乾燥肌とスキン・ケア

1歳7ケ月の子供の肌について。10日ほど前からお風呂からあがるとお腹と背中に発疹がでます。以前からカサカサ肌で、たまに赤い発疹が少しでる事もあり、軟膏や保湿クリームをぬっていました。でもある日突然発疹がいっぱい、しかも肌を触るとざらざら。朝になると発疹の赤みがひいて肌がざらざらする程度です。かゆいようで、たまにぼりぼりかいている時があります。アトピー性皮膚炎なのでしょうか? 軟膏のもうないのでどうしたらよいのでしょうか? (上越市・Wさん)

1歳代のお子さんの肌は、脂質がとても少なくなり、いわゆる「乾燥肌」になっているのが普通です。見た目にはザラザラ、カサカサしていますし、毛穴のブツブツが飛び出しているようにも見えます(毛孔一致性丘疹)。この程度が強くなると、赤くなったり、痒くなってきたりしますし、アトピー性皮膚炎の肌と区別がつかなくなることもあります。赤みや痒みは、肌が暖まっているとひどくなりますので、やはりお風呂上がりがひどいですね。他には、眠くなったり、ストーブの前にいたり、こたつに入っていたりしてもなります。お布団が冷たい方が気持ちがいいはずですが、暖めておくと、眠いのも加わって、痒みがひどくなってきます。季節的には、秋の終わりから冬場がひどく、春から夏の汗ばむ季節は良くなってきます。年齢は、0歳の後半から始まって幼児期が最も強く、小学校の半ばくらいまで続きます。

ということで、お子さんの肌をみているわけではありませんが、乾燥肌だけでも同じ症状がでて不思議ではありません。

最近、子どもたちのスキン・ケアが大切だといわれ、各社から、そのための保湿剤がいろいろと出ています。薬局などに置いてありますので、お試しになるといいと思います。(例えば、明治乳業の「すべすべみるる」のシリーズ)

赤みや痒みが強いときは、いっときお薬を使う方がいいと思います。塗り薬(非ステロイドを中心に、ひどいところはステロイドも使います)、かゆみ止めの内服などです。

一般的なスキン・ケアをしながら、どうしても症状が強いときには、お近くの小児科の先生に受診されてみて下さい。

キーワード:乾燥肌、スキン・ケア

2001.2.13.

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塚田こども医院Q&A2001年2月