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2010年08月30日

何でこんなに暑いの?

 8月もあと1日。学校や園の夏休みもそろそろ終わりです。それなのに・・まだまだ猛暑が続いています。

 天気予報では、9月も10月も暑いままだそうです。どうしちゃったんでしょう。日本は亜熱帯?

 もしかしたら「秋」がなく、1月になったら「冬」になってしまうのかも。ここ新潟では例年11月下旬には一度は雪がふるものです。夏から一挙に冬になる、というのも、あながち誇張ではないかも。

 私事ですが、月末というのに仕事のペースがあがりません。開業医をしていると月末から月初にかけては雑務がいろいろとあります。当院は今月が決算期になっているので、今月はいつも以上に業務量が多いのですが・・

 夏かぜが流行して、外来の患者さんが多いこともあります。昼間の疲れが、夜の間にきちんととれていない。やっぱりこの暑さが悪さしています、きっとそうです。

 自分に甘いのかもしれませんが、早く涼しくなってくれることを願っています。このままでは・・ますますビール腹になってしまいます(T_T)

投稿者 tsukada : 21:53

2010年08月28日

今週の感染症情報

○おたふく↑
○ヘルパンギーナ
○手足口病
○マイコプラズマ
△胃腸炎
△溶連菌感染症
×水ぼうそう
×プール熱(咽頭結膜熱)
×麻疹
×風疹
--------------
今週はおたふくかぜの発生数が増加。
一部の保育園での限局的な流行かもしれませんが、ご注意を。
あらかじめワクチンを受けておけばほぼ防げます。

夏かぜの中ではヘルパンギーナが引き続き目立ちました。
手足口病もまだ発生中。
プール熱は見かけていません。

厳しい暑さが続く中、夏休みが終わろうとしています。
2学期に向けて生活リズムを整えるなど、体の準備もお願いします。

投稿者 tsukada : 17:50

2010年08月27日

刑場公開と死刑議論

 今日は嫌悪感と腹立たしさがときどきこみ上げてくる1日でした。死刑を執行する「刑場」を法務省がマスコミに初めて公開し、そのニュースが流れているからです。

 日本には死刑制度があり、絞首によって執行されています。それは刑法で決められていて、その法律を作ったのは国会です。現在の法務大臣(先の選挙で落選したので「元国会議員」)が死刑廃止論者であり、国民の中で死刑について議論を深めてもらいたい、というのが今回の「情報公開」にいたった理由だそうです。

 でもそれは議論のすり替えではないのか、と思います。死刑制度そのものの是非を議論することを、その方法が人道的かどうかを論じることとは次元が違うはずです(「人道的で、人に優しい死刑」などというものはもともと存在しないでしょうが)。

 ましてやこれが裁判員裁判をみすえての公開であり、死刑について裁判員が重く考えるきっかけになればいい、などとするのは、はなはだ見当違いです。

 職業として裁判に関わる裁判官と違い、裁判員は全くの素人であり、民間人です。罪を犯した人を裁くことに対して、それを負担に思う気持ちはとても大きく、ときに精神の変調をきたすこともありうるのではないかと思います。

 罪の重さが、法律に定める最高のものに値すると考えたとき、法律に従えばそれは死刑になります。そして、絞首刑に処せられることになります。

 しかし、絞首刑は避けたいと思うとき、死刑を科さない選択をすることになります。一方で、刑の重さを減じるわけですから、最高刑には値いしないのだという合理的な判断が必要なはずです。

 裁判員裁判では刑の重さも裁判員が加わって決めなくてはいけません。具体的な犯罪事実にもとずいて裁くということの他に、死刑制度の是非まで議論せよ、というのは、あまりに過酷なことなのではないでしょうか。

 判例にしばられず自由に議論し、刑を決めていい・・裁判員裁判はそんな制度だなのかもしれません。でもそれは無責任になっていいわけではありません。これまでの裁判の判例、日本の今の秩序など、総合的に考えてあまりにかけ離れた物差しで決めてしまうわけにはいかないでしょう。それなりの整合性が求められるはずです。

