水ぼうそうの子と接触したあとのワクチン接種

昨日、水疱瘡のお友達と遊んでしまい、「72時間以内にワクチン接種をすると発病しても、軽く済む。」と本に書いてあったので、近所の小児科へ行ったところ、「感染している可能性があるのなら、予防接種はしないほうがいい。」と言われ、していただけませんでした。このまま、発病するまで様子をみても大丈夫なのでしょうか?又、感染している可能性がある時のなら予防接種はしないほうがいいという理由を教えてください。(千葉市・Yさん)

水ぼうそうのお子さんと接種されたとのことですが、相手の方の水ぼうそうはどの段階だったでしょうか? 感染を受けてから症状がでるまでの潜伏期は約2週間。症状は、最初の少数の発疹からはじまり、半日〜1日で水疱に変わり、さらに全身に広がっていきます。数日で最初のものから順番にカサブタになっていき、約1週間で全ての発疹がカサブタになって終わります。伝染力の強いのは、発疹が水疱のときです。発疹がでる丸1日前ぐらいから伝染力があると言われていますのが、それほどは強くないようです。また、カサブタになりかかると、体の中のウイルス量はかなり少なくなるので、やはり伝染力はさほどではなくなります。今回接触されたお子さんが、水ぼうそうの「急性期」であれば、その時に感染を受けたと考えていいでしょう。しかし、潜伏期や回復期であれば、感染を受けていない可能性も十分にあると思います。

水ぼうそうの予防接種は、他のワクチンと同じように、通常は「体調の良いとき」に余裕をもって行うものです。何か体調を崩しているときに無理をして行うことは、あまり好ましいとは言えません。また、これから病気になると予想されるときには、一般的にはやはり予防接種を控えておくのも、また「常識的」な扱いだと思います。今回、ご相談された先生も、そのようなことからお話しされたのだと思います。

しかし、「水痘児と接触して丸3日(72時間)以内に予防接種を受ける」ことで、水ぼうそうにかからずにすむか、かかっても軽くすむことがすでに分かっています。親御さんからの要望があれば、私個人は、この「緊急接種」を行っていますが、残念ながらまだあまり普及しているとはいえません。そのため、今回のように、「そこまでしなくてもいい」という話が出てくるのだと思います。

水ぼうそうについてですが、一般的には健康な普通のお子さんがかかっても、さほど重症な病気ではありません。また、水ぼうそうウイルスを“殺す”飲み薬(商品名「ゾビラックス」など)を使うと、程度も軽くすみ、早く治すことができます。そのため、水ぼうそうにかかったとしても、慌てる必要はないように思います。(もちろんかからないほうがいいので、特に保育園に入る前には水ぼうそうの予防接種も受けておくことをお勧めしていますが)

潜伏期はちょうど2週間。6月4日前後が「予定日」になりますので、そのころに水ぼうそうらしい発疹をみつけたら、小児科を受診してみて下さい。(股のところに最初にでることが多く、オムツ替えのときに気づくことがよくあります。)

キーワード:水ぼうそうワクチン

2001.5.22

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塚田こども医院Q&A2001年5月