皮膚乾燥症の対処

乾燥性アトピー皮膚炎と言われています。ひざの後ろなのですが掻き壊してしまいとびひになってしまいました。皮膚科に行って、飲み薬としてフロモックス、ポララミンシロップ、塗り薬として、ゲンタシンを頂いたのですが、薬疹が出てしまい尋ねるとフロモックスが原因と言うことでした。今度は薬疹用の塗り薬に顔はロコイド、体にはフルメタを頂きました。1週間くらいで良くなり始めたのですが、今度は頭皮が赤くなり痒がり始め、見ていただいたら、アレルギーが出てるとの事。今度は塗り薬としてダイアコート軟膏と亜鉛華軟膏を合わせてあるものを出されました。そして、飲み薬としてポララミンシロップと、ザジテンシロップを頂きました。こんな風に時間ばかりが過ぎ、もうすぐ1ヶ月になってしまいます。元々のアトピーの所はとびひは治まったのですが、アトピーが良くなって行きません。薬ばかりで不安です。この処方で良いのでしょうか?アドバイス下さいますでしょうか。お願いいたします。現在は顔にゲンタシン軟膏、体(ひざの後ろも含めて)はダイアコート云々を使用しています。(東京都・Nさん)

冬場はどうしても肌の乾燥がひどくなりますね。
とくに幼児期の子どもたちは一番です。

痒くて掻いているとよけいにひどくなりますし、どうしてもとびひなどの感染症をおこしがちです。
またいったん感染症をおこすと、もとの皮膚の状態もますます悪くなりがちです。
感染症については、皮膚の清潔に気をつけ、入浴・シャワーなどとともに消毒が必要なときもあります。
また抗生物質の内服・外用(とくに注射)も必要なときがあります。

痒みについては、皮膚が温まるとひどくなりますので、皮膚を暖めすぎず、ときには冷やすなどもして下さい。
入浴はあまり熱い湯に長く入らず、眠くなると痒みが強くなりますので、お布団は冷えたまま入った方がいいでしょう。
お薬もかゆみ止め(抗ヒスタミン薬)を使うこともあります。
皮膚の保湿薬も新しいものができていますので、試してみるといいかもしれません。

食べ物では、アレルギーがはっきりしていれば、それを制限することも必要かもしれませんので、主治医の先生にお聞きになって下さい。
一般的には、熱いものや辛いものなどは皮膚を暖め、痒みを増すことが多いですので、ご注意下さい。

外用薬については、アトピー性皮膚炎に準じてステロイドを使用することもよくあります。
ですが、なかなか一筋縄でいかないこともよくあります。

使用されている薬については、診察もしていませんので、コメントはご容赦下さい。
主治医の先生によくご相談になり、治療を進めていって下さい。

2002.2.17

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塚田こども医院Q&A2002年 2月