1歳からの予防接種

子供が1歳1月になりますが、予防接種をうける時になると体の体調を壊し1つも予防接種をうけていないのですが、大丈夫でしょうか?(長野・Kさん)

やはり予防接種は、できるだけ受けてほしいと思います。種類によって、その必要性や、受ける年齢などの違いがあります。

お子さんは、すでに1歳になっておられますので、まず麻疹(はしか)を受けて下さい。麻疹は、やはり怖い病気で、日本でも年間に50人ほどの子どもたちが亡くなっています。0歳の途中で、お母さんからもらった免疫(移行抗体といいます)がなくなります(最近のお母さんは、ワクチンによって免疫が作られているため、この移行免疫が少ないこともあります。もちろん、ワクチンも受けていないお母さんからは、移行免疫はゼロです)。そこで、1歳になったら早めに予防接種をいけていただくよう、お話をしています。(予防接種法に、接種できる年齢が決められていて、麻疹は満1歳からです。)

次は、ツベルクリン反応・BCGでしょうか。これは集団接種で行っているところがおおいので、その日程も聞いてみてください。

その次は、三種混合ですね。1年目は約4週おきに3回続けて接種を受けて下さい。(BCGと三混は、順番が変わってもかまわないせんし、三混の途中に他の接種が入ってもけっこうです。)

ポリオは、日本では流行っていませんので、急ぐ必要はありません。(副作用の問題があるかもしれないとのことで、しばらく中断していましたが、最終的には問題なく、秋以降に再開されることが決まっています。)

この他では日本脳炎がありますが、標準では3歳から接種が始まりますので、まだ先のことですね。

以上は法律に定めてあるワクチンですが、任意接種で、水ぼうそう、おたふくかぜ、インフルエンザなどもあります。とくに秋の終わりごろには、ぜひインフルエンザを受けてほしいので、それも考慮に入れておいて下さい。

では、これまでの「積み残し」があって、しばらくは毎月のように予防接種が続きますが、よろしくお願いします。

キーワード:予防接種(1歳以降)

2000.8.1

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塚田こども医院Q&A2000年8月