扁桃腺の手術

親子でのどの痛みに苦しんでますが、昔、扁桃腺を切ったほうがいいといわれましたが、今の時代もやはり切ることを進めていらしゃいますか? (上越・Iさん)

以前は扁桃腺を取る手術が盛んに行われていたようです。でも、最近はあまりお勧めしていません。

現在でも、時には切除術をしますが、次のような場合です。
・難治性の扁桃炎を頻繁におこしている時
・扁桃肥大が強く、睡眠障害など、健康を著しく害する事態を引き起こしているとき
・扁桃腺の中にある種の細菌がいて、それが腎臓などの障害をおこしているとき
このような例は、さほど多くはないようです。

最近は、扁桃炎の治療に使う抗生物質が進歩してきましたので、治療がしやすくなったのも、手術が少なくなってきた理由でしょう。また、6歳頃までは、扁桃腺もリンパ節と同じく免疫の大切な働きをしているため、以前の不必要なものという認識が改められてきました。さらに、手術の危険もあり、特に子どもは全身麻酔が必要であったり、術後の出血ににより、緊急な処置が必要になることも予想され、簡単なものではないことも理解されるようになってきています。

ということで、その場の喉の治療をきちんと受けていくのが基本ということになるかと思います。

キーワード:扁桃腺

2001.4.6

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塚田こども医院Q&A2001年4月