中耳炎の治療

(3歳・女児)7月の初めから3日ほど目脂がでましたが、他に症状がなく(鼻水・咳・発熱)目薬をさして目脂が減りました。ところが夜、耳痛を訴えたので翌日耳鼻科で診察してもらったところ、中耳炎で即鼓膜切開しました。その後1週間ほど毎日通院し、抗生物質を内服。以後3日ごとの通院をしています。(内服も続いています。)でも、鼓膜の赤みはかなり強く、8月2日にチンパノをしたところ「鼓膜切開ぎりぎり」といわれ、母子ともにショックでした。娘は耳痛もなく機嫌よくしています。また切開するようなことになったら・・・このままで治るの?難聴になったら?と心配でたまりません。(岡山県・Hさん)

中耳炎は子どもではよく見られますし、ときになかなか治りづらいことがあります。
そのたびに丁寧に治療していくことが大切です。

鼓膜の切開はむしろ積極的にお願いしています。
というのは、薬物治療だけでは限界があり、鼓膜を切開して早くきちんと治すことが大切だからです。
切開した鼓膜は、治療が進むと簡単に、そして完全に元にもどります。
そのために難聴になることはありません。

難聴になる可能性は、不完全な中耳炎の治療(あるいは無治療)です。
慢性の中耳炎(滲出性中耳炎など)になることが、聴力の永続的な障害をもたらす可能性があります。

中耳炎についてはやはり耳鼻科の先生がご専門ですので、よく相談されて治療を続けていって下さい。

2001.8.4

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塚田こども医院Q&A2001年8月