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2011年04月30日

感染症情報

●インフルエンザ
◎胃腸炎
○水ぼうそう↑
○溶連菌感染症↓
○マイコプラズマ
△おたふく↓
×麻疹
×風疹
-------------
「季節外れ」のインフルエンザ流行は今週も勢いが止まっていません(先週94名→今週80名)。
大半がB型ですが、一部にA型もいます。
GW大型連休が入るので、その後は下火に向かうかとは思います。
もうしばらくご注意を。

胃腸炎の流行も続いています(63名→66名)。
水痘は大きく増加(12名→38名)。
いずれももうしばらく流行していることでしょう。

溶連菌感染症はほぼ半減(45名→29名)。
おたふくは大幅に減少です(8名→2名)

連休はお出かけの方も多いことでしょう。
体調管理や事故予防にも気をつけていて下さい。

投稿者 tsukada : 18:31

2011年04月29日

節電実験

 新潟県では電力事情の悪化から計画停電が実施されることを避けるために、県民に対して節電を呼びかけています。具体的には電気の使用量のピークを15%少なくすることを求めています。

 当院でもすでに照明を少なくしたり、エアコン使用を少なめにするなどの対応を実施しています。いわば「消極的節電」です。さらに自家発電を使うことで「積極的節電」をしようと取り組んでいます。

 電力使用が最も多くなるのが真夏の日中だそうです。猛暑のためにエアコンがフル稼働することが大きな要因だとか。

 であれば、エアコン使用をやめましょう・・というわけにはいきません。ある程度は冷房を使い、院内を涼しくしておくことは、具合の悪い子どもたちが集まる小児科医院や病児保育室にとっては必須です。

 ということで、エアコン用に自家発電装置を設置することにしました。施設の各所で使っている大型エアコンに電力を自前で供給できるよう、3相200ボルトの発電機をレンタルすることができました。

 真夏の日中、この大型発電機を稼働させれば、東北電力の電気を大幅にカットできることでしょう。詳しい数字は計算をしてませんが、15%は十分クリアし、もしかしたら50%ほどになるかもしれません。これが当院の「積極的節電」です。

 通常の100ボルト用の自家発電機もすでに数台設置してあります。そこまでしなくてもいい、という声も聞こえてきそうですが、災害時などの停電対策として以前から取り組んできたものです。

 そのきっかけは16年前にさかのぼります。1995年(平成7年)7月11日にそれはおきました。当地を豪雨が襲ったのです。

 当市でも河川の氾濫があり、近隣の市では送電施設の破壊から数日間停電になりました。その地域では医療機関はみな診療ができず、医療は混乱したと聞いています。

 当院は直接被災もしませんでしたし、停電にもなりませんでしたが、それは「偶然おきなかったこと」。いつおきるかは分かりませんが、少なくとも停電になっても、医療機関としての役割を果たし続けられるようにしておくべきだと考えた次第です。

 その後医院を増築する時に、自家発電機を購入し、ある程度の照明と電源を確保できる体制を作り始めました。その後器械を増やしたり、非常灯などを増やして、今にいたっています。

 東日本大震災をきっかけに自家発電の必要性が高まっていますが、当院にとっては「付け焼き刃」の対策ではありません。医院の歴史の中でその必要性を感じ、温め、作り続けてきた対応です。半端じゃないんです(^^)/

 けっして停電を歓迎するわけではありませんが、しかし停電を怖がってはいません。停電よ、来るなら来い! そんな気構えです。

 ところで・・当地の水害と、先の東日本大震災が同じ「11日」だというのは、何かつながるものを感じます。もちろん偶然ですが。(ニューヨークでのビル爆破テロも9月11日です・・)

(さらに付け足し)先日の「院長ブログ」で薪を使った発電のことを書きました。その後、この会社の社長さんとお話をし、導入に向けて準備を始めました。発電は先の課題として、まずは湯を沸かし、それを全館暖房(換気システムに利用)や床暖房に使用しようという考えです。まだ決定ではありませんが、実現するかもしれません。いずれまた経過をご報告いたします。

