日本脳炎の予防接種の受け方

小学生1・2年になる子どもたちなのですがつい、幼児期に日本脳炎の予防接種を受けさせずにきてしまいました。小学校4年の追加接種を1期の追加接種にしてしまおうと以前から計画していたのですが、問題はないのでしょうか? いざ、受けようと思い始めてから「これでもいいのかな?」と接種量と間隔の問題で自信がなくなってきてしまいました。ちなみに、できれば春休み頃に受けたいと思っています。現在小学校1年の娘は昨日7歳になったばかりなので、まだ、接種対象ですよね。来年はやめて、小4でもう1回と思っています。小2の息子は対象外となりますが、ちなみに、先生のところでは接種が可能でしょうか? そのときはいくらくらい(費用)かかるものでしょうか? (上越市・IFさん)

接種量は、3歳以上は1回0.5ml(3歳未満は1回0.25ml)。予防接種法に定める年齢は、1期が90(7歳6か月)未満です。(この年齢の子どもたちは、上越市では制度にのって無料で個別接種ができます。)

1期初回の2回は、1〜4週で行い、その後おおむね1年後に1期の追加があります。(1年ほどたつと、免疫の力が弱くなるので追加をして高めておこうということです。でも、免疫力がゼロになるわけではないので、数年は接種をやりなおす必要はありません。)この追加は、1年以上開いても、それほど極端に免疫の効果に変わりがありませんので、小学1・2年で初回の2回を受け、4年の定期接種(本来は2期)を1期追加の変わりに受けても結構です。

予防接種はいろいろなケースが考えられます。法に定めてあるため、行政的にはそれをはずれると一切できないことになってしまいますが、個々のケースで、法の定めをうまく利用しながら、スムーズに接種が出来るよう、柔軟に考えています。(そうでなく、杓子定規にしか対応しない市町村もあり、対応に苦慮することもあります。さいわい、上越市は接種を受ける立場にたって、臨機応変に対応してくれますので、心配はいりません。)

現在小1のお子さんは、法定の個別接種で受けられます。小2のお子さんは、7歳6か月以上になっていれば、任意接種で受けることになります(現在、1回3,100円ですが、この4月に改定の予定です)。(7歳6か月未満なら、下のお子さんとおなじく、無料で個別接種が出来ますので、ご確認下さい。)

お二人は、手続き上は異なる予防接種ですが、実際に行う注射はおなじですので、一緒の日程で出来るよう取りはからいますので、受付にその旨お話下さい。

2000.2.13

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塚田こども医院Q&A2000年2月