インフルエンザ関連脳症と解熱剤

インフルエンザの脳炎、脳症についてなのですが、やはり解熱剤が大きくかかわっているのでしょうか。解熱剤に関係なく、インフルエンザにかかったら脳炎、脳症になってしまうのでしょうか。Q&Aにかかれていた脳炎脳症にかかる割合は解熱剤は関係していないのですか。(Kさん)

インフルエンザ関連脳症については、まだ十分に解明されていません。
今分かっているのは、インフルエンザにかかると「サイトカイン」という炎症性の物質が体内で大量に作られ、それば脳の障害をもたらすのではないか、と推測されています。
このサイトカインは他の感染症でも作られるのですが、インフルエンザではその量がとても多いことが分かっています。
インフルエンザ関連脳症が日本人に多いのが以前から謎なのですが、どうも民族による違いがあるようで、日本人はサイトカインに対して「弱い」ようです。
つまり、インフルエンザ関連脳症は解熱剤の使用の有無に関わらず発生することがあります。
一方、解熱剤の中ではアセトアミノフェン以外は、このサイトカインをさらに多く産製する方に働くようです。
とくにボルタレン、ポンタールにはその作用が強く、現在は小児には使わないよう警告が出されているというわけです。

単純に解熱剤がインフルエンザ関連脳症の原因ではありませんが、増悪因子としては働く可能性があり、十分に気をつけていなければならないようです。

この分野の研究は近年やっと始まったばかりですので、今後さらにはっきりしてくるものと思います。
その内容は、またHPでもお知らせしていきたいと思います。

2002.2.15

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塚田こども医院Q&A2002年 2月