投稿者 tsukada : 19:59

2011年04月28日

週刊「感染症情報」

 B型インフルエンザの流行がさらに拡大しました。春というのに、真冬なみの大きな流行になっています。もうしばらく注意をしていて下さい。B型の症状などはとくにA型と変わりはなく、タミフル、リレンザといった治療薬も同じです。手洗い、うがい、マスク着用などの対応もしっかりとしていて下さい。

 感染性胃腸炎も幼稚園・保育園などでひきつづき流行しています。主な症状は嘔吐と下痢で、脱水に注意が必要です。ぐったりしているときには早めに受診して下さい。

 溶連菌感染症もまだ発生が続いています。溶連菌という細菌が喉についておきる咽頭炎で、強い喉の痛みと発熱が特徴です。抗生物質による治療を行います。

 水ぼうそう(水痘)の発生も目立ちます。伝染力が強く、今後、新しく保育園・幼稚園に入った子どもたちを中心にさらに増加するかもしれません。

 おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は若干の発生です。
 
 春の大型連休になり、お出かけすることも多くなると思います。お子さんの体調管理とともに、事故にあわないようお子さんの様子をよく見ていて下さい。

投稿者 tsukada : 19:40

2011年04月25日

サクラ散る

 上越市のサクラは先週後半から散り始めました。昨日もお花見をかねながらの散歩にでかけましたが、ずいぶん散っていました。

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 観桜会も昨日で終了。「花」も「団子」もなくなってしまい、さみしくなります。

 でもこれからは若葉の季節。「春の訪れ」から「春本番」といったところでしょうか。

投稿者 tsukada : 21:16

2011年04月23日

今週の感染症情報

●インフルエンザ↑
◎胃腸炎
◎溶連菌感染症↑
○水ぼうそう↓
○マイコプラズマ
△おたふく
△RS細気管支炎
△りんご病
×麻疹
×風疹
-------------
インフルエンザの流行がさらに拡大(先週41名→今週94名)。
冬場のピーク(1月31日からの1週間に113名)に迫る勢いです。
大半がB型。
もともとB型は春先に流行しやすいとされていますが、ここまで大きな流行になるのはまれで。
当分はまだ注意が必要です。

胃腸炎の流行は「高止まり」(先週と同じ63名)。
溶連菌感染症は約3倍に増加(16名→45名)。

子どもたちの中ではいろいろな感染症が流行していて、「春」がきたとはいえないようです。

投稿者 tsukada : 16:46

2011年04月22日

薪で発電!?

 節電生活1か月半・・医院でも家でも照明は少なめにしていますが、最近やっと暗さに慣れて来ました。以前であれば、点けるべき蛍光灯が点いていないと気になっていたものです。ケチと思われるのもイヤでした。

 今では変わりました。窓から陽がさしている時にさらに照明をつけていると消すように指示します。使っていない部屋の照明はこまめに消しています。

 医院の電飾看板も、夜中は電気を入れていません。周囲に商店などもなく、夜はとても暗いので、防犯対策からも夜通し電飾を点けていましたが、今はそんなご時世ではありませんね。

 夕方になると玄関や駐車場の照明を順次点けて行きますが・・時々忘れてしまうことがあります。そんな時でも、今は節電のためにわざと点けないのだろうと、善意に解釈してもらえていることでしょう。

 春になり暖房を使うことも少なくなってきました。節電に加えて、今は使用電力が少なくなる季節になってきました。我が家でも今はほとんどエアコンを使っていません。夜は薪ストーブで暖をとっています。いつもの年よりもきっと長く使うことでしょう。

 でもあと1か月もすれば薪ストーブの出番は終わってしまいます。冬場は節電対策にもなっていましたが、夏場では出番がありません。残念です。

 何とか薪を使って、夏の節電に役立てる方法はないものか。そう考えて調べてみました。ありました! 「薪発電機」が!!

