赤ちゃんの鼻づまり

先週、実家に帰省中に風邪(咳・鼻水・たん)で先生にお世話になりました。なかなか、直らずに心配していたのですが、先生に診て頂いてからは、てき面に良くなり、本当にありがたく思っています。ただ、寝入りに鼻が詰まっているような状態だけが続いているのですが、これは、まだ、風邪のうちにはいるのでしょうか? 麻しんの予防接種を受けたいのですが、こういう状態では見合わせていた方がいいでしょうか?(新潟市・Tさん)

お子さんの風邪の具合がずいぶん良くなったとのこと。良かったですね。

鼻づまり(鼻閉)は、風邪の症状(鼻炎症状)としてもおきますし、アレルギー性鼻炎の症状でもあります(年齢的にも、季節的にも考えにくいですが)。そのほか、感染もおこしていないのに、鼻づまりが目立つことが、小さなお子さんにはおこりがちです。

鼻づまりの原因としては、鼻水などの分泌物が多いためと、鼻の粘膜がむくんでいるためが考えられます。子どもは鼻の通り道(鼻腔)が狭いために、少しのことでも塞がってしまいがちです。

鼻づまりがひどくなるのは、夜の寝るときです。そのために睡眠障害をおこすこともあります。また、赤ちゃんではミルクを飲むときに、口も塞がってしまうので、ミルクが飲みづらくなり、哺乳困難になることもあります。

いづれもその程度が強いときには治療をうける必要があります。鼻水などの分泌物は、いわゆる風邪薬(抗ヒスタミン剤の入ったもの)でわりと良くなります。しかし、鼻粘膜の腫脹のためになっているときには、なかなかよい薬や対処の仕方がありません。(漢方薬の「麻黄湯」が効くことが多いので、私は好んで使っています)

軽い鼻づまりはそのままで良いでしょうが、程度が強いようなら、受診されるようお願いします。

予防接種とのかねあいですが、やはり症状が軽いようなら問題ないと思います。風邪などの感染による物だとしても、日常生活に差し支えない程度の症状なら、予防接種を中止するほどではありません。

なお、予防接種を受ける際は、必ず医師の診察がありますので、風邪などの症状についてもお話になって下さい。

キーワード:乳児の鼻閉

2000.12.12

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塚田こども医院Q&A2000年12月