BCG接種後の注意

BCGの予防接種を受けましたが、接種後、大泣きをしてしまい、接種部分にもたくさん汗をかいてしまいました。10分ほどたっても乾かず、その10分後くらいに泣き止み乾きましたが汗でワクチンが流れてしまっていないか心配しています。また、汗が入り込んで何かいけないことがあるのかどうかお教え戴きたいと思います。(千葉県・Jさん)

BCG接種後はそれが乾くまでそのまま待っていてもらっています。
皮膚の中に押し込まれたBCG液が定着するまでという意味です。
その間は、日光にあたるとBCG菌が死んでしまうことがあります。
また、アルコールが皮膚に残っていても、やはりBCG菌が死んでしまうこともあります。
そういった場合にはせっかく接種しても結核に対する免疫ができないことになります。

お尋ねの件ですが、単純に汗によってBCG菌が死滅することはないでしょう。
接種時にしっかりと針が皮膚の中に入っていれば、それが流れていくことも考えにくいです。
もし管針の抑え方が弱くて皮膚の中に入っていないときには、汗で機械的に流されることも予想されます。
しかし、このときにはBCG菌が皮膚の中に入り込んでいないわけで、汗をかく・かかないに関係なく、効果が期待できないことになります。
(このようなことがおきないよう、少し血がにじむぐらいに強めに管針を押してもらっています。)

BCG接種後は通常は1週間〜10日ほどで接種部に小さな赤みができ、それが膨らみ、ときには水ぶくれのようになっていきます。
こういった変化が全く現れてこないときには、きちんと免疫ができてきていないことも心配ですので、接種された医師またはかかりつけの小児科医にご相談になってください。
(このことは、BCG接種後の一般的な注意事項です。)

2001.9.14

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塚田こども医院Q&A2001年9月