« インフルエンザ第1号 | メイン | 今日は晴れ »

2008年12月05日

こんにゃくゼリー発売再開

 窒息事故をおこしたことから発売が停止されていたこんにゃくゼリーが、昨日からまた発売されています。メーカーではもう安全だと言っていますが、本当の大丈夫でしょうか。

 こんにゃくゼリーの中にいれているこんにゃくの成分を10%少なくしたのだそうです。私はまだ現物をみていませんが、それくらいの改良で“喉ではくずれないほどの固さ”ではなくなったのでしょうか。疑問です。

 さらに小さなカップに入っていることが窒息事故を誘発しているわけですが、この点の変更はないようです。食べるときに息を吸い込みながら口に中に入れることを、メーカー側はどう考えているのでしょう。

 包装に大きく「子どもやお年寄りは食べないように」と表示したとのこと。確かに表面の下1/3ほどの面積をしめています。警告表示の面積は10倍にしたのだそうです。

 でもいくら警告が書いてあっても、その通りにはいかないことは、私たちが日常の生活の中でよく経験していることです。小さな子どもにとっては、その意味するものは分かりません。袋を開けて中身を取り出したあとではよけいです。

 この程度に改良でもう安全な食品なのだとして良いのでしょうか。これまでの死亡事故という教訓をほんとうに生かしているのでしょうか。

 残念ながら、この程度の対策では日本から今後も窒息事故がおきてしまう可能性があります。そして、さらに何人かの子どもたちや大人たちが犠牲にならないと、行政もメーカーも本当の予防対策をとることはできないのでしょうか。

 もちろん究極の対策は、こんにゃく入りゼリーを製造も販売もしないという、たったそれだけのことです。

投稿者 tsukada : 2008年12月05日 19:41