赤ちゃんの頭の形

吸引分娩によっての出産だったため、生まれた当初から頭の形がいびつでした。そのため、すぐに中にビーズが入ったタイプのドーナツ枕を使用していました。3ヶ月に入った今、今度は後頭部が平(絶壁型)になっているのが気になり出しました。お座り等が出来るようになればだんだん直ってくるとは聞くのですが、不安でなりません。今現在、この頭の形を直すために出来ることはないでしょうか。(山形県・Sさん)

赤ちゃんの頭の形は、きれいなまん丸の子のむしろ少ないでしょう。
吸引分娩などの特別なことがなくても、産道を通るときに頭蓋骨が重なりあって小さくなり、生まれてから完全に元に戻っていない子がよくいます。
仰向けに寝ていると「絶壁」型になりますし、横を向くクセがあると下になった側頭部がぺしゃんこになってきます。
赤ちゃんが成長し、仰向けでいる時間が少なくなると、少しずつ丸に近くなってくるでしょう。
ですが、完璧な丸になるとはいえません。
ある程度は仕方ないことですね。

今はまだ髪の毛が少ないのではないですか?
大きくなると髪の多くなり、少しぐらいは分からなくなってきますよ。

頭の形を積極的に「矯正」するという方法は、私は知りませんし、おそらくないのではないでしょうか。

問題は中身。
多少の頭の形が脳の問題を引き起こすことはありません。
「不安でなりません」とありますが、子育ての中でもっと「心配」したり、「不安」になることはこれからいっぱい出てきます。
私も自分の子育ての中で、頭の形のことは途中から忘れてしまいました。
もっとも、そんなことを心配してもらえるお子さんは、幸せ者なんだと思います。

2002.1.1

目次のページへ

ホームページのトップへ


塚田こども医院Q&A2002年 1月