 死刑制度に反対だから死刑にはしない、どんな罪を犯しても最高刑は科さない・・そんなふうに考えることが、裁判員裁判の議論の中で認められることなのか、疑問です。

 裁判員になった人たち(選ばれる対象は私たち全国民)に、刑場の公開を通じて死刑制度存廃の議論をおこす起爆剤になってくれることを期待してようですが・・裁判員を人質にとって、死刑を回避させよう、あわよくば死刑廃止の機運が高まってくれればいい、そんなふうにもくろんでいるように見えます。

 今回の刑場公開が、なんだか卑怯(ひきょう)なやり方に思えてきました。それが、私の気分を一日中悪くしているのだと、気づいたところです。

投稿者 tsukada : 23:04

2010年08月25日

猛暑の影響

 今朝のこと、当院のFAXが使えないことに気づきました。昨日の夕方に当地では落雷があり、広範囲に停電事故が発生。もしかしたらその影響なのかもしれない、と思いました。

 もっとも当院は瞬間停電。ほんの一瞬、電灯が暗くなり、院内の各所においてある無停電装置のアラームが鳴り出しましたが、すぐに復旧。電子カルテをはじめとしてコンピューター関係はほぼすべて、停電に備えて無停電装置を通して電力供給をおこなっているので、全く問題なし。その他の機器も、一点大丈夫と思っていたのですが・・。

 まず最初に疑ったのはFAXの器械です。コピーなども兼ねた複合機で、コンピューターそのものといった器械です。パソコンの動作がおかしくなってくると、まずすることは立ち上げ直しですね。複合機の電源をいったん切り、再度オンにしてみたのですが、変化なし。他の器械でやってみましたが同じでした。

 となると回線が問題になります。NTT本体は大丈夫と確認したので、医院の建物内外での問題。ISDN回線を使い、室内のTA(ターミナルアダプター)によってFAX用にアナログ回線を作っています。その途中でのトラブルということになります。

 これ以上は「素人探偵団」には分からず、NTTから技術者に来ていただくことになりました。いろいろ見てもらうと、TAには問題なし。その先のアナログ回線を別の部屋においてあるFAXでも使えるようにするための「切り替え器」が犯人でした。

 内部でリード線にサビのようなものができていて、絶縁状態になっていました。普通はこんなことにはならないのだけれど、この器械を交換して修理は終了。FAXは無事使えるようになりました。

 これですべて解決のはずだったのですが、「サビ」ができる原因が別にありました。その上に設置してあるエアコンのホースから水のしずくが垂れていて、それがこの切り替え器を直撃していたのです。

 次に電気屋さんに来ていただき、エアコンの配管を見てもらいました。冷媒などのホースはその周囲を断熱材でおおってありますが、それ自体には異常なし。エアコン本体でできた水分を外に捨てるドレーンに穴が開いているということもありませんでした。

 断熱材の表面に水滴が付き、それが配管カバーから漏れ出ているという状態でした。器械や設備の異常ではなく、想定を超える湿気が、トラブルの最大の原因。この猛暑が根本問題だった、というわけです。

 電話線の切り替え器の下には電源のコンセントなどもあり、もしこのままにしていて、さらに多くの水が落ちてくると、電気のショートをおこしたり、発火する可能性もありました。そんな意味では、この程度のことで原因が分かり、対応できたのは良かったことなのかもしれません。

 それにしても雷被害のあった翌日の電話回線のトラブル・・てっきり雷による被害と思いこんでしまいましたが、違っていました。いや・・雷も湿気をたっぷりと吸った雨雲のためですから、気象条件としては同じ原因だったようです。

 いつ終わるのか、先が見えない猛暑の影響が、考えつかないところでも起きていました。そんなことを実感した一日でした。

投稿者 tsukada : 22:59

2010年08月23日

夏ならでは患者さん

 夏休みもあと1週間ほどというのに、いっこうに涼しくなる気配がありません。天気予報では秋の訪れは遅くなるのだとか。

 まだまだ夏が続きます。体調に十分気をつけて過ごしていて下さい。

 このところ、いかにも夏らしい患者さんを見かけています。

 一人は熱中症。屋外でキャッチボールをしていたら具合が悪くなったということです。フラフラするという程度で、まだ初期の段階だったようです。点滴しながら少し休んでいたら回復し、元気に帰ってもらえました。

