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2011年06月24日

小さな節電実験の大きな役割

 梅雨のまっただ中。前線が刺激され、新潟や東北では大雨になっています。信州上高地では土砂崩れもおき、各地で災害が発生。十分に警戒していて下さい。

 関東などでは暑さも半端ではなかったようです。熊谷では39.8度と、6月としては最高記録を更新したそうです(39度台になったのも初めて)。

 暑さ対策や熱中症予防にも十分配慮していて欲しいです。節電が求められていますが、エアコンも必要であれば遠慮なく使いましょう。「使い過ぎ」や「不適切な使いかた」が問題なのであって、「使ってはいけない」ということではないのですから。

 当院では今日、「節電の社会実験」を実施しました。電力使用量がピークになる午後1時から3時にかけて、自家発電で主なエアコンを稼働させ、東北電力の負担を減らしました(微々たるものですが)。

 先日、新たに導入した大型発電機(当院7台目)です。合計13台のエアコン室内機に電気を供給します。医院と病児保育室の主な部屋はこれで冷房ができます。診療と病児保育の機能をそのまま継続することができるでしょう。

 配線工事なども全て完了。試運転で調整をし、いつでも稼働できる状態にしていました。今日はその本格稼働初日です。

 職員に操作に慣れてもらい、機器が正常に作動するかの確認も行いました。配線は院内の隅々にかよっていて、切替スイッチなども各所にあります。いざという時に、職員の誰もが、すぐに、間違いなく操作できなくてはいけません。

 大型発電機の燃料は軽油(ディーゼルガソリン)。電気代金よりも燃料費が割高になります。環境にも負荷がかかるおそれもあります。自家発電をすればするほど「損失」が出るのですが、それは仕方ないと思っています。

 いざという時にでも診療や病児保育を続けられるということで、社会的役割を果たすことができるはずです。その担保になるわけですから、実に大きな意味合いがあります。

 今まで以上に停電を心配しなくても良くなるわけですから、私の胃の痛みも軽減することでしょう。

投稿者 tsukada : 2011年06月24日 18:20