際に診察していないので、どんなふうに対処すれば良いのか、分かりません。

皮膚科医と小児科医の意見が違うことはよくあります。
あるいは、同じ小児科医の中でも(皮膚科医の中でも)違うことはしょっちゅうです。
同じ子を診療していく中でも、月齢・年齢によっても変わってきますし、症状が変われば治療内容も変わってくるでしょう。

皮膚科医は皮膚の症状を治すのが得意ですね。
小児科医は外用薬の使い方は、それほど上手ではないかもしれません。
でも、「アレルギーの体質」「食事の指導(とくにミルクや離乳食)」は得意です。
アトピー性皮膚炎から喘息に変化していくことも少なくなく、そういった長いアレルギーの経過を見ていくのは、小児科医の仕事でしょう。

皮膚そのものの治療については、副作用の有無も含めて皮膚科の先生に診ていただいていていいと思います。
その中で、食事のアレルギーについての説明や指導(とくに離乳食)が当面する課題ですので、それが十分になされていればいいと思います。
そうではないようでしたら、小児科医の意見も聞いてみられるといいのではないでしょうか。

お母さんの内服については、授乳している旨を主治医が承知して処方されているものと思います。
この点についても、ご説明を受けて下さい。

2002.5.17

目次のページへ

ホームページのトップへ


塚田こども医院Q&A2002年 5月