 火傷の子もわりと多いですね。熱湯や湯気などは一年中ですが、今の季節は花火もあります。火そのものが原因なので、けっこう深くなっていることもあります。十分に気をつけて下さい。

 釣り針を指にさしてしまい、とれなくなった子もいました。何でも来るのが小児科医院。こういった外傷もOKです。

 釣り針は「返し」があり、簡単にはずれないようになっています。魚に逃げられないようにする仕掛けですが、これが災いして、引き抜こうとしても抜けません。局所麻酔を使い、針の返しのある方の皮膚を切開してから引き抜きます。指や足などに深く刺さっている場合には、時にはそのまま反対側に突き抜けさせるという「荒技」をすることもあります。

 実は私は「釣り針とり」のベテラン。若い頃、佐渡や粟島という離島で少々働いたことがありますが、夏場は毎日のように釣り針を刺してしまった患者さんが来ていました。そんな経験が、今になって活かされるなんて思ってもいませんでした。

 そんな患者さんには「魚の気持ちが分かったでしょ」などと、冗談で話していたのが、懐かしくなりました。

 まだまだ「夏らしい患者さん」で忙しくしていそう。早く秋風が吹くようにならないと、私も夏バテで倒れてしまうかも・・

投稿者 tsukada : 22:17

2010年08月21日

今週の感染症情報

◎ヘルパンギーナ↑
○マイコプラズマ
○手足口病↓
△おたふく
△胃腸炎
△溶連菌感染症
×水ぼうそう
×りんご病
×プール熱(咽頭結膜熱)
×麻疹
×風疹

--------------

 残暑とは名ばかりの暑い日が続いています。熱中症と思われる患者さんも診ています。体調管理に十分ご注意下さい。

 夏かぜの中ではヘルパンギーナが最多で、今週はまた増加。高熱と咽頭痛がありますが、数日で良くなります。
手足口病は減少。プール熱は当院では見られていません。

 熱だけの感冒も多く、冬場とはずいぶんと違う様子です。とびひ(伝染性膿痂疹)、あせも(汗疹)といった皮膚のトラブルも多くなっています。やけども時々見かけます。

投稿者 tsukada : 12:23

2010年08月20日

明日から謙信公祭

 この週末、当地では「謙信公祭」が開催されます。戦国の武将、上杉謙信公をたたえるお祭りです。

 数年前、俳優のGacktさんがNHK大河ドラマで謙信公の役を演じ、それが縁でこのお祭りにも参加されています。今年は明日の夕方、馬に乗って行軍するGacktさんが見られるようです。

 きっと全国からGacktさんのファンの方が多数訪れることでしょう。上下とも真っ黒い洋服を着ているようで、遠目にもすぐに分かります。

 猛暑の中でのお祭りです。熱中症などにはならないよう、十分注意をしていて下さい。

投稿者 tsukada : 23:59

2010年08月19日

佐渡へようこそ

 今日は甲子園で新潟県代表の明訓高校が頑張っていました。3回戦になるこの試合・・結果は1対2の僅差で敗北。勝てばベスト4だったので、惜しかったです。

 雪国は弱いと言われ続けた新潟のチーム。以前は初戦敗退がほとんど。2回戦に勝ち進めば地元では大きなニュースになるほどでした。しかし昨年、文理高校が決勝戦まで進み、準優勝になってからは、もしかしたら実力はあるのかもしれない、と思わせてくれるようになりました。

 甲子園で頑張っている高校生の姿を見ていると、新潟もやるじゃない、などとうれしい気持ちになります。お疲れさま。そしてありがとうございました。

 でも・・同じ新潟なのに、がっかりするようなニュースが日本中に流されています。佐渡汽船のトラブルです。

 佐渡島は日本で一番大きな離島。本土との交通は海上輸送がほとんど唯一の手段です。その中でも新潟市との間を結んでいる佐渡汽船は、とても大きなパイプ。生活の生命線であると同時に、佐渡にとって最大の産業である観光客を運んでいます。

 自動車や物資も運ぶフェリーと、高速で運行するジョットフォイルが休むことなく毎日何往復もしています。(真冬にはフェリーだけになりますが)

