赤ちゃんの下痢

(生後5か月)=ウンチのことでご相談します。ちょうどBCG接種を受けた日からウンチの色や形状が変わり、心配しています。(保健所で確認したところ、BCG接種は関係ないと言われました)それまでは黄金色のうんちを日に1〜2回と決まっていましたが、その日を境に緑色のをしてみたり、黄金色でもツブツブや鼻みたいなドロッとしたものが多量混じるようになりました。病院にいったところ、ちょっとつぶつぶと粘液が多すぎるといわれ、薬をもらい飲んでいました。1週間ほどで、これでとりあえず様子を見てくださいと言われ、現在に至っています。先週から離乳食を始め、今はおもゆとつぶしかゆを食べています。機嫌もいいので、病院に行くのはためらっているのですが(カゼの季節で、前に病院に行ったときもカゼを移されたので・・・)今もときどきドロッとしたうんちをします。時には粘液がほとんど・・・というようなウンチのときもあります。(うんちの量としては少量ですが・・・)かと思えば割と固めのうんちだったり、以前と同じようなゆるめのうんちだったりと、イロイロです。もう一度病院に行ったほうがいいのでしょうか。おっぱいは母乳のみです。(和歌山県・Iさん)

まず、私もBCG接種とウンチのことは関係ないと思います。

お子さんはいろんなことで下痢になってきます。
一番多いのは、何かのウイルス性のものです(風邪の時にすぐ下痢をしてしまいますね)。
その他では、抗生物質などの薬を飲むとやはり下痢になりがちです。

ツブツブが目だつのは「顆粒便」と呼んでいて、未消化のミルクなどがツブツブになって出てきているものです。
ドロッとしたゼリー状のものは粘液ですね。
これは、傷んだ腸の粘膜を修復するために出てきているものです。
もっとひどいと水みたいな便(水様便)にもなってきます。

いずれも、普通の時よりも消化がうまくいかない状態なので、口からとるものは消化の良い物を、一回の量を少な目にするのが原則です。
離乳食が進んでいるときは、少し前のものに戻し、少なく与えてみます(もっと食べたがり、ウンチがそう悪くなければ、回数を多く与えてもいいでしょう)。

日本人は乳糖を消化する働きが弱いので、簡単に「乳糖不耐症」になってしまいます。
乳糖の入っているものは、できるだけ避けたり、少なくしておいたほうがいいです。
粉ミルクであれば、乳糖を使ってないミルクに変えてみてください。
母乳はさほど問題ではないのですが、でも、やはり少な目にしてください。

お薬は、整腸剤をベースにして、下利便の様子に応じて下痢止めを加えます。
このあたりは、はやり受診して処方を受けて下さい。

2002.2.1

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塚田こども医院Q&A2002年 2月