採血時に他の人の血液が入ったのでは・・

6月頃に娘(5歳)がなかなか風邪がよくならず、近くの総合病院で採血をしてもらいました。その際になんですが、採血の時に使うプラスチックの筒みたいなのにどなたかわからない血液が付いていて、それを看護婦さんが素手でアルコールワッテを使って拭いていました。そして手洗いもせずにうちの子に採血をしました。看護婦さんの手に他の方の血液がついているかどうか定かではありませんが、その手で血管を探したりしたので(もちろん注射針を刺す前には腕をアルコールで消毒しました)もし変なウィルスが入っていたら・・・と思うと不安で仕方ありません。こういったことで病気とかうつったりするのでしょうか? 肝炎とかヤコブ病とかアルコールでは消毒されないと聞いたので余計に不安です。毎日眠れません。(東京都・Sさん)

血液を介しての感染について、ご心配とのことですね。

ご指摘のように、血液にはいろいろなウイルスなどの微生物がいて、それが他の人に感染させる危険はあります。
他にも、体液の中にいますので、唾液などでもそうですし、臓器移植でもおこる危険性があります。
これまで社会問題になったものは、B型肝炎ウイルス、エイズウイルス、ヤコブ病ウイルス、C型肝炎ウイルスなどです。
最近では、伝染性紅斑(りんご病)をおこすウイルスも輸血のときに問題になっています。

このうち、私たち医療従事者が日常的に注意していなければならないのは、血液の扱いです。
一言でいえば、他の方の血液が体内に入ってはいけないということです。
例えば注射のときには、針や注射筒(シリンジ)は一人ずつのものを使い、さらに使い捨てにしています。
それができないような器具のときは、決められた消毒をきちんとしています。
こういった基本的なことは、現在の日本では十分に守られていると思います。

今回のケースは、可能性としては看護婦の皮膚やお子さんの皮膚に他人の血液が付着していたおそれがあるのではないか、とのご指摘です。
その可能性を否定することは難しいですが・・
仮に付着していたと考えると、問題はそれが「体内に入ったかどうか」です。
皮膚の表面は微生物をそれ以上侵入させないバリアーとしての機能がありますので、そこに傷がなければ、体内には入りません。
実は私自身も、子どもさんの採血や点滴などで、どうしても騒いだりしているときに、血液が皮膚に着くことはありますが、その時にすぐアルコールガーゼで拭い、処置が終わったあとに水道水で洗い流していますが、傷がない限り、この対処だけで十分だと考えています。

お話からは、今回のケースではご心配のことはないのではないかと思います。
それでもご心配ということであれば、その病院でご相談されることをお薦めします。

2001.8.31

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塚田こども医院Q&A2001年8月