 2隻あるフェリーのうち1隻が故障のために長期間運行されないことになりました。故障は突然やってきました、それもお盆のもっとも利用者や物資の多い時に。

 それが大混乱の幕開けでした。エアコンのない待合室は、確実に乗れるのかも分からない船を何時間も待たされるお客さんであふれました。この猛暑の中、体調を悪くされた方もおられたようです。物資が滞ったこともあり、佐渡での生活や観光は大打撃を受けました。

 故障しないよう、十分な整備が行われていたのかも問題です。さらに、故障が分かった時点できちんとした対応がなされていなかったことは、問題をさらに大きくしました。

 すでに予約された方への連絡が不十分で、HPに欠航のお知らせが掲載されるまで数日かかったとか。別便への変更や手配も十分になされたとは言えないようです。お待ちいただくことになったお客さんに、十分な情報を伝えることもできておらず、暑さ対策すらされていませんでした。

 ターミナルで冷たい飲み物を配ったり、氷柱を用意したのは佐渡汽船ではなく、佐渡市。市長自らがお客さんに対応していたそうです。

 当事者の佐渡汽船の社長は・・ちょうど夏休み中。電話連絡を時々しているだけで、出社することもなく、お墓参りもしていたと報じられています。会社にとって一大事・・そんな時こそトップが先頭にたって、陣頭指揮をしなくてはいけないでしょう。

 本人は財務出身で、実務は副社長に任せていたし、電話だけでも十分だっと言っているようです。そうだとしたら、お飾りの社長ということ? 自分の会社のほとんだただ一つで最大の「売り物」がダメになって、メチャクチャなことになっている・・そんな事態を前にして、いてもたってもいられない心境になるのが、経営の最高責任者であれば当然のことだと思うのですが。

 危機管理がまったくなっていなかったことを、絵に描いたように教えてくれます。

 昨日は県知事に呼ばれて、謝罪に県庁へ出向いていきました。そのニュースを見て、また驚きました。ノーネクタイ・・。確かに今はクールビス。自分の待合室に冷房を入れないほど、エコに気を遣っているのかもしれませんが(事務所からは冷風が流れてきたというお怒りの声もありましたが)、こんな時に正装しないなんて、その感覚が理解できません。

 企業のトップからしてこの程度なのか・・そう思うと、今回の故障がこれほど大きなトラブルになった理由が分かるようです。

 「もう佐渡には絶対来ない」そんな声を聞くと、悲しくなります。同じ新潟県民として、申し訳ない気持ちにもさせられます。

 どうか早く事態が収拾し、また気持ちよく佐渡観光にいらっしゃっていただけるようになることを願っています。そのためには佐渡汽船の対応が生まれ変わったように刷新されるのは必須条件。社長の交代も当然でしょうが、でもトップを据え変えただけ、体制がちっとも変わらないのであれば、それもまた問題です。

投稿者 tsukada : 23:59

2010年08月18日

危険行為

 立秋から一週間以上たっているのに、まだまだ暑い日が続いています。残暑とは名ばかり。真夏の猛暑そのものです。

 今日は午後から市の赤ちゃん健診に出かけてきました。日中はずっとエアコンの中にいる私にとって、炎天下の外出は危険行為!? 日差しが皮膚に突き刺さるようでした。

 夏休みがあけて昨日から診療を再開していますが、外来はいつも以上に混んでいます。手足口病やヘルパンギーナなどの夏風邪が流行中ということもあるのかもしれません。

 中にはこの暑さで体調を崩してしまった子もいます。いわゆる夏バテです。ね熱中症そのものは幸い見かけていませんが、猛暑が健康状態に悪い影響を与えているのは確かでしょう。

 併設しているわたぼうし病児保育室もにぎやかです。今日は19名をお預りしています。夏場はあまり利用がなく「閑散期」だという私たちの常識は、もはや非常識になった、ということかもしれません。

