インフルエンザ予防接種の効果

実は、2歳の娘が先週初めにインフルエンザに罹ってしまいました。(中略)昨シーズンから2回づつ予防接種を受けています。「予防接種を受ければ、実際に罹っても軽症で済む」とも聞いたことがあるのですが・・・確かに高熱が1.5日で下がったことを考えると 軽症ですんだのかな?って思うのですが、悪寒も激しかったですし、全身痛もあったような様子でした。今回のように 予防接種を受けていてもやはり防ぎきることはできないのでしょうか まだ 今シーズン罹る可能性はありますか? 今後 どのような点に気を付けて生活したら、罹らないで済むのでしょうか?(埼玉県・Yさん)

インフルエンザ予防接種の効果ですが、残念ながら完全なものではありません。
手元にこんな資料があります。
・65歳以上の方でインフルエンザによる死亡 1,000人中
 予防接種を受けていたら生存 820人
 予防接種を受けていても死亡 180人
この結論は、「高齢者ではインフルエンザ予防接種の生命についての効果は82%」ということになります。
つまり、相当高い効果があるわけですが、残念ながら100%ではなく、予防接種を受けていてもインフルエンザによる死亡はおきてしまうということです。

小児のデータは、まだ正式なものがでてきていませんが、高齢者よりもこの効果が低いものと考えられています。
ですので、ワクチンさえ受けてあれば必ずインフルエンザを予防できるわけではないというのが現状です。

しかし、インフルエンザにかかってもやはり症状を軽くしてくれる効果も期待できます。
また、他にインフルエンザを積極的に予防する手段が通常はないため、限界があるのを承知の上で、それでもワクチン接種を受けることをお薦めしています。

いずれ、もっとよく効くワクチンが開発されると、こういった事情も改善されるかもしれません。

なお、小児はインフルエンザそのものにかかったことがあまりなく、ワクチンの効果も弱いので、2回の接種を受けることをお願いしています(高齢者などは、1回でも十分です)。
また、ワクチンでできる免疫も半年ほどで切れてきますので、毎シーズンの接種が必要です。

何かと弁解がましいように聞こえるかもしれませんが、ご理解下さい。

2002.1.29

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塚田こども医院Q&A2002年 1月