赤ちゃんの虫さされ、あせも

先生、子供が蚊にさされたら、どうしたらいいんでしょう。特に、産まれたばかりの赤ちゃんは、どうしたらいいでしょうか。市販の、ムヒとかぬってもいいもんでしょうか。家の、子供は2歳4ヶ月過ぎたので、子供用の薬を塗ったり、そのままほうっておいたり、しちゃっているのですが、産まれて、間もない赤ちゃんは、別段痒がることもしないですよね。でも、赤く膨れていれば、親のほうが心配というか、なにか、塗ってあげようか・・なんておもってしまうのですが・・・。あせもも、寝たきりの赤ちゃんはどうしてもでますよね。かき壊すこともないから、とびひになったりはしないもんでしょうか。シャワーなどで、流してあげてもある程度は仕方ないと思うのですが・・・・。 (上越市・Kさん)

虫さされの治療は、大人も子どもも同じです。一番効くのが、ステロイド剤の入った外用剤で、そこに、かゆみ止めの飲み薬を加えることもあります。もちろん、ムヒのような市販の薬を使ってけっこうです。

子どもの方が、虫に食われやすいですね。蚊などは、皮膚温が高く、炭酸ガスの濃度が高いと寄ってきます。(子どもの方が活動が活発なので、皮膚での呼吸も盛んなため、二酸化炭素を多くだしています)また、刺されたときは腫れやすいのも、子どもの特徴です。皮膚の下に炎症をおこすために、赤く腫れてきます。痒くて掻くと、余計です。

目の周りを刺されると、ときにはお岩さんのように目が開かないぐらいになります。耳たぶは「ダンボの耳」、手は「手袋」のように腫れてきます。数日でおさまってきますが、かわいそうですね。また、皮膚が薄いので、ぷっくんと水ぶくれになってしまうこともあります。こんな時は、そこから細菌感染をおこして「とびひ」になることもあるので、皮膚の清潔には気をつけなければなりません。(赤ちゃんも、皮膚が弱いために、やはりとびひになっていることがあります。)

あせもにもなりやすい季節ですので、気をつけていて下さい。今はクーラーもあるのですから、「適度に」使うことは、仕方ありませんし、むしろ大切です。日中もシャワーをしたり、ちょっと沐浴をしたりしてみて下さい。もちろん、薄着で過ごしやすい衣服でいて下さい。

キーワード:虫さされ、あせも

2000.7.30

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塚田こども医院Q&A2000年7月