 薪などの木材を燃やして電気を作るという機械です。すでに商品化されていて、市販されていました。それも新潟県内の企業でしたので、またビックリ。

 私より先にしっかりモノゴトを考え、実行する人がいるものです。感心しました。今度この「薪発電機」を見学させてもらおうかな。

 でも値段を見てまたビックリ。けっこう高額です。作れる電気もそれほど大きくはなく、燃料になる薪をそうとう使いそうです。全く採算はあいそうになく、もし購入したら税理士さんにしかられてしまうでしょうね。

投稿者 tsukada : 23:59

2011年04月20日

サクラと鯉のぼり

 水曜の午後はお出かけ日。といっても遊びではなく、院外での仕事をする日になっています。

 今日は小学校と保育園で春の健診をしてきました。元気な子どもたちに会えるので、うれしいひとときです。

 このところ忙しい日が続いていて、ちょっと疲れ気味。良い気分転換になりましたよ。

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 ある保育園の園庭にはサクラが咲き、その隣には鯉のぼりがたくさん空を泳いでいました。こんな風景に出会えるのも、「外回り」の特典かもしれません。

投稿者 tsukada : 19:06

2011年04月19日

サクラの番人より

 空模様を心配しています。昨夜は強い風と雨。今日もあまり良い天気ではありませんでした。サクラの花が散ってしまわないだろうかと。

 1週間ほど前に開花し、数日で満開になった当地のソメイヨシノ。週末には観桜会もとても賑やかでした。さてこのまま行くと、次の週末はどうでしょう。

 花びらもまだ元気があるようで、昨夜の悪天候にもよく耐えていたようです。もう少し頑張ってもらって、ぜひ次の週末も、お花見を楽しませてほしいですね。

投稿者 tsukada : 22:54

2011年04月17日

一年ぶり

 新潟のソメイヨシノはすっかり満開。高田公園の観桜会は、今日はおそらく最高の賑わいだったことでしょう。お天気もとても良く、満開のサクラを求めて、市内外からたくさんの方々がいらしていました。

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 もちろん私もお花見に行って来ました、3回も。最初は愛犬の散歩。次は自転車でブラリと。

 もう一回は父母を連れて行きました。満開のサクラの木の下で写真を撮り、露店のものを買って食べる。それだけのことですが、春の訪れを感じてもらえれば、また生きていく元気がかもしだされるでしょう。

 一年に一度のご奉仕? 普段何もしてあげていない息子の罪滅ぼし? それとも自己満足?

 いずれにせよ、喜んでもらえればそれでいいかな。にこやかな顔をしている父母を見て、私も嬉しいですから。

投稿者 tsukada : 23:10

2011年04月16日

今週の感染症情報

◎胃腸炎↑
◎インフルエンザ↑
○水ぼうそう↑
○溶連菌感染症
○マイコプラズマ
△おたふく↓
×麻疹
×風疹
-------------
今週はいくつかの感染症流行が拡大していました。
胃腸炎の患者数は先週の倍ほどに(38名→63名)。
インフルエンザは約4倍(11名→41名)。
水ぼうそうも2倍近く(13名→23名)。

インフルエンザは大半がB型で、学級閉鎖になった小学校もあります。
手洗い、うがいなどの予防にも努めていて下さい。

水ぼうそうはやや増加、おたふくはやや減少。
いずれもワクチンで予防できる感染症です(任意接種)。

新学年が始まり、集団生活が始まったことで流行が大きくなったものと思います。
とくに初めて就園した乳幼児は、感冒などにかかりやすくなるものです。
しばらくは体調の管理に十分注意していて下さい。

※当地でも今週ソメイヨシノが開花し、いっきょに満開になりました。
どうぞお花見を楽しみ、「春」を実感して下さい。

投稿者 tsukada : 20:55

2011年04月15日

自粛を自粛?

