ハイハイをしない赤ちゃん

6ヵ月半の子を持つ親です。赤ちゃんの「ハイハイ」と「立っち」について、質問があります。母乳だけで育てており、5ヶ月から離乳食をはじめています。うちの子は大きめで、今9.5キロあります。太っているにもかかわらず、3ヶ月に入ったとたん、寝返りをしました。出来るようになってからは、うつ伏せが大好きで、気が付くと寝返りをしていたのですが、片方だけにしか出来ず、戻ることができないまま、今度は5ヶ月くらいになってお座りができるようになりました。ところが、最近はお座りで遊ぶのが好きで、寝返りをしなくなってしまい、寝かせると寝返りをせずに、嫌がるようになりました。周りの同じ頃の赤ちゃんはズリバイをしているのに、このままではハイハイをしないのではないか、と思い、気にして親がうつ伏せにしてみるのですが、はいずることはしないで、しばらくして両手両足を上げて、起こしてもらいたくて泣き出します。泣いてもずっとうつ伏せにしておいたほうがいいのでしょうか? それから、支えて立つことも好きで、足を突っ張って喜ぶのですが、この体重で、立たせるのは足に良くないのでしょうか?(神奈川県・Sさん)

とても立派に発育されている赤ちゃんのようですね。
母乳だけで育てられたのですから、すごいです!
これから離乳食が進んでいきますが、体重はもう十分にありますので、授乳量を減らしていって下さい。
食事を食べたときはオッパイをあげない・・そうすると1回減りますね。
これまでは授乳は一日に5-6回でしょうか。
これからは離乳食の回数だけ少なくすることで、「太りすぎ」にはならずにすむと思います。

運動発達のてんでは「健康優良児」はどちらかというとゆっくりになります。
(やせっぽっちの赤ちゃんのほうが身軽ですね)
寝返りやうつぶせ、ハイハイなどはやはり不得意になりがちです。
それらはとても大切なことですので、できるだけさせてあげたいのですが、でもなかなかうまくできないのも分かります。
うつぶせで遊んであげることでしょう。
嫌がるからといってすぐに起こしてしまうのも問題ですが、あまりに嫌がって泣き叫んでいるのにそのままにしているわけにもいきません。
うまく遊んであげながら、少しずつ時間を長くできればいいのですが・・
うつぶせの姿勢から寝返りやハイハイができるようになってくれるといいですね。

つかまり立ちや伝い歩きをするのは生後9か月ころからです。
それまでは腰で体重は支えられますが、下肢は体重を支えるのに十分ではありません。
そのため、早くからつかまりだちなどをすると、O脚の原因になったり、股関節に負担がかかったりということも心配です。
自分で喜んで立ち上がろうとするのはいいのですが、大人がその姿勢をとらせるのはまだしないほうがいいと思います。

発達には順番があります。
今はうつぶせやハイハイで手足をしっかりと作り上げる時だと思っていて下さい。

2001.10.14

目次のページへ

ホームページのトップへ


塚田こども医院Q&A2001年10月