 秋の訪れはまだ先のようです。体調の管理に十分ご注意いただきますようおねがいします。

投稿者 tsukada : 23:07

2010年08月16日

夏休み

 医院は今日まで休診にさせていただいていました。明日から通常どおり診療いたします。ご不便やご迷惑をおかけしていたかと思いますが、またよろしくお願いいたします。

 実は医院は完全にオフになってはいませんでした。併設しているわたぼうし病児保育室は休まず、お預りしているお子さんの診療をしていました。

 長期の休みがとれないのは医者の宿命。開業医になってからは週末を休めるようになったけれど、それ以前の勤務医時代は連続した休日はまずありませんでした。

 それどころか、丸一日の休みもありませんでした。必ず入院患者さんがいるので一年365日、毎日必ず回診をしていたものです。完全に労働基準法違反ですが・・。

 若いからできたのでしょう。今はそんな体力も気力もなくなってしまいましたが、でももう少し頑張れるかなって思っています。

 それにしても熱い日が続いています。体調はいかがでしょうか。早くしのぎやすくなることを願っています。 

投稿者 tsukada : 20:48

2010年08月14日

今週の感染症情報

○手足口病
○ヘルパンギーナ
○マイコプラズマ
△おたふく
△胃腸炎↓
△水ぼうそう
△溶連菌感染症
×りんご病
×プール熱(咽頭結膜熱)
×麻疹
×風疹

--------------

 お盆のお休みをいただいております。厳しい残暑が続いています、体調に気をつけてお過ごし下さい。

 今週も「夏かぜ」が流行中。手足口病が最多で、ヘルパンギーナも多く見られています。いずれも比較的軽い病状です。

 その他はみな少なめ。

 昨年の今頃が新型インフルエンザが沖縄で流行し、秋には一挙に全国に拡大していきました。今年はどのような流行になるか、心配しています。

 WHOはパンデミック(世界的な大流行)の終了を宣言しました。今後は季節性インフルエンザの一つとして、流行が長く続くことでしょう。

 他の地域でインフルエンザ患者発生が報告され始めています。注意をお願いします。

投稿者 tsukada : 10:30

2010年08月13日

迎え盆

 日本の国民的行事であるお盆が、おごそかに進行しています。今日は「迎え盆」。午前様をお墓からお迎えし、明日、明後日は家に滞在。16日はお墓にお送りする「送り盆」になります。

 私は・・どうもこういった行事になじめない人です。形式的なことがきらいだというもあるのかもしれません。みんがやっているとやりたくなくなるというへそ曲がりなヤツなのかも。あるいは、精霊の存在を信じない唯物論者なのかな。

 まあ、面倒なことが好きではないということは確か。その言い訳をしているだけなのでしょう。

 結果として何年かに一度のお墓参りです。バチあたりですね。死んだ後は天国には入れてもらえそうにありません。

 医院は昨日から夏休みをいただいています。きっと具合を悪くしている子も少なくないでしょう。申し訳ありません。

 医院に付属しているわたぼうし病児保育室は休みなし。普通の保育体制です。以前は医院と一緒にお休みでしたが、昨年度から上越市の事業を受託しているので、お盆の間も病児をお預かりしています。

 昨日も今日も数名ずつのご利用があり、2日とも、園で具合の悪くなったお子さんも途中入室するなど、フル活躍。医院はひっそりとしていますが、病児保育室はいつものようににぎやか。そして、休みなく仕事をしていてよかったな、って思っているところです。

 私はご先祖さまには大変失礼をしております。常々自覚をしているところです。でも、その分(?)今生きている人たち、そして未来を担う子どもたちには精一杯のことをさせていただいているつもりです。

 ということで、私の無宗教的な勝手な振る舞いをお許し下さいませ。

投稿者 tsukada : 22:37

2010年08月10日

付き添いの多い外来

 夏休み中の小児科外来はにぎやかです。子どもたちは冬によく風邪などの病気になるので、意外かもしれませんが、でもこの時期もまたけっこう外来が混んでいます。

 といっても、やはり患者さんの数は冬場よりも少なめ。何が多いかというと、付き添いの数です。

 学校や幼稚園がお休みなので、下のきょうだいが受診する時に一緒についてくる子もたくさんいます。健診や予防接種などもそう。

 自分は病気でもないので、気軽に小児科医院に来られるのもいいのかも。具合が悪いときには、もしかしたら注射されるかもしれないという不安があることでしょう。そもそも病気なのだから余裕はありません。