 当地(新潟県上越市)では、数日前に開花したソメイヨシノが今日はほとんど満開! 日中の最高気温が20度をこえる初夏のような温かさにうながされて、一挙に咲いてしまったようです。

 この週末は最高のお花見日和です。どうぞ、お出かけになって下さい。

 高田公園の観桜会は自粛ムードで始まりましたが、今日からは平日も夜の露店やライトアップも行われています。

 「自粛」を自粛?といったところでしょうか。

投稿者 tsukada : 23:59

2011年04月14日

プライベート・ライトアップ

 当地(新潟県上越市)でもソメイヨシノが咲き始めました。このまま良いお天気が続くと次の週末には満開に近くなるかもしれません。楽しみです。

 市内では観桜会が開催されています。当初は開花前だったので寂しかったですが、これから大いに盛り上がることでしょう。「日本三大夜桜」の一つとされていますので、ライトアップされた夜のサクラはぜひご覧になって下さい。

 でも・・今夜はまだ真っ暗。公園内にはほとんど灯りがともっていません。露店も夕方には店じまい。園内のボンボリにも灯が入っていませんし、外灯も消されているものが多いです。

 「節電」と「自粛」がその原因。今の日本を象徴するようなできごとです。電力事情が逼迫していますが、多少でも余裕がある時には、必要な灯りは使ってほしいです。外灯はもともと防犯のためですから、公園内を真っ暗にしておくことは別な問題(事件や事故)を発生させてしまうかもしれません。

 被災された方々や地域のことを思っての「自粛」でしたが、社会生活や経済に支障がでてきてしまうようであれば本末転倒です。社会がなりたたなくなってしまっては、新たな「被災者」を作ってしまいますし、東北復興のエネルギーも失われてしまうでしょう。

 当地の観桜会も平日の露店は夕方までとか、ライトアップは週末のみというように「自粛」。そのため、サクラが咲いたのに、園内に人がいない状態になっています。

 我が家の前も真っ暗。サクラが可哀想なので、個人的にライトアップしてみました。

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 1本だけですが、夜桜見物を楽しんで下さい(^^;)

 なお、この電源は自家発電によるもの。電力会社の商用電力を使わないということで、「節電」には配慮しています。

投稿者 tsukada : 23:59

2011年04月13日

開花しました

 今朝の写真です。

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 高田公園のソメイヨシノは、昨日「開花宣言」が出されました。まだ花は少ないですが、今日は良いお天気・・きっとたくさん咲き出すでしょう。

 ここ数日できっと満開になることでしょう。楽しみです!

投稿者 tsukada : 08:19

2011年04月12日

レベル7の驚異と脅威

 原発事故は、やはり深刻でした。これまではレベル5でしたが、今日急にレベル7に引き上げられました。ゼロから8段階ある中で最高ランク。過去最大の原発事故であるチェルノブイリと同じランクになりました。

 やっぱりそうだったのか・・そう思う方も多いでしょう。私もそうです。政治家も役人も、発表のたびに「直ちに危険ではない」などと危険性を小さく見せようとする意図が丸見えでした。

 収束する見込みが持てない中で、スリーマイルと同じレベル5だと言い続けて来たことが間違いだったことを、自分で証明してしまいました。専門家の判断だと首相は言い逃れをしていますが、そうであれば専門家って一体何をしていたのですか? 政府や行政の思いとは独立した存在でなければいけないのではないですか?

