ベビー・スイミングで気をつけること

春から友人と一緒にベビースイミングに通おうかと思っているのですが、人から「中耳炎になりやすいからやめたほうがいい。」といわれて。。いまのところ耳の病気などはしていないのですが、そういうことを聞いて、少し心配になりました。やはりよくないのでしょうか。(新潟・YRさん)

とくに中耳炎になりやすい訳ではないと思います。子どもはもともと中耳炎を起こしやすく、風邪をひくとそれをきっかけにすぐ中耳炎になってしまうことが良くあります。

スイミングに通うと風邪を引きやすい(これは、とくに通いはじめの数ヶ月や、冬場は仕方ないことです)→中耳炎を起こす頻度が結果として高くなる・・そんな因果関係はあると思いますが、その程度に考えていてください。ですので、中耳炎のことだけをとって、スイミングをやめておいた方がいい、ということはありません。

その一方で、過剰な期待を持っていただくのも困りものです。ただのお遊び、ぐらいに考えて、気軽にやってください。一緒に行くお母さん方のストレス解消になるようなら、お勧めします。逆であるなら、やめておいたほうがいいと思います。(宣伝文句ほどには、効果は期待できません。これは、ほかの習い事、お稽古ごと、「早期幼児教育」全部に言えることです。)

ちょっと心配なことは、プールの水の衛生管理をどれ位しているかな、ということ。一番良いのは、頻繁に水の入れ替えをすることですが、それでは経営的に大変なので、消毒薬を多めに入れているのが現状です。日本のプールの規定塩素濃度が高めなのは、そんなところに原因があるのかなと思っています。それでも、プールの水は雑菌だらけですので、家に帰ったら、早めに入浴することをお勧めします。(塩素を洗い流すためにも)

そんなことに注意しながら、どうぞ「楽しんで」ください。(ムキにならないでくださいね。)

2000.4.11

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塚田こども医院Q&A2000年4月