 それが付き添いの身分だから、気楽です。涼しい待合室で、ゆったりし、おもちゃで遊んだり、本を読んだり、テレビにうつるビデオを見たり。時には(待合室がすいている時など)走り回ったりも。

 子どもを一人家に残しておくことはよくありません。猛暑が続くので、熱中症も心配。そんな時、小児科医院へ連れ立っていくのはナイスな判断でしょう。

 大きなお子さんにとっては、小児科医院とはどんなとこで、小児科の先生や看護師さんがどんなふうに仕事をしているのかを見るのは、なかなかないことでしょう。

 ということで、患者さんよりも付き添いさんの方が多いのではないかな、なんて思っているこの頃です。

 夏休みもほぼ半分が過ぎました。何か良い体験はできましたか? もしないようでしたら、小児科外来にやってくるのもいい手かも。どうぞ、お待ちしています(^^;)

投稿者 tsukada : 23:05

2010年08月08日

残暑お見舞い申し上げます

 猛烈な暑さが続いています。今日は立秋というのに、ちっとも秋の気配はなし。「残暑」という言葉も、まだしっくりとはきませんね。

 当地の蓮祭りはまだ続いています。いつまで続くのかな? 蓮の花が元気なうちは続いているのでしょう。

 今日も朝のうちに散歩に行ってきました。見事です。

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 でも、ふと疑問がわいてきました。蓮祭りといっても、そこに蓮が咲いているだけ。お祭りというような行事も、仕掛けもみあたりません。

 主人公の蓮がみごとなので、それだけで十分なのかもしれませんが、でもさびしいお祭りです。観光で来られている方も、休んで冷たいものを飲んだり、お土産を買ったりする場所もありません。

 市内の小学校の子どもたちに灯籠を作ってもらい、それを散歩コースにずらっと並べて飾り、見てもらう・・そんな慣習(?)も今年は見られなくなりました。

 もっと以前は中に電球を入れ、夜は明かりが灯るようになっていました。エコのためなのかどうかはしりませんが、いつのまにか電気を使わず、「昼間限定」の灯籠になり、とうとう灯籠そのものが消滅してしまいました。

 この地域に住み、高田公園の蓮を愛している者としては、何ともさびしい話です。いずれは蓮祭りの看板そのものもなくなってしまうのかな。

投稿者 tsukada : 23:59

2010年08月07日

今週の感染症情報

○手足口病
○ヘルパンギーナ
○マイコプラズマ
△胃腸炎
△おたふく
△りんご病↑
△水ぼうそう
△溶連菌感染症
×プール熱(咽頭結膜熱)
×麻疹
×風疹

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 感染症の流行にはその季節らしさがあります。今は「夏かぜ」が大半。中でも手足口病がとても多いです。
皮膚と口内粘膜にぶつぶつができますが、軽い感染症で、通常は熱はでません。

 ヘルパンギーナも多いのですが、こちらは高熱と咽頭痛があり、数日は休みが必要。ただ、全身状態が悪くなるようなことはありません。

 おたふくかぜや水痘は少しずつの発生。溶連菌感染症もわずかでした。

 猛暑日が何日も続いています。熱中症には十分に気をつけていて下さい。

投稿者 tsukada : 13:30

2010年08月04日

夏の雲?

 夕方、ちょっとかわった雲を見かけました。

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 青く晴れた空に一条の雲。筆で一気に書いたようにも見えます。ちょうど夕陽に照らされて、光っていました。

 雲のことも、空のこともほとんど知識がありません。でも夏の雲らしくないように思えました。私には珍しかったので、写真を撮っていました。

 もっとも、私が空を見上げることも珍しく、実は普通によく見られる雲なのかも。

 私の知っている方で、旅行に出かけると雲の写真をよく撮ってくるというお話を聞いたことがあります。いつも住んでいる場所とは違うところにいるという実感がわいてくるのだそうです。