 その専門家たちは、それでも福島原発事故から漏れ出た放射線はチェルノブイリの1割だから軽いのだとうそぶいています。レベル5とは数ケタも違うというのに、わずか一桁少ないからといわれても、納得できるはずがありません。算出の仕方で一桁くらいはすぐ変わってきそうです。

 今日の会見を聞いていて、根本的におかしいと感じたことがあります。今回の事故での放射線放出の大半は3月14日から15日にかけてのものだというのです。それは2号機の圧力抑制室の爆発に伴う放射線が大部分であるとも。

 それ以降はあまり増加していないというのですが、そうであれば震災からわずか数日でレベル7に至っていたことになるのでは。なぜ当時・・今日までレベル5だと言い続けていたのか、大いに疑問です。

 放射線量を測定したり、総量を算定したりすることに1か月もかかることはないでしょう。もしそうであっても、作業の途中での暫定値を公表すべきでした。見込み(?)よりそうとう大きな数字がでてきていたはずですから。あるいは・・レベル5が暫定値であり、それを超えることが十分にありうるということをきちんと説明すべきでした。それが責任を持っている専門家の役割のはずです。

 チェルノブイリより少ないのだと言って国民を安心させようと思っているようだけど、そうではないかもしれないって、誰でも気づいています。まだ放射線の漏出は続いているのだし、終わる見通しを誰ももってはいないのですから。

 そうとう長い期間に渡って放射線を封じ込めることができなければ、もしかしてチェルノブイリを超えてしまうことさえ、「想定」しておかなくてはいけないのかもしれません。

 この国の、そして世界の行く末がとても心配です。

投稿者 tsukada : 23:58

2011年04月11日

サクラのチカラ

 東日本大震災から今日で一か月。そんな日にまた大きな余震が起きていました。それも繰り返し。

 今回は内陸が震源地で津波がないのは幸いでしたが、まだまだ油断できない状態が続いています。ここ新潟でもしっかり揺れていましたので、震源地に近いところではさぞ怖い思いをされていることでしょう。

 一日も早い復興をと願ってはいますが、その道筋は見えて来ません。自然現象である地震はどうしようもありませんが、せめて原発事故の始末をきちんと、少しでも早くつけてもらいたい。そうみんなが思っていることでしょう。

 気が塞いでしまうことばかり続いていますが、サクラは花を咲かせています。当地でも明日には開花宣言がでるそうです。いよいよ「春」です。

 人間の世の中がどんなに荒れていても、心が冷え冷えとしていても、サクラは咲きます。それが自然なんですね。

 昨今のお花見というと、お酒を飲んで大騒ぎすることも多くなっていました。この時期にそれはまずいでしょう。でも、お花見そのものを自粛する必要はありません。

 自然の恵みであるお花見は、ちゃんと楽しみましょう。「春」を体感し、次のステージへのチカラを養いましょう。

 そうしないと、せっかく咲いてくれるサクラに失礼になってしまいます。

投稿者 tsukada : 23:57

2011年04月10日

桜はつぼみ

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 当地(新潟県上越市)では高田公園の観桜会が先日から始まっています。まだ桜はつぼみですが。あと数日で咲きそうです。

 「春」の訪れが楽しみですね。

投稿者 tsukada : 14:08

2011年04月09日

今週の感染症情報

○胃腸炎
○溶連菌感染症
○水ぼうそう
○インフルエンザ↓
○おたふく
○マイコプラズマ
×麻疹
×風疹
-------------
インフルエンザの発生は先週より半減。
今週はすべてB型。
A型インフルエンザは終息したようです。
もうしばらく注意をしていて下さい。

感染性胃腸炎がひきつづき流行中。
嘔吐が強く、脱水になり、点滴治療が必要なお子さんが多いです。

溶連菌感染症、水痘、おたふくなどは少しずつ減発生しています。
気候が暖かくなると次第になくなっていくと思います。

先月見合わせになっていたヒブと肺炎球菌ワクチンは、4月よりまた再開しています。
大きな副作用の心配はないとのことです。
どうぞ接種を受けて下さい。

投稿者 tsukada : 13:23

2011年04月08日

大規模停電

 昨夜は大きな余震がありました。震源地から離れている新潟でも揺れが大きかったのですから、宮城県などではさぞ大変だったと思います。まだしばらくは、こんな大きな余震もあるようです。どうぞ気をつけていて下さい。

