赤ちゃんのとびひがなかなか良くならない

11ヶ月の長男がとびひになって2週間が経ちました。最初は目の周りに少しあっただけなのに、飲んでいる抗生物質が思ったより治りが悪くどんどん広がっています。(中略)こうしている間にもどんどん広がっていって、見ていて悲しいです。明日も他の病院に行った方が良いのでしょうか?(愛知県・Tさん)

今年は猛暑のためか、とびひの子を多く見かけましたし、お薬が効きにくく、治療に難渋したお子さんも多くおられました。
治療の原則は(1)皮膚の清潔、(2)抗生物質の使用、です。
とびひがひどいときには浴槽の中には入れにくいのですが、石けんを優しく使って掛かり湯・シャワーなどしてあげて下さい。
汗ばんでいたりしたら、したら、1日に何回もして欲しいです。
自宅でビニールプールを使って、水遊びをするのも皮膚の清潔のためにはいいですね。
皮膚のためには適度にクーラーを使っています。

薬は、内服の抗生物質を使いますが、なかなか効いてくれないことがよくあります。
手を変え品を変え・・というようにしています。
(私が良く使うのは、新しいセフェム系の薬剤で、フロモックス、バナンなどです。
ファロムは違う系統ですが、効きはいいほうかと思います。)
内服で効果がないときは、点滴もしています。
外用はしていますか?
やはり通常の抗生物質がききにくいため、イソジンという消毒作用のある薬剤で1日に数回消毒してもらうこともあります。

かゆみがつよく、皮膚をひっかくためになかなかよくならないお子さんには、かゆみ止めの薬も飲んでもらっています。
(暖まるとかゆみが強くなるので、冷やしてあげるといいですよ)

そんなこんなで夏はなかなか良くなってくれないとびひですが、秋になって涼しくなるとすーと良くなってくれます。
もう少し頑張っていて下さい。

具体的な治療については、私からはとくにお話できませんので、よく主治医の先生とご相談されて下さい。

2001.8.29

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塚田こども医院Q&A2001年8月