 そんな話を聞いて、いつも診察室の中で一日を過ごし、空などめったに見上げない私には、こんな雲が新鮮に思えたのでしょうね。

 もしかして・・珍しいのは雲ではなく、私なのかも。

投稿者 tsukada : 23:59

2010年08月03日

ヒブワクチン入荷

 乳幼児の細菌性髄膜炎を予防するヒブワクチン・・一昨年秋に発売以来、品薄状態が続いていました。先週よりようやく入荷数が増加してきました。

 このワクチンはフランスで作られています。欧米では10年以上前から使われていますし、定期接種としてほぼ全ての子どもたちが受けています。

 そんなワクチンですから、日本用に増産することはそう難しいことではないはずでした。ところがうまく出荷(日本にとっては輸入)できませんでした。それは製造ラインが「日本仕様」になっていなかったからだというのです。

 ワクチンは大きなタル(バルク)で作り、それを小瓶(バイアル)に詰めて製品にします。その過程で、日本では目視による検査で問題がないことを求めているのだそうです。オートメーション化した生産ラインの中に、日本に輸出するワクチンだけは人間の目が必要。混濁や異物などの異常がないことを確認していなければいけないのだそうです。

 そのために、ワクチンの製造ラインを日本向けに造りかえて、新規に製造をしたために、大幅な遅れがでたようです。

 さらに・・日本では任意接種(有料)なので、さほど希望者は多くないだろうという予想がメーカーにあったようですが、甘い見通しだったようです。

 子どもたちの命を守る大切なワクチン・・そうであればぜひ受けさせたいと思うのが、多くの親御さんのお気持ちでしょう。メーカーもそのように宣伝しているわけですから、良い意味での見込み違いになりました。

 そんなこんなでご希望の方には予約をいただき、メーカーからの連絡待ちの状態でした。長い方は半年以上お待ちいただいたのではないかと思います。

 何しろメーカーからは、診療所には月に3人分、病院には5人分という、信じられない割り当てがあったのですから、ご希望に全くそうことができませんでした。

 ワクチンの生産量が次第に多くなり、メーカーからは今年中には希望者にはすぐに接種できるくらいになるという見通しが示されました。それまでの間に、予約待ちになっている方への接種も進むことになります。

 このワクチンは年齢が低いとトータル4回の接種が必要ですが、年齢が高くなると次第に接種回数が少なくなり、最後は1回だけになります。

 ようやく接種できるようになった時に、注射の回数が少なくてすむようになった方がほとんどです。料金の総額も数分の一になっているわけで、その点では良かったことと言えなくはありません。(この間に病気になるリスクがあったわけですので、あくまでも結果論です)

 ワクチンの納品が急に多くなり、待機リストの上位の方にご連絡をし、接種を受けていただいているところです。ずっと待っていたワクチンということで、すぐにでも接種してほしいというご希望が多く、通常のワクチン外来だけではなく、診療時間内で工夫しながら接種の時間を作っています。

 多くの方は、このワクチンが品薄で、接種まで時間がかかっていることにご理解をいただいており、感謝しています。接種の際に、私からも事情をお話しし、ずいぶんとお待たせさせてしまったことをお詫びしています。

 でも・・ワクチンが足りなかったのも、親御さん方を混乱させていることも、私の個人的な責任ではありません。メーカーもしっかりしてほしいし、国も早く法律に基づく定期接種にしてほしい(公費負担になる)。そんな思いがありますが、一方で「接種する方の立場」にはいますので、やっぱり親御さんには、そして主人公の子どもたちには申し訳ないことをしているな、って思っています。

 しばらくは事情を説明しながらのワクチン外来が続くことでしょう。

投稿者 tsukada : 15:58

2010年08月01日

今日から8月

 猛暑が続く中、暦は8月に入りました。この暑さはいつまで続くのでしょうか。早く秋にならないものかと、なげいておられる方も少なくないことでしょう。

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 当地で行われている蓮祭りも、この暑さでますますにぎやかです。蓮は暑いのが好きなのでしょうね。

 蓮の花は咲いてから数日が命。でも次々に蕾(つぼみ)が開いていきますので、いつも花を楽しむことができます。

 それでも例年はお盆が過ぎるとお花があまり咲かなくなります。今年もあと半月ほどということでしょうか。

 とても暑いので、熱中症にも気をつけながら、蓮の花も楽しんでいて下さい。

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※当院発行の「こども通信」の最新号(8月号)を作成しました。すでにメルマガとして配信してありますし、今日はHP内にもアップしました。どうぞお読み下さい。

投稿者 tsukada : 23:59