 今回の余震では東北で大規模な停電になりました。丸一日たとうとしているのに、まだ完全には復旧していません。大震災の被害からやっと少しずつ立ち直り始めたのに、また大きなダメージを受けてしまいました。

 東京電力はこの夏は計画停電を行わないそうです。発電量を増やすことができ、節電も十分に達成されるという見通しだからだそうです。首都圏の人たちはきっとホッとされたことでしょう。

 しかし計画停電をしているもう一つの東北電力では、今日逆の公式発表をしています。今までは実際には計画停電をしていませんが、夏場は厳しいというのです。原子力発電所は全て止まっていますし、いくつかの火力発電所は回復の見込みがたっていないとか。復興がすすめばより多くの電力が必要になります。

 昨夜からの大停電を見ても、東北電力の脆弱性を感じます。仮に節電が進んで計画停電がなくなっても、きっとギリギリでしょう。今回ほどの余震でなくても、ほんのちょっとしたトラブルが大規模停電につながることは十分に予想されます。

 東北電力の電気を使っている当院も、そんな「危険地帯」にいます。より節電を進めるとともに、もしもの停電時にどう対応すればいいか、悩んでいます。

 すでにある程度の自家発電装置を確保し、直接診療に関わる部分には停電時でも自前の電気を使えるようにしています。停電になっても、診療や病児保育は休まずに続けられるでしょう。

 ただし、真夏の・・それも午後一番の最も暑い時間帯での停電となると厳しいです。エアコンが使えなければ蒸し風呂状態でしょう。とても診療などは行えそうにありません。

 例えば熱中症になった子どもの治療は無理です。涼しい環境を用意しなければ、ますます容体が悪くなってしまいます。というより、私たちや来院された子どもたちが院内にいて熱中症になってしまうかもしれません。

 停電になっても、ささやかではありますが地域の小児医療や子育て支援を継続させたいと思っています。みんなが困った時にこそチカラになる・・それが基本だからです。

 そのためにはエアコンを稼働させるだけの大きな自家発電装置が必要。金額もさることながら、モノがない現状でどうやって解決すればいいか。

 しばらくは頭が痛いです。

投稿者 tsukada : 23:59

2011年04月07日

日本脳炎予防接種が全面再開

 日本脳炎予防接種の扱いが今月からまた変わりました。全部で4回の接種が必要なのですが、これまではワクチンの不足から4回目を行っていませんでしたが、それが再開にななった、ということです。

 これまでは変則的な扱いでしたが、これからは基本通り・・「1期が3回(3歳〜7歳半未満、1年目に2回、翌年に1回)、2期が1回(9歳〜12歳)」です。

 日本脳炎予防接種はトラブルが続いていました。平成16年にワクチンによる副作用が問題になり、実質的に中断しました。厚生労働省の指示によるものなのですが、重い副作用がお一人の方に出たというのが直接のきっかけでした。当時は専門家による会議などはあまり機能しておらず、副作用の検討は十分に行われていなかったようです。

 その後新しいワクチンが2年前に発売され、順次再開してきました。1社しか生産できず、またその生産量も少なかったため、小出しに接種対象者を拡大してきました。

 先月までは、2期の年齢の方へも接種していたのですが、対象になるのは1期の3回が終わっていない方のみ。本来の4回の接種はできずにいました。

 それがもとの状態に戻ったということなのですが、問題があります。接種を見合わせている間に規定の年齢をすぎてしまった方への対応です。以前から指摘されていたことなのですが、まだ厚労省は規定を変えていません。

 業界筋の情報では、来月中には(1)7歳半〜9歳未満、(2)13歳〜20歳未満の方々も接種対象にするよう、法律整備を準備しているそうです。法律がからんでくるとなると、今の混乱した政府・国会の様子からは先行き不透明ですが・・。

 今月には国内のもう1社が日本脳炎ワクチンの販売を始めるそうです。ワクチンは十分に確保できそうですので、必要な方はどうぞ接種を受けて下さい。

 なお、日本脳炎は夏に発生する病気です。予防接種は夏前・・6月くらいまでにすませておくとよいと言われています。

投稿者 tsukada : 17:18

2011年04月05日

義援金の配分は?

