お尻のおでき

昨日、3〜4ヶ月健診に行ってきました。息子も大きく育ち、私の心配事も取り越し苦労が多かったので安心しましたが、そこの先生がお尻のおできを見つけられました。おしりの割れ目を少し開けると片方に小さいものがありました。恥ずかしいことですが、先生に見つけていただくまで、私は全く知りませんでした。ですからどうしてできたのかと聞かれても、答えられませんでした。そこではひどくなったら医者へ行くようにと言われました。今のところ息子は痛がる様子がないのですが、様子を見るよりも痛くない今のうちに医者へ行って早めの処置をしたほうがいいのか、子供のおできはひどくなければ放っておいて清潔にさえしていればいいのかどちらでしょうか?また、医者へ行く場合は皮膚科でなく小児科でよいのでしょうか?(群馬県・Tさん)

赤ちゃんのお尻のおできというと、とりあえず二つ考えられます。

(1)肛門周囲膿瘍
肛門の近くから細菌が入り込み、中に膿瘍を作っている状態です。
肛門の穴のすぐとなりに皮膚の下からもっこりと盛り上がっているように見えます。
触ると皮下にシンを持っているように感じると思います。
もっと強くつぶすと、皮膚の上、ないしは肛門内の粘膜を通して肛門から膿が出てくるかもしれません。
これは抗生物質が必要ですし、大きなものは切開することもあります。
小児科ないし外科を受診されるといいです。

(2)裂肛による見張りいぼ
赤ちゃんは小さな肛門からウンチがでてくるので、肛門の粘膜が切れやすいです(裂肛)。
そうなると、それを保護するかのようにその上の皮膚がこんもり盛り上がってきます。
これを「見張りいぼ」と呼んでいるのですが、そのいぼを開くと、その下に裂肛が見えるはずです。
この裂肛は粘膜の表面が裂けているだけの浅いものが多く、2歳頃になると見かけなくなります。
ウンチの時に肛門を開いて中まで丁寧にあらい、抗生物質の軟膏を付けておいてもらっています。
これも小児科、あるいは外科の先生を受診して下さい。

2002.3.10

目次のページへ

ホームページのトップへ


塚田こども医院Q&A2002年 3月