突発性発疹

生後2か月の子。おとといから下痢が始まり、昨日体中に発疹が出たので近くの病院に行くと突発性発疹だと言われました。下痢止めだけもらってきました。熱は出なかったと言ったのですが、きちんと計ってみたわけではないので、気づかないうちに出ていたに違いないと言われました。 (新津・Hさん)

突発性発疹は生後5、6か月ぐらいから1歳ぐらいまでの赤ちゃんがかかりやすい感染症です。

急に発熱し、39℃前後の高熱が3日間ほど持続。この間は、咳や鼻水などの症状もなく、本人はわりと平気な顔をしてます。熱が下がったあと(その日か次の日ぐらい)、顔を体(胸、お腹、背中)に赤いブツブツ(やや大きめで派手な印象)がでてきます。この発疹は数日で自然に消えてきますし、痒いとかの症状もなく、そのままにしておいてかまいません。発疹のことを「治ったしるしだよ」などとお話ししています。(入浴、外出などももうかまいません。)6〜7割ぐらいのお子さんに、下痢を伴うのも、特徴です。

お子さんは、まだ生後2か月なので、まだ突発性発疹にはかかりにくい月齢ですが、でもかかっている子もときに見かけます。面白いことに、熱はないか、あっても微熱程度のことが、こんな小さな赤ちゃんには多いようです。(逆に1歳を過ぎて突発性発疹にかかったときは、より高い熱が、より長く続くようです。)

いくら本人がケロッとしていても、高熱があればまわりの人は気づくと思います。とくにお母さんには、「おっぱい・センサー」というすばらしいものがあるので、おっぱいをあげるときに、「口の中があついな・・」などと感じることでしょう。

ということで、発疹の様子から突発性発疹という診断をされたわけですが、その前に、実際に熱があまりなかったのだと思います。

キーワード:突発性発疹

2000.10.13

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塚田こども医院Q&A2000年10月