子どもの頭痛

こどもの頭痛について相談いたします。小学2年の男の子ですが昨日、学校で頭が痛くなり、ぐったりして帰ってきました。帰宅後、顔色が真っ青でぐったりし、冷や汗をかいているようなかんじで、とてもねむいらしく、横になってばかりいました。でも熟睡はできないらしく、ちょっとしたことで目を覚ましては生あくびをたくさんしていました。熱は37度2、3分くらいの微熱がありました。本人がいうには音楽の時間にずっと立って歌っていたらだんだん頭が痛くなり、気分が悪くなったそうです。夜になり頭痛は軽くなってきましたが、吐き気がして一回吐いてしまいました。その後、気分はよくなったようでおかゆ、ヨーグルトなど食べました。夜もよく眠れたようです。今日は学校は休ませています。頭痛はなくなりましたが、食欲はまだ完全ではないようですが、元気に遊んでいます。最近、新学期でクラス替えがあったり、新しく習い事を始めたりと疲れがたまっていたということもあるのかなと思いますがときどき頭が痛いというので心配です。今回ほど痛くなるのは初めてでまた、わりと小柄で小食(偏食)で、自律神経が弱いような気もしますが、そういうことと関係もあるのでしょうか? (三島郡・Tさん)

その後、お子さんのお具合はいかがですか? 7歳の男の子というと、元気に外を走り回っている姿を思い起こすのですが・・

頭痛といっても様々です。重症(重篤)なものから、問題にしないでいいものまで。種類もたくさんあります。ですので、正確なことは今後の経過をみていったり、診察や検査を行わないと分かりません。もし頭痛が次第に強くなったり、他の症状(発熱、嘔吐、けいれん、意識障害・・)などを伴うようでしたら、ぜひ小児科や脳外科などを受診して下さい。

頭痛を訴えていても、頭に本当の病気があるとは限りません。体調を崩していたり、疲れすぎだったり、精神的なストレスがあったりするだけで、頭痛を訴えることがあります。そんなときは、ゆっくり休みなさいというシグナルと受け止めてください。夜いっぱい休んだり、時には学校や稽古事をお休みすると、また元気になってくることは多いですね。

本人は心配をしていますので、まわりがあまりいろいろと言うと、余計不安になってきます。まずはゆっくりとした気持ちにさせてあげるのが大切ですので、大人は「ドンとかまえて」いてほしいと思います。そして、良くなった後に「良かったね」という言葉をかけてあげて下さい。(「さっきはあんなに痛がっていたのに、仮病だったんじゃないの?」などという、からかったり、非難する言葉は、子どもを傷つけますし、結果として不安な気持ちが強くなると、ますます頭痛などの訴えが強くなるかもしれません。)

子どもの育ち方もみんな違いますし、なかなか親が思うとおりにはいきません。一つひとつのトラブルを丁寧に解決していく中で、子も親も育っていくものだと思います。「役に立たない失敗はない」のと同じように、「役に立たない病気もない」・・ とかくマイナス面が強調されがちですが、プラス思考で物事をとらえてみて

キーワード:頭痛

2001.5.2

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塚田こども医院Q&A2001年5月