 甚大な被害をもたらした東日本大震災・・その行く末が見えて来ません。被災された方々にとってはさぞ辛い日々をおくられていることでしょう。

 そんな方々に少しでもお役にたてばということで、義援金が集められています。当院でも窓口に募金箱をおき、患者さんからもお金を入れていただいております。

 先日、中間集計をし、日本赤十字社へ送金させていただきました。皆さんから寄せていただいた善意に感謝申し上げます。

 義援金を一日も早く被災者に届けていただき、元気になってもらいたいと願うわけですが、どうもそうではないようです。日赤などにはすでに1000億円以上が集められているとのことですが、まだ配られてはいないというのです。

 それどころか、今後の配分方法すら決まっていない。いつお渡しするのかも見通しなし。そんなことを聞くとがっかりしてしまいます。

 被災者は今困っておられます。今義援金が渡されればとても役にたつでしょう。金銭のこととともに、気持ちのこともあります。絶望と失意のどん底にいる方々に、少しでも明るい見通しをもっていただけるのではないでしょうか。

 義援金の配分がどのような仕組みで行われるのか知りませんが、これまでの方法では対応できないのが今回の大震災。今すぐ新たな仕組みを作り、今すぐ配分を始めるよう、強く望みます。

 お役人にはなかなかできないでしょう。民主党がよく言っていた「政治主導」の出番だと思うのですが、いかがでしょう。

 被災者数も確定しない、義援金額も分からない・・そんな段階でも、まずはすぐに一定額を配分する。その後は全体を見ながら数回に渡って配分し、調整していく。まずは走り出しましょう!

 そんな仕組みをすぐに作りましょう。そして被災者にお金とみんなの気持ちを今すぐに届けましょう。

投稿者 tsukada : 23:59

2011年04月03日

歌のチカラ

 一週間前の話で恐縮です。フジテレビが大震災関連で音楽番組「上を向いて歩こう」を放送しました。有名な歌手やユニットが被災された方々を思いながら、それぞれの楽曲を歌い上げていました。

 皆さんの歌はもちろん、添えられる一言の中に、温かい心づかいを感じました。そして、サブタイトルの「うたでひとつになろう日本」にあるとおり、歌の持つ大きなチカラも感じました。

 歌は娯楽です。それを聞いたり歌ったりするだけで楽しくなります。音を楽しむから「音楽」と言う、その意味合いがよく分かりました。

 でもそれだけではありません。悲しさや虚しさ、あるいは絶望感や悲壮感に押しつぶされそうになっている人にとっては、心の中に染み入り、温かいもの感じさせてくれるのではないでしょうか。少なくとも私にとってはそうでした。

 東日本大震災から半月ほどたってからの企画でした。このタイミングはどうだったんでしょうか。むしろもっと早くに作られ、放送されていてもよかったんじゃないかな、とも思います。

 こういった特別番組でなくてもかまいません。普通の音楽番組でいい。例えばNHKで「日本のうた」という番組がありますが、その再放送でいいから放送してほしい。ご高齢の方々には特に喜ばれることでしょう。そしてきっと心が楽になることでしょう。

 その時期も被災直後からして欲しかったし、毎日続けて欲しかった。当時、どの放送局も独自の取材をしながら、でもみんな同じような内容で震災の情報を流し続けていました。それはそれで大切なことではあるのですが・・でも、子どもたちはくりかえし放送される大津波の映像を目にするたびにおびえていることに配慮しているとは思えません。

 あるチャンネルでは子どもたち向けにアニメを放送したり、別のチャンネルでは音楽番組(昼は高齢者向け、夜は若い人たち向け)を放送したりするって、不可能なのでしょうか。

 日本のテレビは多チャンネル。NHKしか映らないとか、民放の一つしか見れないなんてところはないでしょう。数多くある放送局が連携しあって、いろんなニーズにこたえることは難しいことではないように思うのですが。

 テレビ放送のことではもう一つ。CMがわりに繰り返し放送されるAC(公共広告機構)は何とかならないものでしょうか。あまりに少ない種類を、あまりに数多く使いすぎです。大切なメッセージなのでしょうが、目障り・耳障りと感じてしまうとそれは否定的に受け取られかねません。ちょうどお母さんの小言をいつも聞いている子どもたちのように(失礼)。

 文字だけのメッセージならすぐに作れるのだから、もっと数多く作って流せばいいのに。放送局に寄せられるFAXをそのまま映し、音は日本の童謡を使ったりすれば、とてもステキなメッセージになるはずなのに。

 そもそもACの広告(?)は何のため? 企業のコマーシャルが集まらないから? それならコマーシャルの時間をなくして番組を続ければいい、NHKがしているように(最近はNHKも番組宣伝が入るようになってウルサイですが)。

 話はそれましたが、歌の持つ可能性って大きいんだなと感じた夜でした。

 その放送から一週間がたち、きっと今日も音楽番組があると思っていたのですが・・期待は裏切られました。見たいテレビ放送がないので、ビデオに録画しておいた先週の放送を見ながら、この「院長ブログ」を書いています。

投稿者 tsukada : 22:15

2011年04月02日

今週の感染症情報

○胃腸炎
○インフルエンザ
○溶連菌感染症
○水ぼうそう
○おたふく
○マイコプラズマ
×りんご病
×麻疹
×風疹
-------------
4月に入りましたが、まだ肌寒い日が続いています。

感染性胃腸炎がまだ流行中。
秋口の流行ほどではありますが、まだ当分発生が続きそうです。
嘔吐などによって脱水になるので、状態の悪い時には点滴治療が必要です。

インフルエンザは今週は先週よりやや増加(20→28名)。
うち約半数(13名)はB型でした。
春休みなのでこれからは少なくなるとは思うのですが、もうしばらく注意をお願いします。

溶連菌感染症、水痘、おたふくなどは少しずつ減少傾向です。

感染症ではありませんが、スギ花粉症の患者さんが多数おられます。
今春はスギ花粉の飛散量がとても多く、例年以上に症状の強い方が多いようです。
今月いっぱいは、引き続きケアをしていて下さい。

投稿者 tsukada : 13:31

2011年04月01日

4月になりました

 今日から4月。新しい年度が始まりました。先の大震災で日本中に暗雲が垂れ込めていますが、でも気持ちを新たにし、スタートを切りたいと思います。

 そうは言っても、復興への道のりは厳しいものがあります。先の見えない中で、希望や期待を持ちましょうと言っても、空々しく聞こえることでしょう。

 地道に目の前のものごとを一つひとつ丁寧にこなしていく中で、少しずつ未来が拓けていくのだと思います。そう信じて、前に進んでいきましょう。

 今日からヒブと肺炎球菌のワクチンが再開になりました。一ヶ月近く見合わせになっていたので、早く多くの子どもたちに接種の機会を提供したいと思っています。それなのに・・

 ヒブワクチンが届いていません。見合わせ中に、一部のロットに異物混入があり、回収になっていました。(製造過程で容器の接着剤が固まった小さな固まりで、仮に注射しても問題はないそうです)

 メーカーが全国に発送するのに一週間程度かかるとのこと。実際に接種できるのは再来週以降になります。やっと再開にこぎつけたと思ったのに、何だか肩透かしをくったようです。そんな事情ですので、ご理解下さい。

※毎月発行している「こども通信」「わたぼうし通信」の4月号を作成しました。このホームページ内にアップしてありますので、どうぞお読み下さい。

投稿者 tsukada : 23:39